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3600. ケン・ウィルバーの書籍の監訳の開始


時刻は午後の七時半を迎えた。天気予報の通り、午後から小雨が降り始め、今もまだ少し雨が降っているようだ。

早朝の日記で書き留めたように、ここ数日間夜に鳴り響いていた爆竹音の正体が分かり、今はもう不可思議な気持ちはない。先ほども数回ほど、どこかで爆竹を鳴らす音が聞こえた。大晦日まであと二日ほどあるため、少々気の早い年越し祝いである。

今日は夕方に、監訳を務めている書籍のレビューを始めた。翻訳者の知人の方が大変素晴らしい翻訳をしてくれているため、こちらの方でコメントをすることはほとんどないように思えるほどだ。

先日、編集者の方と話し合い、監訳の方向性を固めていくことにした。今回の翻訳書の読者が実務家であることを考え、彼らの理解が進むようにするためには、どのように本書を編集していくのが良いかを話し合った。

今回監訳をしているのは、アメリカの思想家ケン・ウィルバーの書籍であり、本書との出会いは今からもう九年ほど前になる。本書と出会った際に、ウィルバーのインテグラル理論に大きな感銘を受け、インテグラル理論を体系的に学ぶことのできるジョン・エフ・ケネディ大学(JFKU)に留学することになった。

本書はまさに、留学のきっかけとなった書籍である。そうしたことも踏まえると、本書は大変思い入れのある書籍である。

また、今回翻訳を務めてくださった方とは、当時私がその方の勉強会に参加して以来の付き合いがあり、今回一緒になってウィルバーの書籍を世に送り出せることはとても感慨深い。

本日は夕方に、序文のレビューを行った。明日は第一章のレビューを行っていこうと思う。

その際に、編集者の方に話をしたように、まずは私の方で各章末にコラムを執筆する案を採用してみようと思う。本書は、実際にJFKUのインテグラル理論の基礎コースで取り上げられていた課題文献の一つであり、当時の授業の様子や、JFKU時代に積極的に参加していた米国のインテグラルコミュニティーの活動を思い出しながら、読者である実務家の方にとって有益なコラムを執筆していきたいと思う。

ただし、私のコラムが本文の流れを遮ってしまっては本末転倒なので、章末にコラムを執筆するよりも、巻末にまとめて解説を入れた方が良さそうだと判断したらそのようにする。とりあえずは、各章の理解をより促すような内容、そして次の章への橋渡しをするような内容のコラムを執筆して行こうと思う。

レビューの締め切りは、来年の一月末であり、時間的には余裕がある。とりあえずはこの年末年始に、毎日一章ずつレビューを行い、レビューした文章を寝かせ、締め切り前にもう一度レビューをしたいと思う。フローニンゲン:2018/12/29(土)19:55

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