時刻は午後の五時を迎えつつある。この時間のフローニンゲンはほぼ真っ暗になっている。かろうじて空がダークブルーの色を残しているが、もう夜の世界が外に広がっていると言って問題ないだろう。
今日はこれまでのところ、二曲ほど曲を作った。これから、ラヴェルに範を求めてもう一曲作ろうと思う。
作曲実践に加えて、今日も過去の日記の編集を積極的に進めていった。着実にその編集作業が進み、今日は協働プロジェクトに関するミーティングが二時間ほど午前中にあったが、それを含めても、今日予定していた分量の日記の編集を終えることができそうだ。
先ほど日記を読み返していると、20年前の自分の英文執筆能力に関する言及があった。小学校六年生か中学校一年生の時に、自分が書くことのできた文章はほんの数単語をつなげたようなものに過ぎなかったように思う。
それが今となっては、科学論文を執筆するほどまでに英語を用いて文章を執筆できるようになっていることについて言及があった。これは日本語の文章執筆についても同じであり、さらには作曲についても当てはまることだろう。
つまり、文章の執筆にせよ、創造活動にせよ、始まりはとても小さなものなのである。重要なことは、今自分に書ける範囲の文章を継続して書くということと、今自分に作れる範囲の曲を作っていくことなのだと思う。
とにかく小さなものを生み出していくことを続けていけば、いつかより大きなものを自由自在に創造していくことができるだろう。この創造の喜びは、自分が日々毎日を生きていく上で欠かせないものとなった。
今日は結局、一日中薄い雲が空を覆っており、太陽の光を見ることができなかった。どこか霧がかかっているような一日だった。
一昨日にアボカドを食べ始めてから、驚いたことに、すぐさまその効果が肌に現れた。特に、手荒れの症状の改善につながっていることに驚いている。
アボカドの栄養価が高いことは先日の日記に書き留めていたが、その効能がこうもわかりやすく自分の身体に現れてくることに驚く。ここから改めて思うのは、食べ物は本当に馬鹿にならないということである。
日々何を食べるのかは、身体及び心に大きな影響を与える。食の大切さを改めて思った。
今日はこれから作曲実践を行う。就寝前に時間を作り、作曲理論のまとめノートを少しばかり読み返しておきたい。
先日、理論を学んでいる最中に、自分が作るメロディーの中に含まれている変な響きをする音の正体がわかってきたという体験をした。曲を作る中では、もちろん特殊な響きをする音をうまく組み入れていくことが重要だが、メロディーの流れを崩してしまうような明らかにおかしな音はできるだけ排除していく必要がある。
これまでも曲を作りながらそうした音に出会うたびに、それがなぜ発生しているのかを考えていたが、理論的な観点がない状態ではそれを自分で考えることが難しかった。今、ようやくその理由が見え始めているため、今後はよりその理由を自分の言葉で説明できるようにしていきたい。
そうした鍛錬を積めば積むほどに、明確な意図を持って特殊な響きの音を曲中に入れていくことが可能になるだろうし、おかしな音が混入している際にはそれをうまく取り除いていくことができるだろう。
今から行う作曲実践でもまた一つ新たな学びを得たい。フローニンゲン:2018/12/26(水)16:58