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3306. ライフワークの一環としての協働プロジェクト


時刻は午後の三時半を迎えた。午前中に降り注いでいた小雨が止み、今は再び静かな午後がやってきた。

小鳥が鳴いているのがどこからともなく聞こえてくる。雨は止んだが、今も空は薄い雲に覆われている。そうした雲を眺めながら、これから夕方の活動に従事したい。

先ほど仮眠を取っている最中に、今後の協働プロジェクトについて考えを巡らせていた。とりわけ過去五年間においては、私は本当に協働者の方々に恵まれ、一緒に仕事をする過程の中で多くのことを学ばせていただいている。

協働プロジェクトに従事する際には、もちろんこちらから知見を提供することになるのだが、協働者の方々からは今も絶えず新たなことを学んでいる。興味深いことに、大学院での学びは常に協働プロジェクトに対して何かしらの形で結びついており、自分がさらに学びを深めていくことによって、協働のあり方や質も絶えず変化しているように思う。

来年大学院に戻り、新たな探究領域に飛び込んで行こうとしているのは、確かに個人的な探究意欲に基づくものであるのと同時に、協働プロジェクトをさらに実りあるものにしていくためでもあるのだと気づく。

先ほど仮眠を取りながら考えていたのは、こうした協働プロジェクトに従事することは自分のライフワークの一つであって、決して金銭を獲得するための労働とは思っていないことであった。生活をするための労働に一秒も時間を費やさない生活が実現されて五年経つ。

それが実現されたことは幸いであったが、それが実現してからの五年間で自分は随分と変わったように思う。確かに現在も協働プロジェクトを通じて対価をいただいているが、それは決して生活をするための労働に対する対価ではない。

自分のいかなる取り組みもライフワークの一つであり、ライフワークだと自分が思う基準に合致した協働プロジェクトに絶えず従事できていることを有り難く思う。最近はまた協働者の方々の紹介を受けて、いくつか新たな協働プロジェクトが動き出しそうである。

もちろん、そうした協働を意義のあるものにしていくための学習を怠ってはならず、学習をするための時間を毎日確保した上で、ここから来年にかけてはまた積極的に協働プロジェクトに従事したいと思う。現在進行しているいくつかのプロジェクトを着実に進めていき、なおかつ新たなプロジェクトに従事していく。

ここから先、世界のどこで生活をしていようとも、日本の組織と関わり、他者と共に仕事をし、自己を深めることを通じてこの世界に関与していこうと思う。

自分に与えられた役割に合致することだけを行っていくこと。取り組みに対して疑義が生じるようなものは一切やらないこと。

自分の内側の声を絶えず聞き、その取り組みが自分のライフワークの一環として存在するものなのか否かを判断し、ライフワークだと心から思えるものだけに従事していく。これからの生活はさらにそれを徹底させていくことになるだろう。フローニンゲン:2018/10/23(火)15:43

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