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3194.【ボストン旅行記】ハーバード大学教育大学院の芸術教育プログラムに所属する学生の声を聞いて


ハーバード大学教育大学院(HGSE)のカフェテリアで先ほど昼食を摂り終えた。ちょうど今朝方の日記で言及していたコンブチャが、HGSEのカフェでも売られていることに思わず笑みが漏れた。

五年前にHGSEに訪れた時にも、確かにヘルシーな食べ物がカフェテリアで食べられることに気づいていたが、その時はコンブチャは売られていなかったように思う。この五年間でHGSEの健康志向はさらに加速したようだ。

午前中に参加していたサイデル教授のクラスからは、その講義内容からも多くのことを学んだように思うが、それ以上に自分にとって有益だったのは、実際にこのプログラムに所属している生徒たちの生の声だった。

おそらくこのプログラムには30人ほどの生徒が所属しており、わずか三人だけが男性であり、残りは全て女性であった。教室に入り、実際にクラスが始まってみると、教室に充満する女性のエネルギーに対して圧倒されそうになったが、七年前にサンフランシスコでヨガのインストラクターの資格取得コースに在籍していた際も、私を除いてその他の人は全て女性だったため、その時の様子をふと思い出した。

まさかHGSEに来てそのような記憶を思い出すとは思っておらず、改めて自分は気付かぬ間にいろいろな経験を積んできたのだなと思った。今日私以外にクラスを聴講していたのは、ハーバード大学のあるケンブリッジエリアでウェルネス関係の二つのビジネスを行っているインド人の女性と、ニューヨークでアートセラピストの仕事に従事している中国人の女性だった。

私以外の二人は米国で生活をして長いとのことであり、二人ともここでもう一度学び直しをしようという明確な意思を持っているようだった。私も彼女たちと同様に、もう一度抜本的な学び直しが必要だと感じている。

芸術教育プログラムに所属している学生たちは皆一様に親切であり、私と目が合うと、必ず何か話しかけてくれた。実際にこのプログラムに所属している学生からの声ほど貴重なものはなく、確かに学期が始まってまだ四週間しか経っていないが、このプログラムについて、そしてHGSEでの生活全般について色々なことを話してくれた。

特に印象に残っているのは、このプログラムに在籍している者のうち、90%以上は何かしらの分野での芸術家であるか、芸術に関する仕事をしているとのことであった。音楽家、陶芸家、画家、ダンサーなど芸術領域は多岐にわたる。

芸術家や芸術関係の仕事をしていなければこのプログラムに入学できないというわけではないらしく、実際にプログラムに在籍する10%は芸術のバックグラウンドを持っていない人たちで占められているようだ。しかしそうした人たちであっても、芸術教育に関する関心と強い情熱を持っていることは共通点のようであった。

何人かの留学生がこのプログラムに在籍しており、特に彼女たちからは出願に関する話を色々と聞いた。やはりGREに苦戦したという話をシェアしてくれ、ただしGREはあくまでも出願項目の一要素でしかなく、その重要度もそれほど大きくないとのことであった。

実際にプログラムに在籍する生徒のみならず、テーィチングフェローを務めるとても気さくな女性と話をする機会もあり、数学的・統計的な研究をするためにHGSEに出願しない限り、GREの数学のセクションの点数はほとんど重要ではないとのことであった。

日本人の私にしてみれば、数学のセクションも重きを置いてもらえると有り難いが、その点については薄々気づいていたことであった。その代わりに、GREで比較的重要なのは読解のセクションとライティングのセクションとのことである。

私はどちらのセクションも合格者のほぼ平均であり、読解セクションに関しては平均よりもやや下回るぐらいであったが、それであれば何も問題ないとのことであった。やはり何よりも重要なのは、1500字を上限とする志望動機書であるとその方が教えてくれた。

彼女は数年前にこのプログラムを卒業しており、今はサイデル教授のクラスのフェローを務めながらも、他の大学で英語を教えているとのことであった。その方からの助言としてとても参考になったのは、志望動機書には単に自分のこれまでの経歴や成し遂げたことを書くのではなく、どのような教授と共に学びたいのか、どのようなクラスをどのような目的で履修したいと思っているのかを含め、そのプログラムについて丹念に調べ、具体的にどのようなカリキュラムを自分でデザインしているのかを示していくことが重要とのことであった。

これはまさに私が志望動機書の中で明記しようと思っていたことであったため、自分の方針が間違っていないことを知ることができて有り難かった。仮にこのプログラムに進学することになれば、私はサイデル教授の二つのコースを履修し、教育哲学者かつ認識論者のキャサリン・エルギン教授の二つのコースを履修する。また、教育哲学をより深く探究していくために、批判理論の観点から教育について探究することを専門としているホウマン・ハロウニィ博士のコースを二つ履修しようと思っている。

卒業要件の単位数を考えると、もう二つのコースを履修することが可能であり、一つには年明け早々に一週間ほど集中して行われる「芸術作品を見るとは何か?」に関する体験的かつ実践的なコースを履修したい。そしてもう一つは、教育倫理に関するコースを履修予定である。

八つのコースの内、一つのコースは極めて実践的な内容であり、残りの七つのコースは哲学的なものである。厳密には、五つの哲学的なコースと、サイデル教授の二つのコースはインナーワークの側面が多分にあるため、芸術教育に関する自分のあり方や思想を見つめ直す二つの自己内省的なコースを履修する予定であると言った方が正確だろう。

気づかない間に、随分と色々なことを書き留めていた。幸いにも雨が止んだようなので、これからハーバードスクウェアにあるいくつかの古書店に行き、そこで芸術教育や教育哲学に関する古書を探したいと思う。ボストン:2018/9/28(金)14:14

No.1328: A Dim Light On a Dark Night

I can see a dim light on a dark and meditative night.

A sense of today’s fulfillment passes a baton to that of tomorrow’s fulfillment. Groningen, 20:34, Thursday, 10/18/2018

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