今朝は六時半に起床し、七時から一日の活動を始めた。起床時の闇は晴れ、今は少しずつ明るくなってきている。
早朝にわずかばかり雨が降っていたが、今日は一日を通して曇りのようだ。昨日から部屋の暖房をつけるようになり、いよいよ寒い季節がやってきたのだと思う。
フローニンゲンにおいては、夏が秋のような涼しさであり、秋がもう冬のような寒さになる。これからの冬に備えて、心身を整えていくことにしたい。
今日はまず最初に、モーツァルトに範を求めて作曲実践を行う。明後日からボストンへ旅行に出かけるが、その時にはモーツァルトの楽譜を持って行き、当地ではもっぱらモーツァルトの曲を参考にして作曲を行う予定である。
今日参考にする変奏曲は比較的短いものであり、音符の数も多くない。おそらくそれでいて、モーツァルトらしさがそこに込められているだろう。
楽譜の外形に惑わされず、こうしたその作曲家らしさを身体感覚を通じて掴んでいくことが、自分の作曲語法の確立に有益だろう。
作曲実践がひと段落したら、今日も旺盛に読書に励む。とにかく読みに読み、自分の関心事項に対して自ら考える中で自分なりの答えを育んでいく。
可能であれば、本日は三冊ほど学術書を読み、休憩として、先日のフィンランドを訪れた時に購入したシベリウスに関する書籍を読みたい。三冊の学術書はそれぞれ、“Derrida & Education (2001)”、“Delouse and Education (2013)”、“Rethinking the Education Mess: A Systems Approach to Education Reform (2013)”である。
これらの三冊についてはすでに昨年に初読を終えていることもあり、比較的馴染みのある感覚がするだろう。初読からおよそ一年経った今、どのような洞察を新たに得ることができるのか、どのような新たな考えが自分の中に芽生えるのかに期待しながら本書を読み進めていく。
今はまだ定住する場所が決まっておらず、数年に一度は引越しを繰り返すような生活を送っている都合上、むやみやたらに書物を増やすことはできないが、今後比較的長く一つの土地に住むことがわかれば、その際には数多くの哲学書を揃えたいと思う。とりわけ教育哲学を中心に、入手できる範囲の全ての書籍を読むような心意気で当該テーマに向き合っていく。
今の自分の心の有り様を見ていると、今日もまた非常に充実した一日になるであろうことを確信する。フローニンゲン:2018/9/25(火)07:21