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3100. 秋の朝に見た夢


日曜日が終わり、今日から新たな週となった。昨夜はいつものように午後十時に就寝したにもかかわらず、今朝は七時過ぎに起床した。

やはり新たな季節の到来に合わせて、自分の中で何らかの調整が起こっていることがわかる。ある季節から新たな季節に向かっていくための準備を行い、新たな季節の中で十分に活動できるための心身の調整が起こっている。

時計の針が八時を指した。書斎の窓から外を眺めてみると、優しい朝日が地上に降り注いでいる。

風もほとんどなく、とても穏やかな雰囲気だ。街路樹の紅葉も進んでおり、着実に新たな季節が進行しているのがわかる。

今朝方、印象的な夢を見ていた。夢の中で私は、大学時代の友人や先輩と共に、ある旅館に宿泊していた。

この旅館は和風というよりも洋風であり、旅館の内装や置かれている物がそうした雰囲気を私に与えた。ちょうど私たちが観光から戻ってきたときには、もう夜だった。

一階には食堂があるだが、当然この夜の時間帯には閉まっていた。カーテンのようなもので閉ざされた食堂の前に立つと、そこに一枚の張り紙を見つけた。

張り紙には、「朝の四時、五時、六時、六時半にわたって朝食が出される」ということが書かれていた。今自分たちが旅館に戻ってきた時刻は随分と遅いから、もしかすると、朝の四時に朝食を作りに来る従業員の人たちがそろそろやってくるかもしれないと思った。とりあえず私たちは、朝の六時半に朝食を食べる計画を立てた。

食堂の横には和室があり、畳の上にミネラルウォーターのタンクが二つ置かれていた。先輩が一つのタンクから水を汲み、自室に持って行こうとしていた。

先輩がタンクから水を出し始めたのに合わせて、突然反対側のタンクから水が溢れ出し始めた。私は持っていたペットボトルに溢れ出してくる水を入れて、タンクから水が畳に落ちないようにしようとしていた。

しかし、予想以上に水が溢れ出し始め、手持ちのペットボトルには収まりきらないぐらいの量であったため、結局畳に水がこぼれ始めた。しばらくするとタンクからの水漏れは収まり、畳を見ると、随分と水浸しになっていた。

先輩は困った表情を見せながらも、持っていた布切れで畳の水を拭き取り始めた。私も近くにあった布で水を拭き取り始め、黙って黙々と拭き取るのではなく、先輩と最近の仕事の様子を話していた。そこで夢の場面が変わった。

次の夢の場面では、私は小中学校時代の友人が運転する車の中にいた。私は後部座席に座っており、助手席には高校時代の英語の先生が座っていた。

私たちは友人の自宅に向かっているようであったが、窓から見える景色は見慣れないものだった。そうしたこともあってか、友人も道に迷い始めたようであり、運転中にもかかわらず、携帯で地図を確認し始めた。

ちょうど目の前にT字路が見えた時、私は左折か右折をするのだろうと思っていた。T字路の先は道路ではなく、傾斜の激しい山肌であった。

T字路が目と鼻の先に迫ってきた時、友人はまだ携帯で地図を確認しており、どちらに曲がるかの判断ができていないようだった。というよりも、友人はT字路の存在に気づいておらず、道が直線に進んでいくものと思い込んでいるようだった。

私が「危ない!」と叫んだ時にはもう手遅れであり、車は傾斜の激しい山肌に乗り上げていった。その傾斜があまりにも激しかったため、車はある地点で静止し、そこからT字路の道まで滑り落ちていった。

幸いにも、T字路に他の車がやってこなかったため、私たちは何一つ怪我をすることなく済んだ。そこでようやく助手席に座っていた先生が口を開いた。

高校時代の英語教師:「洋平は、車の中で終始私の眼を見なかったが、それはどうしてなんだ?」

そのような質問を私にしてきた。高校時代、その先生とはとても親しい仲であったが、なぜか車の中では目を合わせることはなかった。

先生の質問に対して何か答えようとしたところで夢から覚めた。フローニンゲン:2018/9/10(月)08:21

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