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3072.【北欧旅行記】土地との縁・人との縁


北欧旅行を終える日がやってきた。今日は幸いにも晴天であり、早朝の穏やかな太陽の光がヘルシンキの町に降り注いでいる。

ホテルの目の前の建物にも太陽の光が当たり始めており、これから一日が本格的に始まることを実感する。昨年の夏にデンマークとノルウェーに旅行し、今回はスウェーデンとフィンランドを旅行することができた。北欧の夏は本当に涼しく、一方で北欧の自然は力強い生命感を感じさせてくれた。

一つの旅が緩やかに終わりに近づいていくのを今は味わっている。ホテルを10時過ぎに出発し、空港には11時前に到着することができたらと思う。

ホテルを出発するまでに時間があるので、それまでは作曲実践をしたり、過去の日記を編集したりする。空港に到着したら、すぐにセキュリティーをくぐり抜け、ラウンジでゆっくりしたい。

ヘルシンキ空港のラウンジはサービスが充実しており、食べ物の種類も豊富であることが嬉しい。スケジュールを考えると、ラウンジで昼食を取ることがちょうどよく、13:55のフライトまでラウンジでくつろぎながら仕事を進めていこうと思う。

今朝は七時前に起床した。今朝も十分な深い睡眠が取れたように思う。

昨夜は一昨日と同様に、ホテルのサウナに入りにいった。ちょうど私と入れ替わる形で一人の男性がサウナ室を後にし、しばらくは貸切の状態が続いていた。

サウナ室に入ってしばらくすると、オーストラリア人の恰幅の良い年配男性がサウナ室に入ってきた。ステンレスのロッカーキーをそのままサウナ室に持ち込もうとしており、ステンレスがどれほど熱を帯びるのかは不明であったが、自宅のステンレス製の鍋が熱くなることを思い出し、その男性にキーは熱を帯びる危険性があることを伝え、「キーは壁に取り付けられているあの引っ掛けに置くことを勧める」と壁を指しながら伝えた。

すると、その男性は満面の笑みで感謝の気持ちを私に伝えた。キーを壁にかけ、再びサウナ室に入ってきたその男性と私は随分と長く話をしていた。

その方の話によると、現在は奥さんと北欧旅行をしている最中であり、旅の期間は一ヶ月ほどだそうだ。年齢と旅の期間などを考えると、もう退職をされているのかもしれないと私は思った。

その方もスウェーデンに訪れたらしく、そこでは船旅を楽しんでいたそうだ。私も以前から船旅に関心を示しており、その方の話を興味津々で聞いていた。

船旅への関心が強いため、あれこれ質問をしていると、そこで10分間を知らせる砂時計がすでに全部落ちていることに気づいた。もう少しサウナに入っておくことも十分可能だと判断したので、もうしばらくその男性と話をすることにした。

そこからはフィンラインドの旅の話、そしてその方がバルセロナを訪れた時の話になった。バルセロナの町の景色は極めて美しいとのことであり、同時に観光客を狙うスリの話もしてくれた。

その手口が興味深かったので、その話についても私は質問を交えながら熱心に聞いていた。とはいえ、さすがにバルセロナの旅の話が終わることには、もう随分と長くサウナの中にいたことになるため、その話を終えたところで、私はサウナ室を後にすることを告げ、別れの挨拶を述べた。

お互いの名前を確認し合い、私たちはそこで別れた。その方の名前はロンと言う。

お互いの旅の話に随分と花が咲いたことから、旅が持つ人と人を結びつける働きについて考えていた。旅というのは本当に人との縁やその土地との縁で作られているのだと思う。

今回私がストックホルムとヘルシンキに訪れたことは、その土地との縁であり、そこで話をした人たちとはまた別の縁で繋がっている。人生は常に旅としての性質を持っており、同時にそれは様々な縁によって成り立っているのだと改めて知る。ヘルシンキ:2018/9/3(月)07:36

No.1292: Shimmer on Sunday

Seeing the shimmer of the morning sun, I’ll start to write a draft of my statement of purpose to apply to a graduate school. Groningen, 09:46, Sunday, 10/7/2018

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