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3069.【北欧旅行記】志望動機書の執筆から得られるもの


静寂さを保つヘルシンキの日曜日の朝。依然として私はまだホテルの自室におり、日記を書いている。

今日は中央駅の直ぐ近くにあるアテネウム美術館に訪れる予定だが、そこに行くのは昼近くでもいいように思っている。ホテルでゆっくりし、さらには美術館でゆっくりしてから早めの夕食を摂る。

一昨日に引き続き、今日もまた日本食レストランに行く。そこは中国人が店を切り盛りしているのだが、味付けが日本的なのはとても嬉しい。もしかしたら、多くの中国人の従業員の中に日本人もいるのかもしれないが、一昨日は気づかなかった。

特に、味噌汁を飲んだ時の何とも言えない安堵感を覚えている。日本を思わせる味噌汁と、日本の寿司と変わらない味を持つ寿司がそこで食べれたことは大きな喜びであった。今日も四時ぐらいにそのレストランに行き、十分な夕食を摂る。

先ほどの日記の中で、GRE試験を無事に終え、これからは志望動機書の執筆に力を入れていく旨の話をしていたように思う。振り返ってみると、私はこの数年間において、ほぼ毎年志望動機書に類するものを書いているように思う。

少なくつも直近の三年間において、毎年必ず一つは志望動機書を書いている。確かに志望動機書を書いていくことは時間を要するが、それは時間をかけるに値するほどの価値があるように思える。

社会人になってから大学院に進学したことのある人であれば経験済みだと思うが、志望動機書を書く際に一度人生の棚卸しをすることが求められ、同時にこれからの人生について考えることも求められる。私は幸運にも自分の関心領域と合致する世界の大学院と出会う機会に恵まれ、そこへ出願するたびに、人生の棚卸しとこれからの人生について考えることを求められてきた。

今回、再び自分の探究領域を少しばかり——人によっては大きく見えるかもしれないが——変え、芸術教育および霊性教育の探究に乗り出していく。今回米国の二、三の大学院に出願する際には、改めてこれまでの歩みの振り返りと、これからの人生の展望について文章を書いていくことが求められる。

多くの人にとって、普段はそうした大きな振り返りや今後の大きな展望を考えることはないであろうから、大学院への進学に向けた志望動機書の執筆は非常に良い機会になるのではないかと思う。今回提出する志望動機書については、すでに色々と思いついたことを箇条書きにしており、今後はそれらの項目をもとに一つの大きなストーリーを作っていこうと思う。

芸術教育および霊性教育に行き着いた経緯とこれからについて、改めてゆっくりと振り返り、それを文章の形にまとめていきたいと思う。確かに大学院への出願は労力を要するが、どのような結果であったとしても、その労力に見合う学びや気づきというものが必ずあるはずである。

ここ最近は本当に物事のプロセスを見るようになった。確かに何かに挑戦し、何かに取り組む際には望む結果というものがあり、望んだ結果が得られなかった場合には感情が揺らぐのは当然のことである。

だが、今はもう結果のみに感情が左右されるのではなく、プロセスそのものからの学びがいかに大切かを知る。今回の出願を通じて、数多くの自己発見と学びがもたらされるだろう。ヘルシンキ:2018/9/2(日)08:39

No.1289:Splendid Autumn Footsteps

The first day to come back to Groningen from Boston was very tranquil and content.

I can hear splendid autumn footsteps. Groningen, 18:32, Saturday, 10/6/2018

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