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2610. 本当の音を求めて

June 30, 2018

時刻は夕方の七時半を迎えた。夕方まで晴れ間が広がっていたが、今は空に薄い雲がかかっており、今日は西日が強くない。小鳥の鳴き声が遠くの方でこだましている。

 

先ほど、論文アドバイザーのミヒャエル・ツショル教授からメールがあった。ツショル教授はいつも本当に丁寧に論文のドラフトを読んでくださる。

 

そして、細部に囚われない形で非常に重要な箇所について的確なフィードバックをいつも数多く与えてくださる。今回のドラフトに対してもそのようなフィードバックをしてくださった。

 

ちょうど明日の午後にミーティングがあり、今日メールに添付されたワードファイルへのコメントについて改めて意見をもらうことになるだろう。明日の午前中に頂いたコメントを丁寧に読み、ミーティングで何を議題として取り上げるかを事前に設定しておきたい。

 

おそらくミーティングは明日ともう一回ほどだけとなり、論文のドラフトをレビューしていただくのもあと一回だけになりそうだ。ここまで丁寧に指導をしてくださる教授もなかなかいないだろう。

 

ツショル教授はイギリスで博士号を取得しており、その時に受けた論文指導同じような形で私を支援してくださっているのかもしれない。ここまで二人三脚で時間をかけて取り組んできた研究であるから、やはり今回の研究論文を査読付き論文にするか、少なくとも論文を短くまとめ直したものをどこかの学会で発表するようにしたいと思う。

 

なぜ創造的になれないのかを人は嘆くかもしれないが、それは自己と繋がっていないからだという考えが午前中に湧いてきた。自己は本質的に創造的であり、絶えず新たなものを創造するという特性を持つ。

 

自らが創造的ではないというのは、本来の自己の機能を喪失しているからなのではないかと思う。自己の本来の機能を取り戻すということ。そのためには、自己と繋がる必要性がある。

 

創造的であるというのは自己であるということだ。創造的ではないというのは自己ではないということなのだ。

 

絶え間なく自己産出を続ける自己と深くつながることを意識する。この世界には、自分と自己を切り離そうとする力と誘惑がある。そうした力を乗り越え、そうした誘惑を断ち切っていく。

 

夜の八時に近づいても小鳥の鳴き声が止むことはない。朝から晩まで鳥たちは元気だ。

 

今、様々な種類の鳥たちが鳴いている。一日の終わりに向けて最後の大合唱を奏でているかのようだ。

 

ここから鳥たちの鳴き声の響きが黙想的なものになっていくことを知っている。昨日もそのように思った。今日もそのようになるだろう。

 

書斎にいる間は基本的に常に音楽をかけているが、いつか音のない音で満たされた自然の中に入っていく必要があるかもしれない。今聞こえてくるバッハの音楽は、人工的に作られたものとしては間違いなく傑出した美を持っている。

 

そうした音に毎日触れることは幸福感をもたらすが、いつかそうした音さえも一度断ち切り、自然の中に還っていくことが必要な気がふとしている。過去の作曲家が築き上げた音の世界に深く入った後に、あえて一度その世界から離れていくのである。

 

それを経ることによって、初めて本当の音が聞こえてくるような気がしてならない。それは間違いなく自分の内側の音になるだろう。

 

自分の内側の音を見つけるために、深く音の世界に入り、音のない自然の中に浸るということを近々行うかもしれない。自分の内側にある本当の音とはどのようなものなのだろうか。

 

小鳥たちが発する彼らにとっての真実の音に耳を傾けていると、そのようなことをふと考えさせられた。フローニンゲン:2018/5/24(木)19:57

 

No.1036: The Cool and Windless Morning in Early Summer

 

It is windless in Groningen today. 

 

Although it becomes warm in the afternoon, the early morning is very cool. Groningen, 07:41, Thursday, 6/28/2018

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