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2382. ガラクタに宿る真理


穏やかに今日も一日が終わりに近づいていく。時刻は夜の七時半を回った。

つい今しがた夕食を摂り終えた。なぜそのようなことまでここに書き留めているのだろうか。もはやこの日記は完全に一人の人間が生きた存在記の様相を濃くし始めている。

独白形式で綴られていくこの一連の日記は、たった一人の人間のために書き残されているがゆえに全ての人に向けて書かれているのだろう。自分だけのために、そして自分という全ての人のために今日も明日も日記を書き続けていく。

今日の昼食後に行われたオンラインミーティングでの対話を未だ忘れることができない。協働者の方が語ってくれたエピソードに込み上げてくるものがあった。

一人の人間が真摯に他者と向き合い、真摯にその生を全うしようとする姿勢には打たれるものがある。ミーティングが終わった後、またしても私はこの人生をたった一人で歩いているわけではないことに気づいた。

これは当たり前の気づきなのかもしれないが、私たちは往々にしてその事実を忘れがちなのではないだろうか。私もそれを忘れがちだ。

だから気づいたときにここに書き留めておくのである。真理はいつもそこにある。この世界を生きる中で、様々な誘惑によって真理を見る眼が曇らされてしまうことが問題なのだ。

西の空が黄金色の夕日で輝いている。眩しいと分かっていながらも、ついついその輝きを直視してしまう。夜の八時に近づいてきたフローニンゲンはまだまだ明るい。本当に日が随分と延びた。

繰り返しになるが、どうしても今日今この瞬間にこうして生きていることへの感謝の意を伝えたい。誰に伝えるべきか分からないのであれば、この世界全体に伝えたい。

フローニンゲンの夕方の空を無数の鳥たちが飛び交っている。この世界には鳥がいるのだ。この事実は驚愕に値しないだろうか。

この世界には鳥がいるのだ。自分とは異なる存在者として鳥がいるのだ。

フローニンゲンの街には空がある。空があるのだ。

これもまた驚愕に値しないだろうか。私は今とても驚いている。

この世界にはなんと無数の「多者」で溢れていることか。私という存在もまさに多者を構成する一つであり、それらは全て「一者」から生まれている。

なるほど、やはり感謝の意を伝えるべき対象は、この一者なのだ。何気なく日常を生きる普段の私はいかにそのことを忘れがちか。

この世界において真に目覚めて生きていくというのは、忘れがちなこうした真理に絶えず自覚的になりながら全ての活動に従事することなのだろう。覚者というのはそのように生きている人のことを指すに違いない。

今日、この世界の中で一人の人間がそのような気づきに至り、この世界に対して多大な感謝の念を持って生きていたというのは本当に些細な事柄かもしれない。目の前の裸の街路樹の枝が地面に落ちたのと同じぐらいのことだと思う。

だが、それでも一人の人間が今日というこの瞬間にこのように生きていたということを、私はここに書き留めておきたいと思う。この日記がガラクタとみなされてもそれは構わない。事実ガラクタなのだから。そして、真理はガラクタに宿るのだから。フローニンゲン:2018/4/6(金)20:01

No.954: Grace from Central Europe

The third day has begun since I came back to Groningen.

I can feel that a graceful flow is flooding into my life. Our lives are exactly flows. Groningen, 08:03, Tuesday, 4/24/2018

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