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2287. 刹那瞬と人生の節目


今しがた昼食を摂り終えた。昼食を食べることに意識を集中させていたためか、食卓の窓から見えていたはずの景色について何一つ覚えていない。

大きな窓から外の世界が見えていたはずなのだが、そこで見ていたものや聞いていたはずの音などが記憶に残っていないのだ。昼食後、食器を洗いながら、善く生きるためには善く死に向かうとはどういったことなのかを考える必要があると思った。

私にとってそれは、絶えず日記を書き続け、死期が迫る日々の中で、この人生を通じて執筆した過去の日記を振り返り、出会った全ての人と遭遇した出来事の全てに対して心から感謝の念を捧げることなのかもしれない。

読むこと、文章を書くこと、曲を作ること、学術研究をすること、協働プロジェクトに従事すること。それらを通じて日々が過ぎていく。とても静かに、かつ着実に日々が過ぎていくのだ。

目の前の裸の街路樹に一羽のカラスが止まっているのが見える。特に何かをするわけでもなく、キョロキョロと頭を振りながらこの世界を見渡している。

カラスが飛び立つまでそのカラスを見つめていようと思った。ふと私は、カラスの次の行動が何であり、それがいつ起こるのかが全くわからないことに気づいた。

自分の意思とは関係のないところで動く世界についてはたと知る。次の一瞬に何が起こるか予想のつかないこの世界に自分は生きている。

それは、カラスの行動のみならず、もしかすると自分の行動ですら本当のところは自分は何もわかっていないのかもしれない。絶え間なく続くこの一瞬。

次の瞬間に何が起こるか予測がつかないというのは、やはり私がこの今という瞬間の中だけに生きていることを暗示しているかもしれない。絶え間なく続く今。

結局そのカラスはしばらく経ってもその場を離れなかったが、一瞬目を離したすきに、カラスはもうどこかに飛び立っていた。こんな結末を迎えるとは数分前の私には予想できなかったことである。

カラスがそのタイミングで飛び去ったことは、私にとって思わぬことであった。こうした思わぬことが自己を取り巻く内外で起きていることにもっと敏感になる必要があるだろう。

これまでの私は、そうした感性が鈍感でありすぎたのだ。未だ開かれぬ感性が自分の中にあることを知っている。これからはそれらを少しずつ開いていこう。

一昨日、インターン先のオフィスから自宅に戻っている最中、学術の世界のみならず、ビジネスの世界と芸術の世界に毎日自己を置いている自分がいることに気づいた。そこでふと、企業社会で生きている人たちのマインドはつくづく特殊であり、芸術の世界で生きている生きている人たちのマインドも同様に特殊であることに改めて感心を持った。

言い換えると、彼らの特殊な思考特性についてより知りたいという思いが強くなったのである。そうした思いから、自宅に帰ってすぐに、まずは本棚から “The Exectutive Mind (1983)”という幾分古い専門書を取り出した。

これはタイトルの通り、経営理論と発達理論を架橋させる形で、企業のエグゼクティブたちの思考特性について解説している書籍である。現在の私は、主に企業社会のマネージャーの思考特性や能力に焦点を当てた協働プロジェクトに従事することが多い。

しかし直感的に、今後はエグゼクティブ層の思考特性や能力に関する協働プロジェクトにも従事する予感がしていたのである。エグゼクティブに加え、芸術家、とりわけピアニストや作曲家の思考特性や能力についても探究を進めていく機会が近い将来に得られるような気がしている。

そうしたことから、昨日は芸術家の思考特性に関係するような書籍を五冊ほど購入した。一見すると、ビジネスの世界と芸術の世界はかけ離れているようだが、私にとってはそれらの領域がどちらも共に重要なものとして立ち現れており、片方だけに関与することはできない。

二つの領域に関する学術研究と協働プロジェクトを同時に進めるような日々が近々訪れそうである。今また、人生の節目のようなものを感じている。フローニンゲン:2018/3/18(日)13:16  

No.887: A Process and Stage

We may be a process on a stage, and the stage is the context for us.

When the context changes, we change. The interesting thing is that we can alter the context when we change because both of them are interconnected and because a process is not subordinate to a stage. Groningen, 15:23, Friday, 3/23/2018

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