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2054. 技術的発達に劣後する私たちの内面的発達

February 20, 2018

今日は昼食前に、年始以降に日本で起こった仮想通貨を取り巻く種々のニュースについて調べていた。一連の出来事を見るにつけ、私たち現代人は常に技術的進歩の発達に大きく遅れをとる形で相変わらず未成熟な生き物なのだということを知る。

 

仮想通貨に関する知識が個人の中で不足していることのみならず、そもそも通貨の虚偽性に気づかず、それを盲目的に信奉し続けるという意識に何ら変わりはないようだ。仮想通貨は非常に高度なコンピューター技術の産物だと思うが、その産物を有効に活用できるほどの成熟段階に私たちはいない。

 

仮想通貨を取り巻く法律も昨年あたりから急速に進み、税金に関する法律も急速に整備されつつあることは確かだ。しかし、仮想通貨を取り巻く個人・集合の内外の四つの象限において、その技術的な進歩は今も日進月歩で進んでいるが、個人や集合の意識と知識、そして法律も含めた他の象限の進歩は軒並み劣後している。

 

「科学技術の進歩が人類を豊かにする」という標語を頻繁に見かけるが、私はいつもそうした言葉を疑いの目で見ている。科学研究を仕事にしている自分ですら——あるいはそうした仕事に従事しているからこそ——、科学技術の進展が人類を豊かにするなど安易に述べることなどできない。

 

確かに科学技術の進歩のおかげで日々の生活が豊かになった面もあるだろうが、私たちが忘れてはならないのは、そうした技術を活用する私たち個人と集合の意識の未成熟さだろう。

 

人類の精神的な発達を歴史的に眺めてみれば、科学技術の進歩を手放しで喜ぶことなどできないことがすぐに分かるはずなのだが、といつも思う。赤ん坊は核爆弾を製造することはできないが、核のスイッチを押すことなら十分できる。

 

仮想通貨に関しても全く同じである。高度な技術によって生み出されたものは、いかなる発達段階の者にいかようにも活用されうるということを忘れてはならない。

 

高度なコンピューター技術の産物である仮想通貨そのものは否定されるものではなく、むしろそれが誕生してしまったがゆえに、もはや私たちはそれを無かったものにすることはできないだろう。

 

実際に、様々な種類の仮想通貨の特性について調べてみると、目を見張るような機能と可能性が秘められているものが多いことがわかる。しかし、そうした革新的な機能を活用する現代人自体がいかんせん無知であり、未成熟過ぎる点を危惧する必要があるだろう。

 

仮想通貨の誕生は、インターネットの誕生以来の出来事であると言われるが、もしかしたらそれ以上の影響を持つ出来事かもしれない。それは否定的・肯定的な意味での影響である。

 

さらには、仮想通貨が人間の金銭欲と密接に結びついているということが、今後何かとんでもない惨事を私たちにもたらすことも十分に考えられる。確かマルクスが述べていたことだと思うが、カネを生み出したはずの私たちがカネに支配されるという状況は、仮想通貨と他の技術的産物の全般に当てはまることだろう。

 

私たちの内面的発達は、常に技術的発達の周回遅れで進んでいるという事実を直視し、現代人は仮想通貨に振り回されているという現状を私たちは鑑みる必要があるのではないかと思う。フローニンゲン:2018/2/17(土)13:24  

 

No.773: Fetish and Individuation

 

In order to transcend our tiny ego, first of all, we have to overcome our fetish for authority. 

 

It might originate from our transference. We project our inferiority onto someone or something powerful than us.

 

Unless we notice the origin of our fetish, we will never experience authentic individuation. Groningen, 20:19, Sunday, 2/18/2018

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