早朝に数日前に執筆した日記を読み返していた。それらの日記を読むと、欧州生活での二年前に迎えた初めての葛藤の痕跡を見ることができた。
とりわけ、科学と芸術の意味と意義、それらがこの社会に果たす役割についての問いは、今でもまだ納得のいく回答を自分の中で持てていない。その問いに対しては、引き続き問い返す必要があるだろう。
問いに答えようとしてはならない。問いに答えようとする形で提示された答えなど、その場しのぎの気休めでしかないのであるから。
問いに答えようとするのではなく、問いかけそのものに応じ、その時に再び問い返すのである。既存の問いに対して新たな問いが投げかけられる時、既存の問いはその内側に含まれている真実を少しばかり見せてくれるだろう。
日記を読み返してみると、その他には、自分の日本語の問題に関する記述があった。精神の未成熟さからもたらされる日本語の質的問題と、日本語で文章を執筆する量の圧倒的な不足についての指摘があった。
どちらも本当だろう。自らの精神を観察してみると、その発達は本当に緩やかである。
その緩やかさはどうしようもないのだが、発達の速度の緩やかさがもたらす日本語の質的変容の遅さを嘆く自分がいるのは確かなようだ。また、日々の日本語を執筆する量が圧倒的に不足しているというのも的を得ている。
日々、ある一定程度の文章しか書かないようにしているというのは本当にそうであるし、一方でそれ以上の文章を書けない自分がいるというのも正しい。
ある一定程度の分量を超えて書かないようにしていることも、それ以上の分量が書けないことも、単に他の仕事との時間的兼ね合いのみならず、今の自分の精神の成熟度と密接に関係しているだろう。
昨日あたりに、存在の最奥から聞こえてくる声について考えを巡らせていた。そうした声こそが、私自身の真実の声であり、存在の本質から湧き上がる声だと思う。
そうした声が自分の内側に存在しているということはすでに明確になっている。あとはその声がどのようにこの世界に発せられるか、そして、どれだけこの世界に発せられるかが重要になるだろう。
現在の気温はマイナス2度とのことである。しかし、今日も爽快な冬の青空が広がっている。
穏やかな薄青色の空を眺めていると、本当に心が落ち着いてくる。一羽の白い鳥が大空を舞い、鳥のお腹に太陽の光が反射していた。その光景はとても美しく思えた。
今日という新たな一日も自分の存在を通して生き切ることにしたい。フローニンゲン:2018/2/14(水)08:36
No.760: From a Meeting about MOOCs
In the morning, I had a meeting with one of my supervisors. He is a liaison and key person in the MOOC team at RUG.
He explained to me about the process of MOOC development. There are mainly three phases: (1) definition phase, (2) design phase, and (3) testing and promotion phase.
In general, it takes nine months from the first phase to the last. Financially speaking, it takes approximately 50,000 EURO to develop a MOOC, although it depends on the characteristics of the MOOC.
I then learned the organizational structure of the MOOC team at RUG. There are more stakeholders than I imagined who involve creating a MOOC.
Developing a MOOC requires collaboration between various experts.
Though I asked many questions to him, the most interesting topic was the effect of developing a MOOC on instructors.
Creating a MOOC requires instructors to reflect on their teaching. Reflection happens to both what they teach and how they teach.
Of course, developing a MOOC is laborious, but it provides instructors with a beneficial opportunity to contemplate their teaching.
I discovered a new aspect of MOOC development. Groningen, 10:50, Friday, 2/16/2018