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2001. 福永武彦氏の小説作品


早朝の空と同じような色を持つ空が今この瞬間に広がっている。それはどこか寂しげな空であり、灰色の衣を身にまとっている。

今日は太陽が顔を覗かせることはなく、ただこの灰色の空が世界を独り占めにしているだけだった。今日は一回も外に出ていないから外の寒さはわからないが、どうもそれほど寒くなさそうにも思える。

昨夜に雨が少々振っていたためか、確かに最低気温は低いのだが、体感温度はそれほど低くないように思える。しかし、それらはすべて室内にいる私の単なる憶測に過ぎない。

実際に外に出てみれば寒いかもしれない。憶測と現実との差。 今日の午前中は昨日に引き続き、昨日とは異なる協働者の方とオンラインミーティングを行った。明日もまた一時間ほど別の協働者の方と打ち合わせをする。

他者との協働、学術研究、文章の執筆と作曲。日々の全てが自分の仕事の重要な部分であり、それでいて全体としての仕事でもある。

仕事というのは本質的にフラクタル構造を持つものらしい。

午前中、ドビュッシーが執筆した美学に関するエッセーを読み進めていた。今夜も全ての仕事がひと段落したらまたそれに取り掛かりたい。

だが、そのエッセーよりも今この瞬間の私を捉えて離さないのは、福永武彦氏の小説作品である。ここのところ毎日福永氏の何かしらの作品を読み進めている。

ちょうど先ほど、『草の花』が収められた全集に掲載されている全ての作品を読み終えた。夜の作曲実践に入る前に、今日はこれから『忘却の河』という長編作品を読み進めていく。

私の読み物の中に学術論文、科学や哲学の専門書のみならず、小説が入り込んできたことは突然の嬉しい出来事である。これまで小説を読むことができなかった私からしてみれば、今このようにゆっくりと福永氏の作品を読み進めていることは驚きである。

しかしながら、よくよく考えてみると、その理由は明らかなものに思える。結局私は、自分を捉えて離さない主題と同様のものを、魂から湧き上がる言葉でまとめ上げてくれた一連の物語を求めていたのだ。

福永氏の作品はまさにそれに違いなかった。だからこそ私は、実家から10冊ほどの福永氏の全集を必ず欧州に持ち帰らなければならないと直感的にわかっていたのだと思う。 灰色の空の下、これから私は『忘却の河』を読み始める。この作品がどのような内容なのかについては事前の知識は一切ない。

全て白紙の状態でこの作品世界の中にこれから入っていく。この作品世界の中に入った後の私は、もはや今の私ではなくなっているだろう。フローニンゲン:2018/1/12(金)16:12

No.636: Visible Small Progress

I was almost there.

I thought so when I composed a new work.

I’ve recently read one of Schoenberg’s textbooks. One example about how to create harmony was very helpful.

I composed a small piano work based on the example.

The first four measures sounded harmonious and melodious, yet the rest of the work seemed to lose melodious beauty, though it kept harmonious beauty.

A new challenging to me is to make an arresting coherent story in music. Groningen, 14:55, Friday, 1/12/2018

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