毎日作曲実践に取り組んでいると、自分の課題が次々に見えてくる。「課題」と表現するのが適切なのか、「壁」と表現するのが適切なのかわからないが、とにかく曲を作るために学ぶ必要のあることが次々に見えてくるという状況にある。
一つ一つ何かが見えてくるたびに、その都度、新しい理論や技術を学ぶようにしている。ここ最近はずっと、メロディーの創出に焦点を当てていた。
集中的に取り組んでいたこともあり、メロディーの創出に関して、0が1になった感覚がある。実際にはここからがメロディーの創出の始まりだと言えるだろうが、とりあず0の状態からは脱したと言える。
しかし、メロディーが作れるようになってくると、今度はそれを一つの曲としてまとめていくために、ハーモニーを学ぶ必要があることに気づいた。いや、ハーモニーよりも、今の私の最大の関心は、一つのメロディーラインに対して、もう一つメロディーラインを重ねていくにはどうしたらいいのか、というものだった。
そうした疑問に答えてくれそうな領域として、対位法(counterpoint)というものがあることを発見した。早速、対位法に関する書籍を購入し、昨日からその書籍に取り掛かっている。
その書籍は、ヨハン・ヨーゼフ・フックスという17世紀後半から18世紀初頭にかけて活躍したオーストリア人の作曲家が執筆したものであり、タイトルは“The study of counterpoint (1965)”である。
この書籍は、邦訳として『パルナッソス(芸術の山)への階梯』というタイトルで出版されているようだ。
本書の中にある言及を通じて、バッハもベートーヴェンもこれを使って対位法を学習していたことを知った。バッハやベートーヴェンという偉大な作曲家と同じテキストを使って対位法に関する学びを深めていると思うと、なぜだかとても感慨深い。
フックスのこの書籍はもともとラテン語で記されていたようであり、私が持っている書籍は、アルフレッド・マンによる英訳のものであり、分量は150ページに満たないのだが、とても内容が充実している。
おそらく本書は、古典的な対位法に関する基礎的な事柄と原則を網羅しているように思える。本書に関して一つ驚いたのは、この書籍が対話形式を用いており、非常に読みやすいということだ。
本書に登場する師匠と弟子の対話を見ていると、どこかソクラテスの対話を思わせる。今日も本書に取り掛かり、初読を今週中に済ませ、来週からはより深くテキストを学んでいく二読目を開始させたい。
本書を通じて対位法の基礎を確立し、自分の作るメロディーに対して、もう一つ、あるいは複数のメロディーを巧く重ねられるようにしていきたい。2017/12/12(火)08:16
No.539: From a MIDI keyboard to a PC keyboard
I used to use a MIDI keyboard for my music composition, but I noticed that a PC keyboard enabled me to put musical notes in a much more efficient way because of various short cut keys.
Furthermore, a PC keyboard is helpful in that I can compose music anywhere with a PC without bring a MIDI keyboard.
It is a huge advantage for me because I have zest for composing music anywhere in the world. 15:38, Sunday, 12/17/2017