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1784. 少人数のクラスの始まり


今日は午前中に、「システマティックレビューの執筆方法」のコースの初回のクラスに参加するために、フローニンゲンの街の中心部から少し外れたところにあるキャンパスを訪れた。

自宅を出発してみると、随分と気温が下がっていることに改めて気付き、日中の外出の際には手袋が必要であると思わされた。基本的に教育科学のコースの多くは、自宅から近くの社会科学キャンパスで行われるため、街の中心部から少し外れた場所にあるこのキャンパスへ行くことはそれほど多くない。

このキャンパスを時折訪れる際には、キャンパスまでの景色を楽しむようにしている。自宅を出発してしばらくすると、オランダの街に固有の運河に突き当たる。

アムステルダムや昨年訪れたデン・ハーグにせよ、オランダの多くの街は運河で囲まれている。フローニンゲンもまさにオランダらしい街の一つであり、運河が街中に張り巡らされている。

私は運河を横に見ながら、石畳風の道を歩いていた。寒さのためもあり、少し早歩きをしていたように思う。

秋の深まった朝のフローニンゲンの街の様子は、気温の低さとは打って変わり、どこか活気があるように思われた。しばらく運河沿いを歩いていると、どこからともなく鐘の音が聞こえてきた。

鐘の鳴る一つ一つの音が、街全体に広がっていく。おそらく、この鐘の音の主は、街の中心部にあるマルティーニ塔だろうか。

鐘の音にしばらく耳を傾けながら、私はあと何回この道を歩き、この鐘の音を聞くことができるのだろうかと考えていた。鐘の音を背にしながら、私は目的地に向かって歩き続けた。

目的地に向かって歩き続けるというのは、今この瞬間に限ったことではなく、自分の人生全体について言えることだと思わされた。しかも、人生の目的地は往々にして明確なものではないという点を考慮してみると、歩き続けるということが自分の人生の宿命であるとすら思えてくる。 キャンパスに到着すると、一つ前の時間帯に行われていたコースを終えた学生たちが建物の外に出てくる光景を目にした。建物の外に出てくる学生の波とは逆の方向に進みながら、建物内に入ると、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

声の方向を見ると、これから参加するクラスを担当するマイラ・マスカレノ教授とマヨレイン・デウンク教授の姿がそこにあった。オランダ人は世界で最も身長の高い国民であり、大学に所属しているオランダ人の学生や教授人は背が高い人が非常に多い。

最初私を呼ぶ声がした時、私は思わず視線を少し上げたのだが、そこには声の主はいなかった。少し視線を下げたところに、小柄なチリ人のマスカレノ教授がいた。

そして、その横に180cmを越すオランダ人のデウンク教授がいた。今回のコースは、この二人の女性教授にお世話になる。

私はあやうく間違った部屋に行きそうであったため、その場で偶然二人に出会うことができたことは幸運であった。どうやら二人は部屋の鍵を受け取りにこの建物に来たようであり、クラスが行われるのは隣の建物であったため、三人で話をしながら教室に向かった。

事前の情報では、このコースに参加する受講者は私を含めて三名ほどである。非常に少人数であることを私は有り難く思っており、その他の受講者はどのような人たちなのかをマスカレノ教授に質問してみた。

すると、一名が受講を辞退し、結局二人の履修者しかいないとのことである。もう一人は、東欧の大学院から交換留学できた女性とのことである。

教授二名、受講者二名の小さなクラスであるため、教室に到着すると、私たちは机の配置を変えた。クラスの準備をし終えると、ちょうどクラス開始の時間となった。

だが、もう一人の受講者が姿を見せる気配はなかった。交換留学生にとって、この教室を見つけるのは容易ではないであろうから、デウンク教授が建物の外に行き、もう一人の受講者がいないかどうかを確認しに教室の外に出た。

結局、もう一人の受講者は姿を現わすことなく、非常に贅沢なことに、受講者は私だけとなり、最初のクラスが始まった。最初に三人でお互いの自己紹介をし、その後、システマティックレビューの概要について、終始対話をしながらクラスを進めていった。

多くのクラスは、どうしても人数の都合上、教授からのレクチャーを聞く時間が圧倒的に多いが、今日は三人で終始ディスカッションをしながらクラスが進行していった。二人の教授と絶えず対話をしながら、システマティックレビューの執筆に関する理論と方法を一つ一つ学べることは非常に有り難く思う。

来週と最後のクラスには、異なるゲストレクチャーが来てくれるようなのだが、仮に受講者が私一名となった場合、それは少し申し訳ないような気持ちになるが、受講者が一名であるという恩恵を存分に享受したいと思う。2017/11/14(火)16:25 No.429: Meeting for Research I had a meeting with my supervisor and a friend in the same research group.

The meeting moved my research forward.

I had an issue of how to quantify the data I have, but both my supervisor and friend provided me with very insightful comments.

I convince myself that I can quantify the data successfully. 17:23, Monday, 11/27/2017

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