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1615. 異国で暮らすこと

October 15, 2017

異国の地で生活をしていると、時に不必要なまでに、自分の存在やそれを取り巻く物事や日々の行為について考えるものである。今、こうした事態を「不必要」という言葉で表現したが、それは自分にとっては必要なことなのだと最近よく思う。

 

いや、そう思うようにしている。母国に身を置くと、なぜ自分は自己の存在や取り巻く物事について考えることが難しくなってしまうのだろうか。

 

その要因は様々にあり、自国にいてはそれらの要因を乗り越え難いがゆえに、自分は異国の地にいるのではないか。一見すると、国の外にいる形でそれらの要因を乗り越えていくことは、真の意味でそれらの要因を乗り越えたことにはならないように思える。

 

しかしながら、今はそうした手段に出るしか道がない。自己の存在とそれを取り巻く物事、そして自分の日々の行為について考えるためには、異国の地での生活が必要なのである。

 

そもそも、それらのことを考えざるをえないというのは、今の自分が直面する一つの大切な課題なのかもしれない。なぜ自分は、日本にいては自己について考えることができないのだろうか。

 

なぜ自分は、日本にいては自己について考えようとしないのだろうか。自己を取り巻く事物や日々の行為についても同じである。考えることを遠ざける見えない力の所在が不気味に浮かび上がってくる。

昨日も、自己の孤独性について考えざるをえない、ちょっとした体験をした。その体験そのものは些細なものだ。

 

それは実存的な次元での孤独性を孕みながらも、同時に感傷的な孤独性も多分に内包していた。前者は真の意味で自己を深めるが、後者は自己を深めることをしない。

 

母国の外で長く生活をしている者にとって、誰もが後者の孤独性を一度は経験するだろう。だが、前者の意味での孤独性になると話は別である。

 

いつまでも、どこまで行っても孤独であるならば、この孤独性を突き抜けていくしか方法がないのではないか。この思いは米国時代にはなかった考えであり、欧州での生活が始まってから芽生えたものだ。

 

だが、それは言葉で言うほどに容易な道ではない。孤独性を突き抜けて行く過程そのものの苦悩と、それが途中で頓挫することの恐怖が脳裏をよぎる。

 

それらが脳裏をよぎったというのは、それらはどちらもその場で体験されてしまったことを意味する。自分の内側の世界に閉じこもり、そこから再びその世界を開いていくことは本当に困難だ。

 

厄介なのは、孤独性を深めていく運動と、自己の開放性を促す運動が同時に生起することなのだ。二つの運動の狭間の中で、両極の運動を行ったり来たりしながら進んでいくことしか今の自分にはできない。

 

今日は片方の運動を経験するかもしれないし、あるいは両方の運動を経験するかもしれない。明日がどちらの運動を経験するかはもはやわからない。

 

早朝の深い闇が消え去り、辺りには朝日が差し込んでいる。とても穏やかな太陽光だ。

 

今目に見える景色からは想像できないが、今日は午後から天気が崩れる。晴れ、曇り、雨、光、闇。

 

天気だけが自分の内側の世界をよく知っている。2017/10/3(火)08:03

 

No.260: New Personal Experiment
My new personal experiment is to keep an English diary by following a Japanese entry. 

 

I have separately kept both diaries so far. However, I will have a new writing habit that makes the interval between two entries in English and Japanese continuous. 

 

The essence of this experiment is to compare the qualitative difference between two entries written in two different languages. 

 

I hope to find out some intriguing difference that would be existential, somatic, and spiritual. 06:37, Thursday, 10/5/2017

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