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1550. この世界の神々との邂逅

September 26, 2017

フローニンゲン大学での二年目のプログラムの第一週が終わり、週末を迎えた。起床直後、いつもと同じ日課を終えてから書斎の机に着く。

 

A4サイズで印刷をした年間カレンダーの一日を、また今日も一つ丸で囲む。ここ数日間の風の強さとは打って変わって、早朝のフローニンゲンはとても穏やかだ。

 

今は完全に無風状態であり、全てを打ち消す雷鳴のような静寂さを持っている。そんな静寂さの中にいれば、どのような音もたちまちに聞こえてくるだろう。

昨夜、忘れることのできない夢を見た。夢の中で私は、山の景色が美しいある町にいた。

 

私はその町から隣町に行く予定があり、二つの町をつなぐ山道を移動することにした。山道と言っても、それは整備の行き届いた国道であり、車が走ることのできる道である。

 

二車線のこの国道を、私は空を飛びながら移動していた。車よりも幾分高い位置を維持し、国道を取り巻く山々の自然を眺めながら、私は目的地である隣町に向かって飛んでいた。

 

自分が空を飛んでいる車線を含め、対向車線にも何台かの車の姿が常に見える。中には私が空を飛ぶ速度よりも早い車があり、実際に私を後ろから追い越していく車があった。

 

山の景色が輝いているかのように見え、その景色に見とれていたためか、空を飛ぶ速度は比較的ゆっくりとしたものだった。しばらくすると、自分が空を飛ぶ高度が徐々に下がってきていることに気づいた。

 

これでは後ろからやってくる車にぶつかってしまい、下手をすると対向車線を走る車にもぶつかってしまうかもしれないと思った。そこで私は、車線から離れ、道の左手で一度止まることにした。

 

すると、左手には広大な海が広がっていた。海は海でもそこには砂浜はなく、断崖越しに青々とした海が開かれていた。

 

躊躇することなく、私はこの海の中に潜ることにした。すると突然、シャボン玉のような球体が目の前に現れ、それが私の体全身を包んだ。

 

どうやらそれは、空気が圧縮して作られたものであり、海の中に潜るために必要な存在のようだった。海に潜り、海底に到着すると、そこでほら穴のようなものを発見した。

 

海水で満たされたこのほら穴内はとても暗く、埃っぽい匂いが立ち込めている。ほら穴の高さはとても低く、人間がそこで立つことはできず、砂底を張って進むことしかできない。

 

砂底を進むたびに、砂埃のようなものが海水の中で立ち上がり、それは地上の埃の匂いを彷彿とさせた。砂埃が舞い、それが収まるのを待っていると、近くに何かが徐々に姿を表すのが見えた。

 

見るとそれは、石でできた彫像だった。しかも一体ではない、何体もの彫像が姿を現したのである。

 

最初私は、それらの彫像が墓石のように錯覚された。しかし近寄ってみると、それらは一体一体が個性を持つ石の彫像だったのだ。

 

こんなところに彫像があるとは思ってもみなかったため、驚いていると、遠くの方で青く光るものが見えた。その光の方に視線をやった時、無数の彫像が砂底に立っていることに私は驚愕した。

 

このほら穴の高さの都合上、それらの彫像の大きさな比較的小さいのだが、私はその数に圧倒されてしまった。青い光の方へ進んでみると、それは一つの彫像の中心部から発せられている光だった。

 

この彫像は、仏のような姿をしていた。彫像から発せられる光に見とれていると、突然その彫像が私に微笑みかけてきた。

 

その微笑みは、これまで見たとこのないような平穏に満ちた笑顔であり、私は絵も言わぬ安堵感と幸福感に包まれた。その瞬間、私はこのほら穴にある彫像たちが、この世界の神々であることに気づいたのである。

 

青く光る仏の像から離れ、私はその場を静かに後にしようと思い立った。私が一体一体の彫像の横を通るたびに、それらの彫像が私に微笑みかけてきた。

 

神々からの微笑みを受けながら、来た道を戻っていると、突然涙が溢れ出した。それは感動の涙だった。

 

微笑みかける一体の彫像の脇で、私は少しばかり立ち止まった。その彫像は、「それでいいのだ」「そのままであれ」と伝えるかのように、私に微笑みかけ続けていた。

 

人の形をした彫像、人の形ではなく文字が刻まれただけの石板のような彫像、それらのどちらからも私は大いなる祝福を受けていた。感動の涙が落ち着いたところで、私はこのほら穴から出た。

 

すると、私は先ほどいた町に戻っていた。この町に住む見知らぬ人が私の横に立っていて、突然この町に伝わる古い伝説を語り始めた。


見知らぬ住人:「この町にはですね、この世界の神々が祭られているんですよ。もちろん、それは単なる伝説でしょうがね」

私が見たのはその伝説だった。いや、それは単なる伝説ではなかった。

 

この世界にあまねく存在する神々との邂逅。その感動が今もなお私の内側にあり、それは単なる言い伝えではないのだと知る。2017/9/16(土)
 

No.196: Keeping Track of My Desultory and Unassociative Thoughts
As usual, my desultory and unassociative thoughts naturally show up. 

 

What if I write down everything that is flowing in my mind? Of course, it is unrealistic and unfeasible to write down everything, but keeping track of my intermittent thoughts is captivating to me in that it enables me to discover hidden connections and patterns underneath my thoughts. 

 

Since learning is the process of creating a dot of knowledge and connect it with the already-established dots. 

 

Writing is one of the effective methods to create a dot and link it with previously constructed knowledge. Whenever something captivates me, I will always write it down however fragmented it looks and sounds. 

 

That is an optimal way for me to create a new dot and incorporate it into my previous knowledge networks. 16:05, Monday, 9/18/2017

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