気づけば世界が夜に向けて準備をし始めていた。あと一時間ほどで夕食を摂る時刻となる。現在、様々な方々と成人発達理論を活用した研究やトレーニングプログラムの開発に従事している。
今朝は、そうした協働作業の中でもとりわけ大きなプロジェクトを共に推進している協働者の方とミーティングを行っていた。そのミーティングが終わりに差し掛かった頃、突然雨が降り始めた。
ミーティングが終わり、書斎の窓越しから外の景色を少しばかり眺めていた。二台の車が交差した瞬間、様々な方々と協働し、日本の組織や社会に対して何か形を生み出していこうとすることの中に、確かに自分がこの世界で生きていることを感じた。
自分が自らの人生を確かに生きていることを実感するためには、自己の表現物を形として残すことが必要であり、自分がこの世界で生きていることを実感するためには、他者と協働で何かを形にしていくことが不可欠なのだと気づかされた。
もしかすると、この世界に形を生み出すことは、より重要な意味を持っているかもしれない。形を生み出すことによって、形を生み出すものと合一する感覚があるのだ。
そして、形を生み出すものは生み出される形そのものと本質的に同じものなのだ。二羽の小鳥が激しい風に乗りながら飛び去るのを目撃した時、「色即是空・空即是色」という言葉が姿を現した。
どうやら、自分が絶えず形を生み出そうとするのは、そもそも形を生み出すものと完全に合一を果たすためであり、形を生み出すものが本来の役割である、形を生み出すことを全うできるようにするためなのではないかと思う。
自己というのは、本質的に「色(しき)」であり、「空(くう)」であり、それらの媒介者でもあるのではないか。 夕方、外の景色を眺めながら休憩をしていた時、この一年間に見た印象的な夢の全てを、一瞬の時間の中に想起するというような現象に見舞われた。この一年間の印象的な夢の断片が、一つの織物として織り成され、一つの巨大な夢になるかのような想起が起こった。
それは数日前に見た虹のように連立的な流れだった。だが、この体験は一時的なものとして過ぎ去った。
過ぎ去った後の私は、いつもと同じ平常心を持っていた。これはもはや当たり前なのだが、現実世界とは、覚醒意識下の世界のみならず、夢の世界も含めた世界のことを指すということを再確認した。
印象的な夢を書き留める際に、夢の世界の出来事や体感的感覚が、覚醒意識下の感覚よりも鮮明に感じられることがよくある。また、日々の出来事を記述する際に、それらが仮に夢の世界のものであった、と言われても何も驚くに値しない自分がいる。
それほどまでに両世界の出来事は、私にとってリアルであり、リアルでないのだ。数日前に見たあの虹は、覚醒意識下の世界と夢の世界を繋ぐ架け橋のように思えた。
虹が見えた西の空には、今はもう何も見えない。2017/9/14(木)
No.191: Desire for Creation and Construction The more I engage in scientific research, the more I notice that it shares a commonality with music composition.
A key feature in common between two domains would be constructiveness. In other words, both have an architectonic process in common for creation.
As scientific research requires me to follow systematic procedures to conduct research, music composition also expect me to comply with established rules to generate music.
The essential source to drive me to engage in both fields is not only my genuine ardor to create something new but also my exquisite rapture about the constructiveness shared in both domains; the former can be represented as a desire for creation, whereas the latter can be expressed as a desire for construction——although they look similar, they are intrinsically distinct. Sunday, 9/17/2017