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1430.【北欧旅行記】コーデー・ベルゲン美術館:エドヴァルド・ムンクとニコライ・アストルップの作品より

August 26, 2017

ベルゲンでの二日目は、コーデー・ベルゲン美術館に訪れた。今日も気温が低いため、とにかく暖かい格好をしてまずは「コーデー3」の建物に向かった。

 

この建物に所蔵されている作品の中で異彩を放っているのはやはりムンクの作品群だった。一つ印象に残っている作品がある。

 

それは『カール・ヨハン通りの春の日』という作品だ。この作品がある部屋の壁に飾られているのを見たとき、この作品が描かれた場所を過去に訪れたことがあるかのような感覚に襲われた。

 

どの国のどの通りなのかもわからなかったのだが、なぜか自分もここに訪れたことがある、という確かな感覚に包まれていた。私はゆっくりと後ずさりをしながら作品から少しずつ離れた。

 

そして、部屋の真ん中に置かれていた椅子に腰掛けて、この作品をしばらくぼんやりと眺めていた。作品の右側に見える人の行列から話し声が聞こえて来る。作品の左側に見える木の前に立っている白い服を着た女の子の独り言が聞こえて来る。

 

作品の真ん中に立っている日傘を差した女性は、こちら側に背を向けて顔が見えないが、どこか複雑な気持ちで目の前に広がる光景を見ていたに違いない。この作品は、自分の心の中の原風景を描いているような不思議な感じがしていた。

 

しばらくこの作品を鑑賞した後、私はすっと椅子から立ち上がり、その場を静かに後にした。

コーデー3の建物を後にした私は、その足でコーデー4に向かった。コーデー4で最も印象に残っているのは、ニコライ・アストルップというムンクと並ぶノルウェーを代表する画家の作品だった。

 

タイトルは『石の上の鳥』と訳すことができるだろうか、この一枚の絵を見たとき、アストルップがなぜこのタイトルを付けたのか不思議に思っていた。というのも、石の上に立っている鳥が描かれているのは、全体のうち極々わずかな部分でしかないからだ。

 

石が浮かぶ湖や湖の背後にそびえ立つ雪山が圧倒的な存在感を放っているにもかかわらず、なぜ石の上の鳥がタイトルになったのかをその場でぼんやりと考えていた。すると、「一は多のために、多は一のために」という言葉が降ってきた。

 

そうなのだ、この石の上にそっとたたずむ小鳥は、背景に描かれている全てのために存在しており、背景の事物はどれもこの石の上にたたずむ小鳥のためにあるのだ。絵画の中の小鳥が自分の仕事と無性に重なって見える。

 

私はその場でその小鳥をしばらく静かに眺めていた。まるで小鳥が自分の心の奥底で静かに生きているかのような気がした。

コーデー4を後にし、コーデー1の所蔵品をざっと鑑賞した。ここには自分を惹きつけるものはなかった。

 

喉の痛みは止まったのだが、今度は身体にだるさが漂い始めた。どうやら風邪の初期症状のようだ。

 

自分も風邪を引くのだという純粋な驚きがあり、身体のこの重さがひどく懐かしく思えた。意識もぼんやりとしているため、今日も早めにホテルに戻り、ゆっくりと過ごすことにした。

 

ムンクの画集やコペンハーゲンの美術館で購入した “The Secret Code”を読みながら、ベルゲンでの二日目の夜を過ごしたい。2017/8/13(日)

 

No.75: A Dream with Two Polarities
A dream that we have every night contains a number of profound symbols and meanings. 

 

Although our dream sometimes looks preposterous, we have to unpack the rich messages behind the irrationality. 

 

A dream would be a perfect example to indicate that it is composed of two interdependent and inseparable polarities; real and unreal, rational and irrational, etc. 

 

Whenever we regard it as unreal, it would be wise for us to think that it is real because the dream encompasses both dimensions. Monday, 8/21/2017

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