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1407.【北欧旅行記】北欧への出発の朝に


北欧旅行への出発の朝。昨夜は九時過ぎに就寝し、今朝は四時半に起床した。

五時に起床する予定だったが、この旅へ向けた自分の想いが現れているかのように、予定よりも少しばかり早く目覚めた。久しぶりにこの時間帯に起きてみると、さすがにまだ辺りは暗い。

外の世界よりも早く一日を開始させるというこの感覚は、冬の時代を彷彿とさせる。昨夜中に旅行の準備を済ませているため、今朝はゆったりとした形で出発できそうだ。

真っ暗な外の世界を眺めていると、その闇に吸い込まれそうな感覚がする。闇が持つ何とも言えない魅力がそこに広がっている。

闇のおかげもあってか、今朝の空が晴れなのか曇りなのかがよく分からない。遠方の空がダークブルーに色づき始めた。 昨日に考えていたことを少しばかり書き留めておく。事物や現象を文章にする際に、それらの表面を単にスケッチするかのように言葉を与えていくのではなく、その事物や現象が不可避に喚起する内的感覚にまで降りていき、それを具現化させるように言葉を当てていかなければ文章に迫真性が生まれないのだと思う。

写実主義的な文章を否定しているわけではなく、事物や現象の写実であったとしても、それがある特定の感覚に紐付いたものではなければならないということだ。事物や現象には、必ず肉感があり、それらを捉えながら文章の形にしていくのだ。そうすることによって、言葉に迫真性が備わり、感覚を伝達する文章が生まれる。 全く別の話題として、つくづく測定主義に陥ってはならないと思う。発達科学の枠組みを活用すれば、私たちが発揮する知性や能力の様々な側面を測定することができるのは確かである。

しかし、そもそも測定する必要がないものまでを測定しようとする発想には注意をしなければならないだろう。一昨日に、芸術、とりわけ作曲家の諸々の発達領域を測定する論文を読んだ。

その時、確かにベートーヴェンが辿った自我の発達プロセスや楽曲の構造的発達に関する調査には意味があると思った。しかし、作品そのものに対する測定をし、それを他の作品と比較することには少しばかり首をかしげることがある。

もう少し丁寧に説明すると、学術的な研究として、様々な楽曲の構造的発達段階を測定し、それらを比較することには意味があるだろう。しかし、そこから価値判断を混入させてしまうとおかしなことが生じる。

例えば、ベートーヴェンの後期の作品であるピアノソナタ29番と中期のピアノソナタ14番は、発達理論の枠組みを活用すれば、後期の作品の方にベートーヴェンの高度な霊性的発達段階が体現されている。そのため、前者の作品の方が高い発達段階を表現したものだということになる。

しかし、それをもってして、前者の作品の方が価値があるとは言えないのだ。確かに、質的な差異である内在価値は両者において異なるが、両者の基底価値は同じである。

仮に内在価値が異なっていたとしても、両者の作品のどちらに芸術的な価値や美が宿っているかの判断は、発達理論の枠組みではできないし、するべきではない。というのも、そもそも芸術の領域は美を司るものであり、発達理論のような科学は真を司っており、領域が異なるのだ。

そのため、真の領域の判断軸をそのまま美の領域の判断に活用することは領域侵犯だろう。むやみやたらに発達理論の枠組みを用いた測定をすることは不毛であり、時に危険ですらあることを心に留めておく必要がある。昨日はそのようなことを考えていた。 ダークブルーの空が徐々に開け始めている。北欧に向けた出発の時間がいよいよ迫ってきていることを告げている。

最後に一呼吸をし、デンマークとノルウェーへ向けてゆっくりと自宅を出発したいと思う。この旅が、自らの生をさらに深めてくれるものになることを願う。2017/8/8(火)

No.52: Bach and Beethoven’s Eros and Grieg’s Agape ——Artists like Bach and Beethoven erected churches and temples on the heights. I only wanted to build dwellings for men in which they might feel happy and at home——Edvard Grieg The quote implies that Bach and Beethoven’s music are magnificent edifices based on Eros toward one, and that Grieg’s music is a splendid house constructed by Agape for many.

Both types of music are admirable. I can admit that I often have an impulse toward one, but my aspiration has been recently driven by Agape.

I would like my music to express universal aspects of human beings such as joy, happiness, sorrow, despair, hope, etc. My wish is that such music is for many and toward one. Wednesday, 8/16/2017

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