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1301. 淡々とした日の夜の夢より


やはり昨日は少しばかり不思議な日であった。淡々と時間が過ぎ去り、自らが時間の淡々さになったかのように思えるような一日だった。

そして、一日を振り返ろうとして書き留めた昨夜の最後の日記も、実に淡々としたものだった。とても無機質な文章であり、後から読み返した時に、そこに有意味なものを見出すことが難しいかのような文章だった。

しかし、そうであったとしても、あの文章を書き留めていた自分には、内側にある何かを外側に形として残しておこうとするような衝動があったのは確かである。その衝動はとても小さなものだったかもしれないが。

一夜が明け、今朝は朝日の光によって目覚めた。寝室の窓から差し込む穏やかな黄色の光の束が、部屋全体を優しく包んでいた。

今日は雨の予報だったのだが、その予報が嘘であるかのように、晴れ渡った空が視界に飛び込んできた。昨日は淡々とした一日の中で、少しばかり自分のエネルギーを消費していたのか、昨夜はいつもより睡眠のサイクルが一回ほど多く、六時半を過ぎた頃に起きた。

寝室から書斎に向けて歩いている最中、昨夜の夢の印象が再び自分の中で湧き上がっていた。昨日は夢の中で、おそらく東京であろう都市にある一つのヨガ教室にいた。

その教室は、お洒落な建物の中にあり、比較的繁盛している様子を醸し出していた。その教室で、私は知り合いのヨガインストラクターと偶然出会い、彼女から一つの身体動作を教えてもらった。

それは正統的なヨガの身体動作ではなく、つま先立ちになって、リズム感よくその場で素早くぴょこぴょこと飛び跳ねるような動きだった。それはどこかバレリーナの足さばきにも似ており、私はその動作をうまく行うことに苦戦していた。

左右の足のつま先を交互に地面につけなければならないのだが、それが時々同時に地面についてしまうのだ。そうした瞬間に立ち会うたびに、自分のリズム感の悪さを痛感させられた。

だが、その知り合いのインストラクターから手取り足取りその動作のコツを教えてもらったことによって、私の動作は随分と向上した。動作の向上を確認したところで、私は彼女にお礼を述べ、その日に参加する予定のクラスが行われる部屋に移動した。

その部屋には、ヨガには似つかわしくなく、学校の教室を彷彿とさせるように、机と椅子がいくつか並べてあった。五、六人ほどの生徒がすでに部屋の中におり、彼らは全員机についていた。

私は教室の右端の一番前の机に着席した。しばらくすると、担当のインストラクターが部屋に入ってきた。

その女性のインストラクターの年は私と同じぐらいであったが、面識はなかった。彼女が教室の一番前に置かれたインストラクター用の机についた瞬間、このクラスが占星術に関するものだということがわかった。

この気づきを得た瞬間、私は驚いたのだが、しかしそもそも私はこのクラスの内容を知って今ここにいることを思い出した。クラスが始まると、そのインストラクターは、自分がなぜ少々遅刻したのかの理由を説明し始めた。

彼女曰く、クラス開始10分前に起床したからだそうだ。そして、その時刻に起床するのは毎日のことであり、その時間に起きざるをえないのは、第二次世界大戦の影響によるものだと述べた。

それを聞いた時、私は彼女の論理がよく理解できなかった。するとそのインストラクターは、10分前に起床したのは嘘だと述べ始めた。

その話を聞いている生徒たちも少しばかり困惑したような表情を浮かべており、それに追い打ちをかけるように、そのインストラクターは、自分が毎回遅刻するにもかかわらず、なぜこのヨガ教室で働き続けることができるのかの理由を私たちに尋ねてきた。

私は教室を振り返ると、知り合いの男性がそこにいることに気づき、彼は「クリエイティビティ」という言葉を用いながら、その理由を述べ始めた。だが、彼の言っていることもいまいちよく理解できなかった。

そのインストラクターは、本当に私たち一人一人にその理由を述べさせるつもりであり、次に、私の後ろに座っている中年女性に発言を促した。その女性の回答は、一言二言で終わるような内容であり、すぐに私の番が回ってきた。

私は立ち上がり、教室の真ん前に移動し、三つの理由を述べ始めた。回答を述べる前に、私はそのインストラクターの嘘さえも嘘である可能性をまだ疑っているという旨の発言をし、これから紹介する回答は「仮説的理由」であると一言断っておいた。

一つの理由に対して、複数の仮説がぶら下がっており、その仮説の正しさと誤りを示すような証拠を複数提示し、自らの思考プロセスの中で排除されていった複数の仮説すらも示しながら、最終的には一つ目の仮説的理由の妥当性が高いことを述べ始めた。

その説明の最中、随分とそのインストラクターを侮辱するような仮説や証拠などもあったが、私はそうしたことを気に留めながらも、あえてまくしたてるように複数の仮説と証拠をどんどんと挙げていった。説明を全て終えると、それを聞いていた他の生徒もインストラクターも、全員が黙っていた。

その時、私はこの状況を作り出すことが自分の目的だったのだということを知った。そこで夢から覚めた。

書斎の窓越しに、晴れ渡る早朝の景色を眺めながら、私は真の有能さと真の無能さについて少しばかり考えようとしていた。2017/7/14

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