top of page

1097. 眼・意志・心


学ぶこと、そして、何かを作り出すということは、私にとってとても大きな意味を持つのだとつくづく思う。同時に、それらにさらに専心したいという思いが日増しに強くなる。

しかし、それを実現させるためには、絶え間ない自己規律と自己批判が必要だ。また、それに付随して重要なのは、周囲の雑音に惑わされないようにすることだろう。

第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』の最終校が完成し、書籍がいよいよ世に送り出されることになる。書籍の出版に伴って、身辺が少しざわつくかもしれないが、それに惑わされず、それに囚われないようにすることが何よりも大切だ。

社会の中で生き、社会を通じて生きるという意志に変わりはないが、これまで以上に徹底した形で、社会の表層的な言説や現象に囚われないようにしたいと思う。それらに囚われる時、自分が思い描く学びの形や創造の形が一挙に瓦解する姿が目に見えている。

社会との付き合い方は徹底的に吟味されてしかるべきものであり、のうのうとその中で生きることはもはやできない。 昨日、日記の書き方について少しばかり考えを巡らせていた。自分の日記を眺めていると、一つのテーマに絞って文書を書き綴る時もあれば、複数のテーマにわたって文章を綴ることがある。

どちらの書き方も無意識的に行っていたことなのだが、重要なのは、テーマが多岐に渡ったとしても、それらのテーマがある一つの一貫性のある主題によって貫かれていることだ。もちろん、それは明示的な主題である必要はない。

複数のテーマが暗黙的に一つの主題と繋がっていればそれで良いと思うし、逆に、それらのテーマが根底の部分で一つの主題と繋がっていないのであれば、それは問題があるように思える。今後は、テーマが多岐にわたる場合、隠れた一つの主題を意識し、その主題によってそれらのテーマを梱包していきたい。

そもそも、テーマが多岐にわたる形で文章を書くときには、それら一つ一つのテーマに関して、自分の内側に小さな気づきや小さな考えが芽生えている段階だと言える。そうした気づきや考えが大きく成長するのを待つのではなく、発露の段階から文章の形にしていくことによって、それらを育んでいくという姿勢が大切だ。

小さな気づきや小さな考えを見逃さない透徹した眼、そして、それらを文章の形にしていくための確固たる意志、さらには、それらを自分の内側で育んでいくという思いやりの心を持ちたいと思う。2017/5/26

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page