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1012. 成人発達とキャリアディベロップメント、そして夢のシンボル


昨夜は、就寝前の一時間を休息に当てることなく仕事を続けていた。「成人発達とキャリアディベロップメント」のコースで課せられている共同研究に関する下調べを、データベースを活用しながらあれこれと行っていた。

他の三人のメンバーと先週に一度ミーティングを行い、論文のテーマの候補を三つほど挙げていた。来週の火曜日までに行う必要があるのは、各自がさらにテーマを掘り下げ、より具体的なテーマの候補をいくつか考えることと、先行研究の調査である。

取り上げる論文は、仕事に伴う発達現象であれば何でもよく、三つのテーマ候補との関係で言えば、今のところ私の中で関心があるのは、転職に伴うアイデンティティの変化と能力の変化、70歳以上の能力の性質とその発達、という二つに絞られる。

今回の共同研究では各人が必ず外部の人間にインタビューをすることが課せられている。来週あたりからインタビューの質問項目をメンバーとともに考えていく必要がある。

一つ目の関心テーマで言えば、転職がアイデンティティと能力の変化にもたらす肯定的・否定的両側面をインタビューで調査し、否定的な側面に対して実証研究に基づいた支援策を立案していきたい。

二つ目の関心テーマについては、加齢によって能力が落ちると一般的に考えられがちであるが、どのような能力に衰退が見られ、どのような能力は逆に発達していくのかを先行研究で調査し、インタビューを通じて70歳以上の人たちが特に力を発揮できる仕事内容はどういったものなのかを明らかにしていきたい。

そうした調査を通じて、特に70歳以上の人間を雇用する組織に対する提言をしていくような形をとることになりそうだ。能力の種類と発達段階に応じて最適な仕事というものがあるだろうし、それを見誤ってしまうと私たちは本来の力を発揮できない。

特に70歳以上の人たちの能力に関して、彼らのどういった種類の能力が優れており、それらを活かす仕事はどのような種類のものなのかという点は、現代社会においてそれほど明確になっていない気がするのだ。

加齢と能力の発達に関してよく引き合いに出されるのは、流動的知性(fluid intelligence)と結晶的知性(crystallized intelligence)という二種類のものだが、こうした領域全般的な知性のみならず、領域固有的な知性も論文の中で取り上げていきたいと思う。本日の昼食前に再度テーマの見直しと先行研究の調査を行いたい。 この共同研究の下調べに着手することに時間を充てる形で昨日は就寝を迎えた。昨夜の夢は鮮明に覚えていないだが、断片的に夢のシンボルを想起することができる。

日本語を話せないオランダ人の友人が、意味が通じない日本語が含まれたメッセージをチャットで私に何通か送ってきたという場面や、日本人の友人がオーストリアのとある大学に留学しており、70ページほどの修士論文をドイツ語でちょうど書き終えたという知らせを受け、それを私が簡単にレビューするという場面を覚えている。

また、オーストリアのとある町に滞在中、町の一角にある様々な露店が集まった場所に、偶然友人の母親が働いているのを見かけた。こちらから話しかけた方がいいのか躊躇しながら、その母親が働く露店の前を私は行ったり来たりしていた。

向こうはこちらのことを覚えていないかもしれないという思いから、結局挨拶をしないまま私はその露店街から立ち去った。その後、挨拶ぐらいはしておいた方が良かったのではないか、という後悔と自責の念の双方を少しばかり引きずっていた。 ウィーンでフロイト博物館を訪れた時、フロイトは自分の夢を1000以上の数にわたって分析していたことを知った。分析とまではいかずとも、私も夢の中に現れるシンボルぐらいは記録しておきたいと思う。

夢の中に現れるシンボルは、その夢を見て随分時間が経った後にハッとさせられるような意味に気づかせてくれることがある。また、夢のシンボルにはそもそも治癒的かつ変容的な作用が内包されており、その包みを開けるような意図を込めて、夢のシンボルに関しても今後も観察と記録を続けたい。2017/4/30

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