962. 五月の国際学会と「タレントアセスメント」のコース


今日は朝一番に、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生のオフィスに足を運んだ。今日は論文に関する指導を受けに行ったわけではなく、五月の中旬にフローニンゲンで開催される、アイデンティティの発達に関する国際学会に関する打ち合わせをするために先生のオフィスを訪れた。

今回私は、この学会の運営にボランティアとして携わることにした。もし仮に私がアイデンティティの発達について現在何か研究を行っていれば、ぜひとも今回の学会で発表したいところだが、あいにく発表できる研究がないので、今回は運営に携わる形で学会に参加することにした。

クネン先生曰く、この学会は、アイデンティティの発達に関して歴史のある国際学会ということであり、これまでは常に米国で開催されていたそうだ。しかし、近年この学会に参加する研究者のほとんどがアメリカ人やカナダ人ばかりになってきたそうであり、北米以外の国の研究者に参加を促すために、今回初めて北米以外の国で開催することになったそうだ。

そこで白羽の矢が立ったのが、この学会の主要メンバーであり、なおかつ、アイデンティティの発達に関して優れた研究を残しているクネン先生がいるフローニンゲン大学だった。今日はその学会の準備に関する打ち合わせを、秘書や他のボランティアメンバーを含め、クネン先生と行っていた。

ここ最近は参加者の数が30名から40名ほどだったそうなのだが、今回は100名近い研究者が学会に参加するとのことだ。初の欧州での開催ということもあり、この学会が盛況に終わるように積極的に関与していきたいと思う。 学会の打ち合わせが終了後、図書館で一時間ほど論文を読み、「タレントアセスメント」のコースが行われるキャンパスに向かって出発した。図書館で論文を読んでいる最中にも思ったのだが、このコースは、今の私にとって非常に重要な意味を持っている。

このコースで扱われる内容は、心理統計学に関する理論的かつ実践的なものである。このコースは、私が新たらしい発達測定手法を開発する際に不可欠となる概念と理論を学び直すことにつながり、なおかつそれらの知識を実践的に習得するための役割を果たすだろう。

これまで私は、発達測定手法をあくまでも発達心理学の枠組みから捉え、何らかの測定手法を開発・適用する際にも、発達心理学の観点に立脚していた。しかしながら、新たな測定手法を開発する際、そしてそれらを企業社会や教育の領域に導入する際に、心理統計学の理論的な知識と実践的な知識の両方が不可欠だと感じるようになっていた。

そうした課題意識とまさに合致したのが今回の「タレントアセスメント」というコースであった。今日から始まった当該コースを通じて、知性や能力を測定することに関する理論的・技術的・倫理的な側面について理解をより深いものにしていきたいと思う。2017/4/20

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