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899. 静かな土曜日の小さな計画


今日は一日中、幾つかの論文と専門書を読み進めたいと思う。修士論文の執筆に関する目処が立ち、論文アドバイザーのサスキア・クネン教授からも、提出期限までゆとりがあるため、焦る必要はないという助言を先日のミーティングで得ていた。

そうしたこともあり、今日は一日の多くの時間を読書に充てたいと思う。午前中に取り掛かりたいのは、現在の研究に関係する「再帰定量化解析(RQA)」に関する論文をまず読むことである。

昨夜も夕食後に一本の論文を読み、その続きとして五本ほどの論文を午前中に読むことができればと思う。RQAに関する論文を立て続けに読むのではなく、その合間に一回、ダイナミックシステムアプローチを発達研究に適用した先駆者の一人であるアラン・フォーゲルが執筆した一つの論文に目を通したいと思う。

午後からは、一旦読書から少し離れ、「複雑性とタレントディベロップメント」のコースで課せられている共同論文について、形式を整え、論文を担当教授に提出したいと思う。昨日の段階で私のファイナルレビューは完了しており、一緒に論文を執筆しているインドネシア人のタタから、ファイナルレビューを昨夜中に完了することができると連絡が来たので、レビューを済ませた原稿を最終確認し、午後の早い段階で提出を済ませたいと思う。

共同論文の提出が無事に完了すれば、再び読書に時間を充てたいと思う。優先順位として、そろそろ「創造性と組織のイノベーション」の最終試験に向けて、コースで取り扱った全ての論文を再度読み返すことを行っておきたい。

しかし、それらを義務的に読むのではなく、読み返したいという衝動が自発的にどれほど湧き上がるかを見てから、今日の夕方からそれらを読み返すのかどうかを判断したい。当初の計画では、オーストリアへの行きと帰りの移動中、そして、滞在先のホテルでそれらの論文を読もうと思っていた。

もちろん、オーストリア滞在中にそれほど多くの時間が取れるわけではないと思うので、その点には注意しなければならない。率直な気持ちとしては、夕方から夜にかけては、システム科学とネットワーク科学の専門書を読み進めたい。

ネットワーク科学の専門書に関しては、いよいよ最終章を迎え、本日それを読むことができれば、無事に一読目が完了する。また、システム科学に関する800ページ弱の大著も、順調に読み進めることができており、そちらも残すところ、あと250ページほどとなった。

今日は論文を書くということに専念するのではなく、論文や専門書を読むことに専心したいと思う。ただし、その過程で浮かび上がってきたアイデアなどをメモとして書き留めることは必ず行っておきたい。

一見関連性がないように思われる、産業組織心理学、発達心理学、システム科学、ネットワーク科学という異なる専門領域の知識が、確実に一つの総体として自分の内側に姿を現しつつあるのを確認することができる。今日の読書は、それを促すようなものになるだろう。2017/4/1

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