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871. オランダ最優秀ティーソムリエの友人

今年のオランダ最優秀ティーソムリエの友人のピーター

私が最も仲の良いオランダ人は、私と別のプログラムに所属しているピーターだ。ピーターは、オランダ語で提供されている発達心理学の修士課程に在籍している。

ピーターは、英語で提供される人間発達に関するコースにも積極的に履修しており、今年の九月の最初の学期の時に彼と知り合った。ピーターと言葉を交わし合ったのは、図書館のプリンターで論文の印刷を待っている時であった。

ピーターは日本にも二度ほど訪れたことがあり、アムステルダムで日本語を習っていたこともある。また、「複雑性と人間発達」のコースを通じて、私と同じように、ダイナミックシステムアプローチと非線形ダイナミクスの手法にのめり込んでいる同士でもある。

日本を愛し、複雑性科学と発達科学を愛するという共通点から、ピーターと私は非常に仲が良くなったのだ。昨夜、ピーターの家に訪れた時、彼が思わぬ趣味を持っていることに感動した。

一ヶ月ほど前に、ドイツのアマゾンを通じて、複雑性科学に関する専門書を注文した際に、誤って二冊同じものが届けられた。二冊同じ専門書を持っていても仕方ないので、私と同じ関心を持って発達研究に取り組んでいるピーターに、この書籍をあげようと思った。

携帯で連絡をすると、ピーターから「是非その書籍が欲しい」という返信が来た。同時に、「お礼に何を渡せばいいか?」という文言が付されていた。

私は、特にお礼など求めていなかったため、「特にお礼はいらない」と返信しようと思っていた。すると、立て続けにピーターから、「美味しいお茶があるから、それをお礼に渡す」というメッセージが届いた。

私の勝手な思い込みで、ピーターが冗談交じりに、その辺りのスーパーで購入したありふれたお茶を渡すと言っているのだろうと解釈し、お茶もいらないと伝えた。そのようなやり取りを一ヶ月前にピーターとしていた。

すると、昨日彼の自宅を訪れた際に、思わぬことに出くわしたのだ。ピーターの自宅には、お茶を淹れるための本格的な道具がいくつも棚に飾られており、棚に収納しきれないお茶の数々が、本棚にも置かれていたのだ。

そして、おそらく日本の和書の英訳であるお茶に関する専門書が、ピーターの本棚にしまわれていることを発見したのだ。私はその時まで、彼がお茶を真剣に学び、お茶の道を歩んでいることを知らなかった。

さらに驚いたことに、先週あたりにアムステルダムで行われたお茶のソムリエ大会で、オランダとベルギーから集ったソムリエの中で、ピーターは準優勝を獲得したそうだ。また、優勝はベルギー人だったそうであり、実質上、ピーターはオランダ人の中で今年の最優秀ソムリエだったそうだ。

私はお茶に造詣は深くないが、ピーターが日本からもお茶を取り寄せており、そのパッケージが日本語であることから、二人で大いにお茶に関して盛り上がった。実際に、ピーターに何種類かのお茶を飲ませてもらい、どれも美味であった。

特に、ピーターが大切に保管している玉露を飲ませてもらった時、自分は日本にいるような感覚に包まれた。

:「ピーターが本気でお茶を探究しているとは知らなかったよ・・・」 ピーター:「前にメールをしただろう?(笑)」 :「あれはからかいのメールとして受け取ってたよ(笑)」 ピーター:「特に四年前から真剣にお茶を学んでたんだよ。よかったら、何か一つ持って帰るかい?この前もらった専門書のお礼だよ」 :「ぜひ、どうもありがとう」 私は結局、ピーターから、鹿児島県産の煎茶を有り難くもらうことにした。今度日本に帰国する際に、ピーターを喜ばせるようなお茶を買って帰りたいと思う。2017/3/23

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