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843. 生態系としての言語空間


とても爽快な目覚めと共に、本日の活動を開始した。ここのところ、論文を執筆し続けるという毎日を送り続けていたが、昨日でとりあえずの目処が立ち、一日ほど完全に自由な時間を取れそうである。

自由な時間と言っても、本日の午後からはやはり論文の執筆を行う予定であるが、それでも締め切りに追われるような形で文章を書くことからは解放されている。おそらくここ数日間は、文章を書く必要性に迫られていたがゆえに、心が完全に休まることなく、睡眠中にも何度か目覚めてしまうということがあった。

だが、昨夜の睡眠中にはそのようなことはなく、今日の目覚めは非常に良かったように思う。昨夜から降り始めた雨は、いったん止んでいる。

しかし、雲行きは非常に怪しく、鬱蒼とした雰囲気の中、土曜日を迎えることになった。天気予報を見ると、午後からまた雨が降り出すそうである。

こういう日は、一日中書斎の中で仕事を進めるに限りると思う。今朝の目覚めの良さは、自分の内発的な動機だけに従って探究活動に時間を充てることができる喜びからもたらされたに違いない。 朝の習慣的な実践の一つにオランダ語の学習があるのだが、本日をもって、テキストがひと段落した。オランダに来た当初、フローニンゲン大学が提供するオランダ語の初級コースに参加しており、時間の都合上、中級コースに進むことができなかった。

そのため、テキストの後半を独学で進めていたのだが、それを本日無事に最後までやり通すことができた。ここからは、これまで通り、自分が学習した箇所を何度も繰り返すことを行いたい。

特に明確な目的を持ってオランダ語を学んでいるわけではなく、生活や仕事で高度なオランダ語を使うことも要求されていない。そのため、私のオランダ語は大して進歩することはないかもしれない。

だが、それでもなぜか、オランダ語の学習を毎朝行っている自分がいるのは確かだ。これこそが習慣の力だろう。

一人の人間が活用する言語能力をダイナミックシステムとして捉えれば、オランダ語という第二外国語を学ぶことによって、それは英語という外国語に影響を与え、その影響が日本語に派生しているのを実感している。

私にとって、日本語を鍛えるためには、英語という言語を鍛錬することが不可欠であり、英語を鍛錬するためには、オランダ語という言語が不可欠なようだ。今は、こうした三つの言語が相互作用を起こしているのを目撃することができている。

オランダで生活をしていながらも、今の私の生活環境では、オランダ語を活用する必要性に迫られていない。そのため、結局のところ、私がオランダ語を学んでいる隠れた動機は、オランダ語を学ぶことが自分の他の言語体系に好影響を及ぼしていることと密接に関係しているだろう。

自分の言語空間を一つの生態系と見なせば、そこには少なくとも三種類の生命体がいることになる。それらの生命体は、競合関係にあるわけではなく、協調関係にあり、相互に好影響を及ぼしあっている。

動的な相互作用を通じて、各生命体が育まれれば育まれるほど、言語空間という一つの生態系がより豊かになるだろう。システム科学とネットワーク科学の観点から、今後はまた別の角度で、自分の内側の種々の言語間の関係性について考えたい。2017/3/18

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