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10873-10879: フローニンゲンからの便り 2023年9月11日(月)



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タイトル一覧

10873. 今朝方の夢

10874. 今日のジムでのトレーニングに向けて/THCの若者への影響

10875. カンナビスに関する学術書を読みながら

10876. 科学と哲学というフィクションの中に潜む真理を求めて

10877. 経営学とサイケデリクス/エディブルの注意点

10878. 一昨日摂取したTHCエディブルの残響効果

10879. シロシビン・マッシュルームと山伏茸の掛け合わせによるスタメッツ・プロトコルについて


10873. 今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。今、遠くの空に朝焼けが見え始めている。辺りはまだ薄暗く、日の出はこれからだ。日の出の時間も随分と遅くなったと感じられるところからも秋の訪れを感じる。先週は1週間全体として暑い日が続いていた。今日もまた28度まで気温が上がるが、気温の高い日は今日で最後で、明日は朝方から雨となり、気温が下がる。明後日になると今日の最高気温から10度下がって18度の予報が出ている。本格的に秋に入ってきたと感じられるような気温であるため、先週の気温からの適応をうまく行いたいと思う。自宅や外で過ごす格好には注意をしよう。


今朝方は断片的な夢をいくつか見ていた。夢の中で私は、カンナビスを愛情持って育てていた。まだ大きさとしては小さく、花は咲いておらず、葉っぱも小さい状態だった。逆にその状態は愛らしく、たっぷり愛情を注いですくすく育つことを心底願った。そのような場面を受けて、今度は自宅の書斎でサイケデリクス研究を黙々と進めている自分がいた。書斎には書籍が山積みで、論文もあちらこちらに散乱していた。それらの文献が全てサイケデリクスに関するもので、サイケデリクスは全ての象限と密接に絡んでいて、多様な学問分野からのアプローチが可能なので、研究対象として申し分のない面白さを持っていた。研究に没頭し、考え事をしようと思って上を眺めようとしたところで夢の場面が変わった。


その他に覚えているのは、大学時代の女性友達と見慣れない街中を歩いていた場面である。そこでは大学時代の話を少々しながらも、お互いの今について2人で話し合っていた。少し歩き疲れたので休憩にカフェにでも立ち寄ろうかという話になり、カフェで話の続きをしようとした。カフェに入ってみると驚いたことに、そこはフットサルコート があった。コートの奥の方で準備体操をしている人たちがいて、そのうちの1人の若い男性の下半身の筋肉が相当にすごく、特に太腿と脹脛の筋肉はサッカー選手やフットサル選手というよりもボディビルダーのような感じであった。すごい筋肉を持っているその男性を見ながら、実際にフットサルをプレーしたらどのようなプレーになるのだろうかと想像していると夢から覚めた。フローニンゲン:2023/9/11(月)06:48


10874. 今日のジムでのトレーニングに向けて/THCの若者への影響


時刻は間も無く午前7時を迎えようとしている。今、庭側の窓から小鳥の鳴き声が聞こえてきた。それはとても小さな鳴き声で、耳を澄ましてようやく聞こえるぐらいの小さなものだった。


今日は午後からジムでパーソナルトレーニングを受ける。毎週1回のパーソナルトレーニングと1回の自主トレーニングは良いサイクルを生み出している。今日のトレーニングの終わりの方で、パーソナルトレーナーのエリーザがクラスを持っているHIITの動きを教えてもらおうと思う。ふと朝のアニマルフローの動きに加えて、HIITを取り入れて、朝からより活動的になりたいと思う自分がいた。これから秋が本格的に始まると、朝はとにかく寒いので、体温を上げる意味でもHIITの動きは有益かと思う。すでにエリーザにはそのリクエストを昨夜にメッセンジャーで送っていて、ぜひそれをやろうということになったので今日のトレーニングも楽しみだ。


昨日はカンナビスとサイケデリクスを取り巻く法規制について各国のものをそれぞれ調べていた。その中で、高い服用量のTHCの常用は脳に悪影響を与える可能性があるらしいことがわかり、それ以外の副作用についても調べてみる必要があると思ったので、今日の読書は引き続きカンナビスに関する学術書を中心にしていこうと思う。他のサイケデリクスも毎日使用するというのは害があるかもしれず、確かにそれらは毎日摂取するようなものではないが、常用に伴う悪影響や副作用についての研究がないかを調べてみよう。


カンナビスについては、とりわけTHCはまだ脳が発達しきっていない若年層には良い影響を与えないという説が出ている。これも確かに今時点での説であり、より詳細な科学調査が待たれる。おそらくここでも常用が問題になっているのだと思われ、とりわけ脳が発育過程にある若者がTHCを常用すると、脳の発育がうまく行かない可能性があるというのはなんとなくわかる気がする。しかしそれもまた科学的な調査結果を知りたいところである。THCを摂取する若者は他の危険なドラッグにも手を出しやすいという相関関係が出ているが、これはあくまで相関関係なのであり、因果関係ではないことに注意が必要だ。すなわちTHCの摂取が他の危険なドラッグの使用を導いているという風に因果的な説明はできないのだ。おそらく若いうちからTHCを摂取する人たちというのは、彼らを取り巻く社会·環境要因に特殊なものがありそうなので、そうした要因を把握していくことが求められるだろう。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/9/11(月)07:00


10875. カンナビスに関する学術書を読みながら


時刻は午前9時を迎えた。朝日がほのかな光を放っている。それを見る限り、もう秋の訪れを感じる。そよ風が早朝より吹いていて、先ほどまで窓を開けていて、冷たいそよ風を感じていた。そこからも秋の足音が聞こえてくる。


早朝よりサイケデリクス研究の一環としての読書を進めている。今、2冊目の書籍に取り掛かっていて、それはケンブリッジ出版から出版されたカンナビスに関する学術書である。執筆陣が医学の博士号を持っていたり、精神薬理学や生物学の博士号を持っている研究者ばかりなので、非常に読み応えのある論文集である。さすがケンブリッジ大学出版から出されただけある学術書だという感じだ。本書はカンナビスのとりわけTHCがもたらす脳や精神病患者への影響について秀逸な論文を収めている。また若年者のTHC摂取が彼らの脳にどのような影響をもたらすかや、妊娠中の女性がTHCを頻繁に摂取した場合に胎児にどのような影響を与えるのかなどの重要な論文を収録している。今後カンナビスに関する科学調査をする時には必ず参照したい論文集だ。


本書を読みながら、THCを含め、意識を拡張させるサイケデリクスを摂取するというのは、ある意味祭りの意識状態に入っていくのと同じであるから、やはり常用は馴染まない。一体誰が、毎日祭りを行いたいと思うだろうか。365日祭りの意識状態に入るというのは、現実的に考えてみてもどこかおかしい。何よりも心身に対する負担が蓄積されてしまうのではないかと思う。サイケデリクスというのはある意味非日常意識を誘うものであるから、それを日常化させるというのはやはり違和感がある。そのようなことを考えていた。今読み進めている書籍を読み終えたら、カンナビスに関する書籍から一旦離れ、シロシビン·マッシュルームに関する学術書か、他のサイケデリクスに関する学術書を読み進めていこうと思う。フローニンゲン:2023/9/11(月)09:23


10876. 科学と哲学というフィクションの中に潜む真理を求めて


フィクションとノンフィクションの線引きは難しい。先ほど読み進めていた学術論文集は、確かに生粋の学術論文で構成されている。しかしながら、科学者たちの研究というものがその時点における科学パラダイムに則って行われているものであると冷静に眺めてみると、彼らの研究成果というのは暫定的な説に過ぎず、それはある意味フィクションである可能性があるのだ。フィクションをノンフィクション風に一定の手続きに沿って生成しているのが科学者の仕事の骨格なのかもしれない。科学者の論文を読む楽しみというのは、自分の中では短編小説を読むような楽しさがある。彼らの論文の成果を鵜呑みすることは一切なく、どれだけ厳密に、そしてどれだけ膨大なデータを集めて証拠を提示したとしても、そもそも彼らの仮説も研究アプローチも特定のパラダイムに立脚しているものであるという冷静な判断から、彼らの研究論文はやはり暫定的な説に過ぎず、ある種のフィクション性を絶えず帯びている。ゆえにまるで短編小説を読むかのような姿勢が自分の中にあるし、彼らの論文を読む楽しさは短編小説を読むかの如く楽しさをもたらしてくれる。自分が生粋の小説を読まないのは、科学論文がある種その楽しさを代替してくれているからなのかもしれない。


さらに大掛かりなフィクションは、哲学の分野における論文や学術書である。こちらは科学以上にパラダイムの影響を受けているとも言えるし、レベル感は変わらないとも言えるし、哲学者によっては自らの認識パラダイムに自覚的なこともあるので、科学以上にはパラダイムの影響を受けていないとも言えるかもしれない。いずれにせよ、大抵の哲学者の発想はやはり時代のパラダイムに大きな影響を受けていて、それを踏まえて彼らの説を聞くのは楽しさがある。そして驚くべきことは、科学も哲学もフィクション性を絶えず帯びているのだが、本当に洞察の深い発見事項は普遍領域に触れ、それはフィクションという虚構の産物ではなく、それは真理となる。科学論文を読むときにも、哲学論文を読むときにも、それらの学術書を読むときにも、フィクションの中にある真理を掴めるような目をさらに養っていきたいものである。そのようなことを考えていた。フローニンゲン:2023/9/11(月)09:33


10877. 経営学とサイケデリクス/エディブルの注意点


時刻は午後1時半を迎えた。ここから1時間弱サイケデリクス研究をした後にジムに行こうと思う。結局先月と今月のここまでのところで245冊ほどサイケデリクス関係の書籍を購入したのだが、今日はDMTに関する学術書を追加で12冊購入することにした。DMTもまた1つ注目するべき物質であり、それは私たち人間の内側にも存在している自然なものであるから、とても関心がある。これまでの研究を追いながら、なお一層のこと今後の研究に期待がかかる。


今朝方読んでいた書籍の中でカンナビスのビジネスに関する話が話題に挙がっていた。それを受けて、オランダのスマートショップやアメリカのカンナビスショップのビジネスモデルの分析とケーススタディを経学的な観点で進めていこうと思った。興味深いことに、コロラド州とマサチューセッツ州のカンナビスショップは垂直統合型のビジネスモデルを採用することが州から求められているらしい。州から見れば品質管理上望ましく、企業から見ればサプライチェーンの効率上望ましいのだろう。経営学の観点でサイケデリクスを扱うこともまた面白い観点だとつくづく思う。さらには資本主義と絡めてサイケデリクスを研究していく方向性も自ずから見えてくる。


今、Netflixの “Rotten (2018) 『食品産業に潜む腐敗』”というドキュメンタリーを見ているのだが、その6話がちょうどTHCが含まれた通称「エディブル(edible)」という商品について扱っている。これはオランダでも入手でき、ちょうど先日そのチョコレートを食べた。それはチョコレート以外にもグミ、クッキー、マフィンなどの形式で売られている。しかしこのエディブルは色々と注意しなければならないことがある。まず持って品質管理の問題であり、カンナビスビジネスの拡大を受けて、THCの品質が保たれていないような劣悪品が社会の中に出回っていることが上記のドキュメンタリーからもわかる。そして何より注意しなければならないのは、オレゴン州で問題になっているように、THC入りのグミ、チョコレート、クッキー、マフィンなどを幼い子供が食べてしまい、救急医療を受ける事件が増えていることである。THC入りのお菓子は見立ても美しく、可愛らしかったりするので、THCを吸引することの社会的スティグマが依然として残っていたとしても、THC入りのお菓子を食べることは日本でも容易に受け入れられる感じがする。そのときに、サイケデリクスリテラシーが未熟なままにTHC入りのエディブルを食べてしまうことには事故が付き纏うように思われる。エディブルは胃からの吸収になるため、吸引して肺から吸収するよりも圧倒的に時間がかかり、効果がないと勘違いして多くのTHCを摂取してパニックに陥っておかしな行動や社会的に害になるような行動に出ることが考えられる。そうしたことを未然に防ぐために、兎にも角にもサイケデリクスに関するリテラシーを高めていくことが重要であり、同時にそうした食品の品質保証を確保することが重要かと思う。フローニンゲン:2023/9/11(月)13:43


10878. 一昨日摂取したTHCエディブルの残響効果


満ち溢れる幸福感。それに包まれる形でジムに行き、ジムから帰ってきた。今、時刻は午後5時を迎え、鳩がホーホーと鳴いている。今日の日中の最高気温は30度近くに到達し、今は少し気温が下がって28度である。いよいよ明日から再び気温が下がり、秋に突入することになる。今日は最後の夏日を十分に満喫することができた。


今日のジムでのトレーニングを振り返ってみると、まずジムに行く最中に、一昨日食べたTHCのチョコレートの効果がまだ微量に残っているように感じた。THCは学術研究の成果が伝えているように、代謝に時間がかかり、体内からカンナビスの成分が抜けるまでには1週間以上かかると言われていて、その通りのように感じた。ジムでの運動にさほど支障はなかったが、やはり身体感覚は通常と異なるように思えた。ジムに行く際に目に入った光景はいずれも通常より輝いているように思えた。ゆえに自ずと笑みが溢れる瞬間があり、これはTHCがもたらすある種の幸福感なのだろう。自然とつながっている感覚がいつも以上にあったことが印象的である。それと先ほどシャワーを浴びてふと気づいたが、どうやら身体から少しばかりカンナビスの香りが漂っているように思え、それはおそらく気のせいではないだろう。汗を通じて身体の皮膚から代謝が進んでいることは十分に考えられ、そのためにそのような香りがしたのだと思われる。これがよくカンナビス·ツアリズムでの注意点として言われていることの1つなのだろう。THCが合法な国で、例えばオランダのコーヒーショップに行ってその匂いが着いた服を着て母国に帰った際に、空港の麻薬犬に吠えられるということは実際に起こっているらしく、衣服にカンナビスの香りが付着するだけではなく、胃から吸収した場合には尚更代謝と共に身体からその香りが発せられるのではないかと思う。こうしたことに気づけたのも大きな収穫だった。


パーソナルトレーナーのエリーザにエディブルを食べた話をすると、彼女は「エディブル(edible)」という英単語より、「スペース·ケーキ」という単語の方が馴染みが深かったらしく、最初は何のことかわかっていないようだった。オランダ人の大半が人生のうちのどこかでカンナビスを吸引したことがあるということはよく知られているだろうが、彼女も高校生時代の時ぐらいに1度吸ったことがあるらしく、それきりとのことであった。理由としては自分の考えと同じで、肺に煙を入れるのを嫌ってのこととのことであった。しかし、私がエディブルの話をしたことによって、胃からの摂取であれば一度試してみたいとのことで、今度母親と一度試してみるかもしれないと笑顔で述べていた。そのようなやり取りを含め、今日のトレーニングもハードで充実していた。フローニンゲン:2023/9/11(月)17:27


10879. シロシビン・マッシュルームと山伏茸の掛け合わせによる

スタメッツ・プロトコルについて


先ほどシャワーを浴びた後にポール·スタメッツ教授の動画を視聴していたところ、スタメッツ教授がマッシュルームのマイクロドーシングについて面白いことを述べていた。スタメッツ教授は、ジェイムズ·ファディマン教授が提唱したマイクロドーシングに関する「ファディマン·プロトコル」を応用し、シロシビン·マッシュルームのマイクロドーシングについて「スタメッツ·プロトコル」を提唱した。それは、シロシビン·マッシュルームと山伏茸を組み合わせる形で行われるのだが、そのロジックとしては、神経創出効果によるとのことだった。もともとある日本人が研究していたものを発展させた結果として、シロシビン·マッシュルームと山伏茸をそれぞれ単体で摂取するよりも、両者を組み合わせることによるシナジー効果によって、神経創出効果が高まるとのことだった。これは非常に興味深い発見事項である。今、朝と昼に複数のマッシュルームの成分が含まれるタブレットを摂取しており、その中にはシロシビン·マッシュルームは含まれておらず、山伏茸は含まれている。今後スタメッツ·プロトコルに従って、シロシビン·マッシュルームと山伏茸を掛け合わせる形でのマイクロドーシングを試してみたいと思う。今のところの感覚として、自分の身体に合っているのはシロシビンが含まれているか否かにかかわらず、やはりマッシュルームのようなので、今後の実践ではマッシュルーム主体にメニューを組み立てたい。


そうした発見を得ながら、今日のジムでのトレーニングについて振り返っている。今日もウォームアップとクールダウンでアニマルフローを行った。メインのトレーニングでは最後にエリーザがクラスを受け持っているHIITのメニューを取り入れてもらったのだが、これがなかなかにキツかった。最後の追い込みのエクササイズと行うのにふさわしいものだったように思う。仮に全体のトレーニングが1時間であれば、最後はもう少し負荷量の低いもので終わっていく必要があったと思うが、パーソナルトレーニングの後もさらに追加でもう少しトレーニングするのが習慣になっているので、そちらの自主トレーニングで負荷量を抑えたトレーニングをしていくことにしている。ウォーミングアップとクールダウンを含めて、今日は1時間45分ぐらいのトレーニングになったと思う。2時間だと少し長すぎるような気がするので、今後も終わりの時間は午後4時半を目安にしていきたいと思う。フローニンゲン:2023/9/11(月)17:38

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