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10539-10542: プラハからの便り 2023年6月28日(火)



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タイトル一覧

10539.【プラハ滞在記】今朝方の夢

10540.【プラハ滞在記】本日の観光予定

10541.【プラハ滞在記】「人間発達とテクノロジーの進化」をテーマにした第2回目の対談会を終えて

10542.【プラハ滞在記】新世界より/ヴェレトゥルジュニー宮殿(プラハ国立美術館)を訪れて


10539.【プラハ滞在記】今朝方の夢


時刻は午前6時半を迎えた。プラハ滞在の4日目もまた晴天に恵まれており、とても清々しい朝の世界が広がっている。今の気温は12度と、とてもひんやりしている。日中は22度まで気温が上がるようだが、それくらいの気温であればとても涼しく感じられるであろう。


今朝方の夢について思い出している。夢の中で私は、見知らぬ韓国人の男子学生と話をしていた。彼はとても人当たりが良く、話をしていて気持ちが良かった。言語に関しては英語が達者であるだけではなく、日本語も非常に流暢に話すことができた。最初私は彼に英語で話しかけていたのだが、私が日本人であることを知ると、彼は英語から日本語に自然と切り替えた。そのさりげなさがまた素晴らしく、どこで日本語を学んだのかを尋ねたところ、独学で身につけたとのことだった。しかも日本語を学ぼうと思って学んだことは一度もないとのことで、インターネット上で日本のアニメやドラマを見ていると自然と日本語が話せるようになったと言うので驚いた。


この夢の場面の前にも若い韓国人男性が現れていた場面があった。そこではリゾートアイランドが舞台になっていた。私は高級スパの予約をしていたのを思い出し、宿泊していた海を眺めることのできる超一流ホテルの1階のスパに向かった。スパに到着すると、1人の若い韓国人が部屋から出てきて、どうやら予約をしていないにもかかわらずスパを受けたようだった。自分の予約の時間に間違えてスパに入ってしまったとのことで、それにもかかわらず担当の人が気づかなかったらしかった。そのような説明をその男性から受けた後に、スパルームに入っていった。そのような場面があった。


その他にも色のない白黒の街を歩いている場面もあった。そこは間違いなくヨーロッパの国のどこかだった。しかしそれがどこかははっきりとせず、その街でも見知らぬ人たちと会話を楽しんでいたのを覚えている。プラハ:2023/6/28(水)06:50


10540.【プラハ滞在記】本日の観光予定


時刻はゆっくりと午前7時に近づいている。先日スメタナ記念館を訪れて以降、スメタナのピアノ曲を聴くようになった。少なくともプラハに滞在している間中はスメタナのピアノ曲を味わおうと思う。ひょっとしたら引き続きミュンヘンでもそれを聴き続けるかもしれない。その時の自分の内側の感覚がそれを求めていたらそうしよう。全ては内的感覚の赴くままに。


さて、実質上プラハを観光するのは今日が最後だ。午前中にはテクノロジー哲学と人間発達を絡めた毎月1度行っている対談がある。それを終えて仮眠を少し取って、今日もまた正午ぐらいから観光に出かけていこうと思う。連日4カ所を巡っていたが、今日は2カ所だけ行きたい場所がある。まずはヴェレトゥルジュニー宮殿(別名プラハ国立美術館)足を運ぶ。ホテルからこの美術館までは歩いて25分ぐらいなので良い運動になるだろう。ここは宮殿と名前が付けられているが、実際には機能主義的な建築で作られた建物らしく、その建築美を楽しむこともまた1つの目的である。4階建てのフロアーのそれぞれに19世紀から20世紀までの芸術作品が展示されており、見所がかなり多いとのことである。もしかしたらこの美術館には2時間ぐらい滞在しているかもしれない。


その後に訪れるのはもう1つのナショナルギャラリーであるキンスキー宮殿である。この国立美術館も近現代美術を扱っており、クリムト、ピカソ、ムンク、モネ、ゴーギャンなどの作品を堪能してきたいと思う。ここまでにプラハで訪れた美術館はいずれも素晴らしかった。黄金の街と呼ばれるプラハでは、まさに珠玉の芸術作品を深く堪能させてもらっていることに感謝したい。美の世界に耽溺することを通じて得られたことを現実世界での取り組みにつなげていく思いをまた新たにしている。プラハ:2023/6/28(水)07:04


10541.【プラハ滞在記】「人間発達とテクノロジーの進化」をテーマにした

第2回目の対談会を終えて


時刻は午前11時半を迎えた。つい今し方、20分ほどの仮眠から目覚め、これから観光に出かけてこようと思う。まずはヴェレトゥルジュニー宮殿に行き、その次にキンスキー宮殿に行く形で、今日はその2つの美術館をゆっくりと堪能する。


仮眠を取る前に、「人間発達とテクノロジーの進化」をテーマにした第2回目の対談会をオンラインで行っていた。毎月行われているこの対談会は、トランスヒューマニズムを含めたテクノロジー哲学の探究に対して大きな刺激になっていて、今日も非常に重要な論点がいくつも出て来たことを嬉しく思う。テクノロジーが社会の中でシャドー化されているのと同じく、マネーも倫理もまたシャドー化されているという話題が出て来た。まさに次の次の翻訳出版と、さらにそのまた次の翻訳出版では、マネーと倫理をそれぞれ取り上げたいと思っていたのでホットな話題であった。


それ以外にも自由と不自由の境界線のアップグレードの話や、技術と技術でないものの区別なども今後考えを深めていきたいと思う話題であった。人間があえて不完全な肉体や言語を与えられたのも、人間がシャドーを不可避に持つことも、きっとそれらは人間のさらなる進化のための可能性として存在しているのだと思う。


本日の対談会の最後には、「テクノロジーアニミズム」という言葉が出て来た。日本の神道的な発想から、テクノロジーにも八百万の神的に神聖さを見出し、テクノロジー領域に独自の世界観を持って貢献する可能性が日本にはあるように思える。ここには神学とテクノロジーの接点を見出すことができ、それはまさに神学大学院で探究を深めていきたいテーマである。プラハ:2023/6/28(水)11:42


10542.【プラハ滞在記】新世界より/ヴェレトゥルジュニー宮殿(プラハ国立美術館)

を訪れて


時刻は午後4時を迎えた。今日の最高気温は22度とのことだったが、太陽の日差しが強く、観光中は実際の気温以上の暑さを感じていた。だが、プラハの街を駆け抜ける風は涼しく、そのおかげで気持ち良く観光ができた。


観光に出かける前にはトランスヒューマニズムを含め、テクノロジー哲学に関する対談をしていた。昨日、ドヴォルザーグ記念館を訪れた時、ドヴォルザーグの『新世界より』が地球外でかけられた最初の曲であることを知った。この曲は月面で流されたのである。振り返ってみれば、この曲には個人的な思い入れがある。アメリカ留学が決まった後、ある知人からこの曲のCDをもらい、この曲を聴きながらサンフランシスコ国際空港に降り立ったあの日の記憶が今も鮮明に残っている。あれから12年の月日が流れた。干支の数と同じく12年で1サイクルが回り、再びこの曲をプラハの地で聴きながら、自分がさらなる新世界へ向けて歩みを進めているのがわかる。自分は毎日ミクロな新世界に旅立ち、それが積み重なって大きな新世界に足をつけることになるのだろう。


今日の観光を振り返ると、一番印象に残っているのはやはりヴェレトゥルジュニー宮殿(プラハ国立美術館)である。ここは本当に見所のある美術館で、随所に足を止めて作品に魅入ることがあった。クリムトの作品は中でも印象的だったし、チェコの画家の一連の抽象画も印象に残っている。それ以外にも、ここにしか所蔵されていないピカソやゴッホ、そしてモネやルノワールの作品も見事であった。それ以外にも名の知れない無数の力作があったことを書き留めておきたい。それらの作品が自分の内側に入って来て、今後の自分の取り組みの養分になってくれるだろうと確信していた。


この美術館を訪れた後にプラハの中心部に戻って来て、キンスキー宮殿に足を運んだ。しかし残念ながら、この美術館は今は改築中とのことで、係員の親切な女性が地図を渡してくれ、別の美術館を案内してくれた。せっかくなのでそこに行ってみることにし、カレル橋をわたってモルダウ川を越えてその美術館に向かった。そこは“National Gallery Prague - Waldstein Riding School”と呼ばれる美術館で、ナショナルギャラリーの1つである。この美術館で印象に残っているのは、3人の子供の天使が戯れている作品と、水と火の天使が描かれている作品である。前者はどこか優しい気持ちにさせてくれる作品で、後者はこの世界の対極性を改めて教えてくれる作品だった。プラハ滞在は大満足で、明日からのミュンヘンの滞在もまたとても楽しみである。プラハ:2023/6/28(水)16:30

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