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【サイケデリック学・瑜伽行唯識学探究記】12770-12773:2024年5月30日(木)




⭐️成人発達理論・インテグラル理論・瑜伽行唯識学の観点から、リスナーの皆様と心の成長を一緒に実現していくことを目指したサイケデリック唯識ラジオの配信をしています。


⭐️心の成長について一緒に学び、心の成長の実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「オンライン加藤ゼミナール」も毎週土曜日に開講しております。

タイトル一覧

12770. 実践あるのみ

12771. 今朝方の夢

12772. 夢の世界と現実世界の共鳴と融合/消失音と連結音への意識と鍛錬

12773. アウトプットの快楽に浸って


12770. 実践あるのみ


時刻は午前5時を迎えた。今日も6月を目前に控えているとは思えないほどに朝から冷え込んでいる。気温は10度しかなく、格好としても冬の時代とほぼ同じであり、足元から冷えるような印象である。本当に自動で暖房が入ってもおかしくない状態になっている。そんな中、今日もまた朝から小鳥たちが清澄な鳴き声を上げている。今朝はとりわけ冷えるためか、コマドリの鳴き声がいつも以上に透き通っているように聞こえる。そんな彼らの美しい鳴き声に耳を傾けながら、実践を常に重んじる自分の在り方について考えていた。唯識学の探究に目覚めて以降、この思想体系が実践を重んじるものであり、大乗仏教の瑜伽師という実践者集団によって作り上げられたものであるということに影響を受けてか、まずはこの思想体系を常に自分の日々の心の有り様に対して適用している自分がいる。唯識学の枠組みを通じて常に内省する自分がいて、絶えず唯識学に基づく観法行に従事している自分がいる。そうした自己もまた仮の存在ということを認識しながら、絶えず変化し、縁起によって生じる自己存在を徹底的に観察し、煩悩からの脱却と智慧と慈悲のさらなる涵養に向けて日々歩みを進めている。こうした実践を重んじる精神が自分の中で火をつけ始めた時、突如として英語のスピーキング能力の向上実践に目覚めた。これまでの自分は英語の発話に関しては本当に怠惰であった。確かに定期的に発音を見つめ直し、発音記号に遡って正しい発音をするように訓練したこともこれまであったが、自分の中に蓄えられた受動語彙を能動語彙にするような訓練や、ネイティブが話をする際に頻繁に活用する消失音や連結音について意識したリスニングやスピーキングの訓練はほとんどしていなかった。英語を用いる大学院で3つ修士号を取得してきた過程の中で、確かにそこでは英語を多く聴き、話す機会も多くあったが、そうした機会を完全に活かしていたかというとそうではなく、さらには自分でそうした機会を増やすような努力もさほどしていなかったように思う。これまでの自分はやはり日本の英語教育で植え付けられたリーディング主体のものであり、幸いにも自分は書くことについては日本語と同じく英語に関しても好んでいたから、自然とライティングについては積極的な鍛錬をしている時期もあった。英文日記や英文詩を書くことはまさに良き訓練となっていたし、大学院で課せられる膨大なライティング課題も意識的に良質な英文を書くことを常に意識して取り掛かっていたように思う。ゆえにリーディングとライティングに関してはかなり高度な力が育まれたように思う。一方で、上述のようにリスニングとスピーキングについてはまだまだ課題を多く残している。自分がきちんと発音できないものは聴き取れないと言われるが、それはまさにその通りで、ネイティブが発話する際によく見られる消失音や連結音についてのパターンをしっかり把握して、自分でもそれらのパターンで発音できるようになっておくことがリスニング力の大幅な強化につながると最近遅ればせながら気づいた次第である。ここからはネイティブスピードで読み上げられる音声教材を用いる際にもNetflixで英語のドラマや映画を見る際にもまずは徹底して消失音と連結音を意識したいと思う。これもまたよく聴き多く話すという実践あるのみある。フローニンゲン:2024/5/31(金)05:31


12771. 今朝方の夢


ここ最近は連日朝から冷え込んでいる。今の気温は10度しかなく、日中も18度までしか上がらない。昨日ジムに出かけた際にはしっかりジャケットを着ていたように、この寒さから完全に解放されるのはもうしばらく時間がかかりそうだ。個人的にはこうしたひんやりとした気候の方が活動しやすく過ごしやすいので有り難い。おそらく8月までは涼しい日々が続きながら、時折夏日が現れるような形になるだろうか。今年も昨年と同じく冷夏であることを期待する。


今朝方は1つ印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、薄暗い空間の中にいた。そこは会議室のようでいて、大学の小教室のようのでもあった。両者がミックスされたような薄暗い空間の中で、1人の若い女性と話をしていた。どうやら彼女は自分が日本で卒業した大学と同じ大学の出身のようであり、今まさに現役の大学生として母校で学んでいるようだった。彼女と話で盛り上がったのは、彼女の入試に関する成績である。驚いたことに、彼女はセンター試験(現共通テスト)の得点率が50%しかなかったそうで、そこから2次試験をなんとか突破したとのことだった。そこで私はふと、彼女が出願した法学部だけではなく、基本的に母校ではセンター試験の足切りがあり、得点率が50%しかない場合にはほぼ確実に足切りに遭うと思ったのである。ところが幸いにも彼女は足切りに遭わず、なんとか2次試験に駒を進め、そこで大逆転をしたそうだった。その話を聞いて私は大変興味深く思った。というのも、そんな学生は誰一人としてこれまで見てこなかったからである。センター試験の出来については聞かず、2次試験の出来について話を伺ってみることにした。センター試験の出来がそこまで壊滅的な人がどれくらい2次試験の難解な問題を解けたのかとても関心があったのだ。関心と興奮を抑えられずに色々と質問をするものだから、最初彼女は少し面食らっていて、また私が「よくそのセンター試験の結果で2次試験を突破できたね」と何度も言うもんだから馬鹿にされていると少し感じたらしく、馬鹿になんてしておらず、むしろ天才なのではないかということを伝えた。センター試験のようなマーク式の問題を嫌い、2次試験の記述式の問題を強く好んでいたかつての自分の姿が思い出され、彼女にむしろ大きな共感の気持ちを持っていたのである。すると不思議なことに、手元に英語の実際の試験問題が現れ、彼女にそれを解いて見せてもらうことになった。すでに数学についてはその出来を聞いていて、法学部志望者で2完半できればそこそこ上出来であり、今年の問題の難易度からするとむしろ上出来のように思えた。法学部志望者であればほぼ間違いなく高得点を取るであろう英語についてはどうかと思って彼女答案を見てみると、とても綺麗で読みやすい字で解答が書かれていることにまず好感を持った。そしてパッと見て、いずれの問題に対しても正解しているように思えたので、数学と英語の力を推し測っただけでも確かに2次試験で逆転を果たしてもおかしくないと思った。引き続き彼女の逆転合格の秘話について話を聞きながら、それを終えると少しばかり大学での学びについて話を伺った。フローニンゲン:2024/5/31(金)05:50


12772. 夢の世界と現実世界の共鳴と融合/消失音と連結音への意識と鍛錬    


早朝には少し雲が空を覆っていたが、午前6時半を迎えて随分と朝日が照ってきた。気温は引き続き低いままだが、朝日の温もりが感じられるかのようのである。


先ほど今朝方の夢について振り返っていたが、夢の続きとして、英語の発音に関する場面があったのを覚えている。そこでは英語の発音を矯正し、発話をさらにネイティブに近づけていく試みに従事している自分がいた。この実践をすればするだけネイティブの発話が明瞭に聞こえ始める魔法のような状態に面白さを感じ、発音の矯正をさらに続けている自分がいたのである。この夢の場面で現れた自分とその現象は、そっくりそのまま現実世界でも見られる。夢の世界の自分と現実世界の自分がまさに重なっているのである。いずれの世界も自分の識が生み出したものなのだから、本来は驚くべきではないかもしれない。夢の世界も現実世界も、そしてそれらの世界に存在する仮初の自己もまた全て識が生み出したものなのだ。ここ最近は両者の世界がより共鳴し合い、連結の度合いを強めている。日々の英語のスピーキング能力の向上実践への没頭が夢の世界に染み込んでいき、今朝方の夢の世界に影響を与えたのだろう。こうして夢の世界においても発話訓練に勤しんでいる自分が現れたことはとても良い兆候かと思う。夢に現れるぐらいにまで実践をしている証拠であるし、そもそも発話は無意識的に口から出てきてしまう形でなされるものなので、現実世界で意識的に言葉を生み出す鍛錬をした成果が徐々に無意識の世界に染み渡っていくことは、発話の無意識化を後押しするだろう。


そのようなことを考えさせてくれる夢について思い出した後にふと、これまでの自分の発話では話し言葉ではあまり使わないような接続詞を結構使っていた自分がいることに気づかされた。どこか書き言葉のような形で発話をしていた自分がいたことを反省し、ここからはネイティブが使う接続詞表現に注目しながら、文の繋ぎ方についても意識を向けてみよう。そして実際に自分の口を使って何度も発話を繰り返していこうと思う。


今日の発話訓練においても、消失音や連結音をとりわけ意識する。消失音や連結音に習熟しない限りは、ネイティブの発話の大部分が空耳になってしまう。これまで受験してきたTOEFLやIETLSの試験におけるリスニングのスコアは高得点であったとしても、ネイティブの実際の発話はそうした試験で読み上げられる英語よりも圧倒的に早く、消失音や連結音が頻繁に用いられるのがネイティブの実際の発話なのである。そうしたことを踏まえて、消失音や連結音に関する弛まぬ鍛錬をしていき、これまで膨大に蓄えられた受動語彙を能動語彙に変換していく実践を今日もまた大いに楽しんでいきたい。フローニンゲン:2024/5/31(金)06:56


12773. アウトプットの快楽に浸って


早朝より英語のスピーキング能力の向上実践はすこぶる捗っており、それでもまだ時間は午前10時に至っていない。今日も8時間ぐらいはこの実践に従事できそうである。スピーキング能力を向上させるこの実践のその楽しさは、それが創造性に満ち溢れており、アウトプットをするものだからかもしれない。これがインプットだけのものであれば、それほど集中力は続かず、長時間にわたってそれに従事することは難しいはずである。ここからも、アウトプットをすることは人間に快感情を与えうるものだということが見えてくる。アウトプットには何とも言えない快楽があるのだ。その快楽に溺れてしまうことが学習上の鍵である。ひとたび快楽を感じ、それに溺れてしまえば、人は何時間でもその学習に従事することができる。そしてその先に成長と変容があるのだ。


スピーキング能力の向上において、新たな表現を覚えていくことは確かに大事だが、それよりも重要なことは覚えようとする意識を強く持たない状態で、練習や実践を通じて表現が勝手に覚えられてしまったということが理想的である。覚えようとして覚えた表現は、いちいち頭で考えてからその表現を言わなければならない可能性があるが、練習や実践を通じて体を通じて覚えた表現は、考えることなく自然に口からその表現を発することができるようになるだろう。このように兎に角にも表現は最終的には無意識的に口から出てくるようにしていく必要がある。上述の事柄と少し矛盾するかもしれないが、新しい表現はそれが未知なるものであるゆえに、最初のうちはその意味や語源などを確認して意識的に覚えていく必要がある。しかしひとたびその意味や語源を理解したのであれば、そこからいちいちその表現について思考を挟むことなく、それが口から自然と出てくるように様々な例文を作りながら何度も発話していくことが重要になる。ここから少し休憩として唯識学の研究を前に進めていくが、それが終わってまたスピーキング能力の向上実践に取り組む際には、新たな言い回しに関してはそのような意識を強く持ちたいと思う。ここから数ヶ月間は毎日8時間ぐらいはひたすらにスピーキング能力の向上実践に従事し、数ヶ月後の確かな進歩を実感できればと思う。フローニンゲン:2024/5/31(金)10:04

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