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9830-9833: フローニンゲンからの便り 2023年1月31日(火)



No.4436 実現_Realization


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2160, Morning Genuineness

Morning genuineness is glowing.

Everybody has it.

It’s always shining.

Groningen; 09:16, 1/31/2023


No.2161, Gentleness

Gentleness is saturated in this world.

The world talks to us with vast gentleness.

Groningen; 13:05, 1/31/2023


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本日の2曲


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タイトル一覧

9830. 本日の計画/批判的実在論の講座の最終回に向けて

9831. 今朝方の夢

9832. 最終回のクラスの余韻を感じながら

9833. 非二元から非二元へ/今朝方の夢の続き


9830. 本日の計画/批判的実在論の講座の最終回に向けて


時刻は午前8時を迎えようとしている。空はうっすらと明るくなってきており、日の出の時間が早くなったことを実感する。今は雨は降っていないが、午前中から昼過ぎにかけて小雨が降るようだ。しかし幸いにも午後からは雨が止み、晴れ間が顔を覗かせるようなので、近所のコピー屋と街の中心部に買い物に行こう。コピー屋に関してはいつもコピーではなく書籍の受け取りで立ち寄ることが多いが、今日はコピーを受け取る目的で立ち寄る。一昨日に、箏の先生に送っていただいた楽譜をコピー屋に印刷依頼し、コピーが無事に完了したと昨日メールがあったので、楽譜を受け取りに行く。そこからは街の中心部に行って、コーヒー屋に立ち寄り、オーガニックのコーヒー豆を2種類購入しようと思う。そして折り畳み傘が壊れてしまったので、新しいものを購入しに行く。そのような計画を立てている。


それ以外に今日は午前中から昼にかけて、批判的実在論の最終回のクラスがある。最終回のクラスは「非二元論」と「メタリアリティの哲学」が主なトピックである。クラスの前にもう一度、自分が作成した音声ファイルを聞き直しておこうと思う。クラスの中では、非二元の体験とメタリアリティについて考えていること·思うことをシェアしてもらおうと思う。クラスの冒頭で早速ブレークアウトセッションをし、それらの問いに答えてもらえればと思う。そしてもう1つは、今日は講座の最後であるから、改めて「批判的実在論」の「批判的」というのがどういう意味を指しているのかを尋ねることに加え、受講生のそれぞれの方にとって批判的実在論はどんな存在になったかを尋ねてみたい。講座の最初と最後で批判的実在論の捉え方も変わったであろうし、批判的実在論の存在性そのものにも何か変化があったはずである。それを含めて、そのような問いを投げかけてみよう。今日もまた90分間のクラスだけではなく、クラス終了後は30分ほどの自主勉強会の時間を設けたいと思う。さて、最後のクラスの中でどのようなやり取りがなされるのか、今からとても楽しみである。フローニンゲン:2023/1/31(火)08:09


9831. 今朝方の夢


小鳥たちの鳴き声が耳に心地良い。彼らもまた朝を喜び、朝を祝福している。小鳥たちの鳴き声を聞きながら、今朝方の夢について振り返っている。


夢の中で私は、広大な敷地を持つスタンフォード大学にいた。ちょうど列車が最寄駅に到着し、駅舎もとても立派だった。そこには様々な店が入っていて、ちょうど朝の時間帯だったこともあり、朝食の良い香りが駅の中に充満していた。駅舎の入り口には“Stanford Station”と大きな文字が刻まれていて、駅舎の荘厳さを実感させられた。私は別にスタンフォード大学の学生ではなかったが、大学に下見に来ていたようだった。大学の敷地の中に足を踏み入れると、その広大な敷地に思わず息を呑んだ。あまりにも広すぎるキャンパスに感動しながら、学生寮がある建物にふらりと入っていった。すると、大学側は学生たちに朝·昼·夜の食事を提供しているらしく、時刻はちょうど朝食の時間で、多くの学生たちが好きな食堂で食事を楽しんでいた。そう、食堂もまた1つではなく、かなりの数があり、それまたすごいことだと思った。私は朝食は食べない食生活をしているため、豪華なビュッフェスタイルの朝食をただ眺めていただけだったが、せっかくなのでコーヒーをもらおうと思った。そして可能であればオレンジジュースか何か果物系のジュースももらおうと思った。エスプレッソを1杯無事に入手することができたが、果物系のジュースはどれも飲み干されていて、時間的にもう補充されることはないかもしれないと思った。しかし、誰かがコップに入れたジュースがその辺りにいくつも置かれていて、飲みかけでなければどれか1つもらおうかと思ったが、やはりそれは遠慮して、果物のグミを2粒もらい、コーヒーを片手に再び敷地内の散策に出掛けた。特に何かを見るためにスタンフォード大学に来たわけではないので、何を見ればいいのか事前に調べておらず、適当にその辺りをふらふらと散策していた。キャンパス上空の空は雲ひとつない快晴で、大変気持ち良かった。大学が持っている大きな田んぼを見に行こうと思ったら、足元に無数の食糧や飲み物が流れていた。どうやらそれは先ほどまでいた食堂に送られていく食べ物のようで、学生数の多さから、毎日大量の食糧が必要なのだろうと思った。静かに流れていく食糧を見ながら、廃棄される食糧について思いを馳せていた。大学見学も随分と済んだので、そろそろ帰ろうと思ったら、地面に大量の酒瓶が置かれている光景を目撃した。それらの大半はワインではなく日本酒だった。大学のオリジナルブランドの日本酒がいくつかあるらしく、それらの空瓶ではなく中身が入った瓶が地面に綺麗に置かれていて、その姿はどこか現代アートのようであった。それらの酒瓶の後ろに駅舎の姿が見え、まだ時間は早かったが、もう帰ろうかと思った。どういうわけかスタンフォード駅から三重県までは高速列車で4時間弱とのことで、駅舎に入ると英語でそのアナウンスがあった。もう少し大学を見学したいという気持ちもあったので、あと10分後に出発する列車ではなく、次か次の次の列車に乗って帰ろうと思った。フローニンゲン:2023/1/31(火)08:32


9832. 最終回のクラスの余韻を感じながら


時刻は午後1時半を迎えた。つい今し方仮眠を取り終えた。仮眠の最中、正午まで行われていた批判的実在論の講座の最終回のクラスについて振り返っていた。端的に、今回の講座を開催して本当に良かったと思える素晴らしいクラスだった。講座で扱った批判的実在論の本質が体現されるような時間と場がそこにあった。幾分感傷的な気持ちになりながらも、同時にそうした気持ちになることそのものの意義と価値を改めて感じさせてくれる優しく豊かな時間と場がそこにあった。そのようなことをまず思い出す。


クラスの場では、受講生の方々との共存在、あるいは共現存(co-presence)という現象が起きていて、互いの発言が共鳴し合い、お互いにとって大切なことに気づき、お互いにとって大切なことを掴む現象が今日のクラスのみならず、全4回のクラスにわたって起こっていたように思う。これまで色々な講座を開催させていただく機会に恵まれてきたが、以前に成人発達理論マスターコースを開催した時と同じぐらいの豊かな時間と場を体験させてもらったことに感謝している。


問いかける自分と問いかけられる自分の究極的な一致。自らの言葉とそれに対応するオブジェクト/レファレントとの一致。自分の言葉に己の固有のオブジェクト/レファレントがあるか。それは今日のクラスを通じて自分に贈り物のように届けられたメッセージだった。今回の講座を通じて、自分自身が一番多くのことを学ばせてもらったかもしれない。実在の奥深さ。とにかくそれに心打たれている自分がいる。その感覚を胸に、今から振り返りの音声ファイルを作成しよう。フローニンゲン:2023/1/31(火)13:44


9833. 非二元から非二元へ/今朝方の夢の続き


時刻は午後4時半を迎えた。今、穏やかな夕日を眺めながらこの日記を書いている。先ほどまで買い物に出かけており、壊れてしまった折り畳み傘を新しく買い直したり、中央市場で椎茸を購入したりしていた。街全体と人々が、そして全ての存在がどこか輝いて見えていたのは、今日の批判的実在論の最後のクラスのおかげだろうか。


絶対的な安息地。絶対的な安心感をもたらす基盤。今の自分にはそれがあり、その上に自分の全ての活動がある。端的には、非二元の絶対的な基盤の上に自己がいて、同時に意識作用や言葉を通じた分節化によって、すなわち非二元から離れる形でおかしくなってしまった世界の本来あった非二元性を回復させること。そこに向かって全ての実践があることを実感していた。非二元から出発して、非二元へ。批判的実在論を学んだ者が向かう実践的態度はそうしたものなのではないかと思う。


そのようなことを考えながら買い物から帰ってきている最中に、今朝方の夢の続きを思い出した。夢の中で私は、豪華客船の中にいた。今世界一周の旅に出かけているようで、豪華客船の食事を含めて、その時間をとても充実した形で過ごしていた。夕食後、船内の映画館で映画が上映されるとのことだったので映画館に入った。するとそこには二画面あり、左右異なる映画が同時に上映されていた。どちらも映像だけの作品で音声はなく、どちらを見ていいのか最初迷ったが、途中からはどういうわけかどちらの作品も頭の中に入ってきて、一気に二つの作品を鑑賞する体験をしていた。そのような夢の場面があったことを夕方のこの時間帯に思い出す。


何か今日はとても充実した1日だったと思う。それはやはり今日の批判的実在論のクラスのおかげだろう。あのような場があったことに今感謝の念を噛み締めている。フローニンゲン:2023/1/31(火)16:32

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