9605-9608: フローニンゲンからの便り 2022年12月18日(日)
- yoheikatowwp
- 2022年12月21日
- 読了時間: 9分

No.4276 光のDNA_DNA of Light
本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)
No.2056, In the Misty World
However misty the world is, we have to continue to shed light on it.
That's what our life is.
Groningen; 08:24, 12/18/2022
No.2057, A Wind of Solace
The world is bending an ear to a wind of solace.
A new phenomenon of hearing emerges now.
Groningen; 12:52, 12/18/2022
No.2058, The Origin of Rules of Language Game
We constantly follow the rules of language games to engage in our social life.
However, where do their origins come from?
Groningen; 14:23, 12/18/2022
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本日の2曲
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タイトル一覧
9605. モンテーニュとパスカルの流れを汲んで
9606. 闇の恩恵/今朝方の夢
9607. 箏の稽古(52):『春の海』と箏の製造メッカ福山市/トレモロのコツ/数字譜起こしに向けて
9608. 箏の稽古(53):乃木調子の明るい音に癒されて
9605. モンテーニュとパスカルの流れを汲んで
時刻は午前6時半を迎えた。今の気温はマイナス6度とかなり低く、室温もいつもより少し低い。早朝にすぐさま湯たんぽのお湯を新しくして、今体を温めている。明日からようやくマイナスの世界を抜けるのだが、今日の気温は不思議な感じで推移していく。大抵は、早朝と夜の気温が低く、気温を描く曲線は山なりになるのが普通である。ところが今日の気温は、夜に向かって気温が上昇していくという直線型になっている。この直線型は明日も同じのため、なんと今朝のこの時間帯から明後日の夕方まで直線で気温が推移するという特異な日々が数日続く。
昨夜改めて、日記を書き続けていくことの意義について考えていた。自分にとっては、この日記が人生において相当に重要な意味を持っている。ある意味生命線であるかのような重要さがそこにあり、同時にそれは活力剤としての意味も果たしているように思う。日記形式で思索を深めていった過去の偉大な思想家のことを思う。例えばモンテーニュは、主観的で短い随筆をいくつも集めて『エセー』を世に送り出した。モンテーニュに影響を受けたパスカルの『パンセ』もまた似たような形式で執筆されている。日本人で言えば、フランス思想家の森有正がモンテーニュとパスカルの流れを汲んで、哲学的な日記をいくつも書き残している。自分もまた彼らの流れに連なっている。学術的な論文もこれから再び執筆していこうと思うが、それはおそらくある時期までであり、一生執筆し続けるようなものではないように思える。また執筆量に関しても、日記に劣るはずだ。学術論文はどうしてもその文体と出版形態から、多くの人に読んでもらうことは難しい。本来学術論文は、公共の知になっていくべきもののはずだが、現状人々がほとんど読まないことを考えると、その実現は難しい。書籍という形態を取るにせよ、そこには出版に向けた様々な手間が生じる。今の自分はやはり日記という形態を突き詰めていくような形で、毎日日記を執筆することと向き合いたい。日記の執筆にも存分に即興性と創造性が働かされ、日記を執筆することはまた逆に即興性と創造性を磨く。他の人が読んでいるかどうかなどとは全く関係なく、とにかく自分はこの日記を書き続けていきたいという意思を改めて明確にしたのは昨夜のことであった。
さて、今日もまた学術研究と創作活動に明け暮れよう。好きなことを好きな時間に好きなだけ従事すること。それができる生活が実現したことを本当に嬉しく思う。それが実現されてからもう何年か経つが、年を追うごとにこの生活がもたらす幸福感と充実感は増すばかりである。幸福感と充実感の極地はあるのだろうか。それもまた今日の気温のように山なりではなく、ゆっくりと上昇し続けていくものであって欲しいと願う。今日もまた幸福感と充実感に包まれた輝かしい1日になるだろう。フローニンゲン:2022/12/18(日)06:53
9606. 闇の恩恵/今朝方の夢
時刻は午前7時を迎えたが、辺りは漆黒の闇に包まれている。この闇の世界がどれだけ自己を深層的に鍛えてくれるだろうか。闇は自分の感覚を研ぎ澄ませてくれもする。闇の恩恵。人は闇を毛嫌いする傾向があるが、自分はその逆である。闇の恩恵にひとたび気付くと、それは自分にとって不可欠な守り神となる。闇の深い日々はこれからまだまだ続く。闇の支援を受けながら、日々ゆっくり進むこと。自分にできるのはそれぐらいしかない。逆に言えば、そのできることを愚直に行っていくことが人生なのではないかと思う。人生はそのようにしか進んでいかない。そのように人生を進めていけば、進んでいく人生の中で、進まない永遠の時の中にいる感覚が得られるだろう。それこそが悠久性が体現された人生と言える。
今朝方は1つ印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、深い渓谷の真ん前にいた。谷底を見ると、そこでは幼少期に見ていたアニメのキャラクター数人が何やら儀式をこれから行おうとしていた。私はその儀式に関心があったので、谷底に降りて近くで見たいと思った。すると私の隣に突然何者かが現れ、私と合体した。すると、私は手からエネルギーを出すことができるようになり、しかもその形をどんな風にでも変えることができた。合体後の私は、悪の心が自分の内側にあることに気づき、儀式を準備している人たちに向かって、エネルギー弾を放り投げた。それは円盤型をしていて、彼らに向かってまっすぐ向かって行った。エネルギー弾の存在に気づいた彼らは、それをうまく避けた。すると、彼らは拳銃を持った護衛を呼び、その男を私のところに向かわせた。再びエネルギー弾をその男性に向かって投げればいいものの、どういうわけか私はその場から退散することにした。拳銃を持ったその男に捕まらないように、渓谷を走っていき、あるところからは宙に浮かんで逃げた。無事に渓谷から上に上がって脱出すると、そこには道路が広がっていた。ちょうど目の前に高速道路に入るための道があったので、そこにふらりと入っていった。しかし、やはり私はあの儀式の様子が気になったので、再び渓谷に戻ることにした。今度は格好を変えて、彼らに攻撃を仕掛けないようにした。先ほどと服装をガラリと変えると、彼らは私の存在に気づかず、彼らに近づくことができた。その際にどういうわけか、渓谷の谷底と大型書店が繋がっていて、彼らの儀式を観察する前に、本屋に入ることにした。するとそこで、先ほどの拳銃を持った男が徘徊していて、念のため彼には顔を見られないように注意して、フロアを歩き回った。そのような夢を見ていた。フローニンゲン:2022/12/18(日)07:22
9607. 箏の稽古(52):『春の海』と箏の製造メッカ福山市/トレモロのコツ/
数字譜起こしに向けて
時刻は午前11時を迎えようとしている。今日も引き続き、辺り一面が雪景色である。雪が大きく降ったわけではないのだが、霜が堆積し、連日のマイナスの気温ゆえにそれが一向に消えないのである。そんな冷たい世界の中で、先ほどは箏のオンラインレッスンを楽しんでいた。今日は冒頭に、八橋検校の『六弾の調』から、宮城道雄の話となり、宮城氏の『春の海』は瀬戸内海をイメージして作られたという話を聞いた。瀬戸内海は実家のある場所でもあるので、この曲に親しみを感じた。そこから、広島の福山市は箏の製造のメッカであるという話題に移り、大変興味深く先生の話を聞いていた。箏の原料である桐は会津が有名なのだが、箏の生産は福山市が最大の拠点とのことである。今度日本に一時帰国した際には、福山市を訪れてみて、箏の製造の見学などができたらしてみたいと思う。
箏の話を色々と聞いた後に、そこからは前回からの疑問を先生に投げかけさせていただいた。左手のアルペジオがどうもうまくいかないので尋ねてみたところ、これも慣れが重要であり、今の手の形は間違っていなかったようなので、焦らずに最初はゆっくりとでいいので練習を繰り返していこうと思う。今日のレッスンで最大の発見は、話の流れでトレモロについての話となり、トレモロのコツについて見落としていたものがあったことである。言葉で表現するのは難しいが、これまでの自分のトレモロは、2の指、すなわち人差し指が源と水平に近い形になっていた。先生に本日教えてもらった形として、人差し指をもう少し丸めることによって、トレモロらしい音が格段に出しやすくなった。ちょっとした指の形と爪を当てる角度でここまで演奏のしやすさが変わるのかと驚いた。この発見を忘れないように、今日の夜の練習ではトレモロを繰り返し練習して、このコツを身体に染み込ませたい。
その後、縦譜の読み方について教えていただき、それ以外にも、まだ箏の楽譜として販売されていない曲を自分なりに数字譜に起こしていくことについても質問させていただいた。五線譜を数字譜に起こしていく中での学びもたくさんあるであろうから、自分が演奏したいと思う曲、特に今はクロノ·トリガーのいくつかの曲を数字譜に起こしていくことを年明け頃から試みてみようと思う。フローニンゲン:2022/12/18(日)11:07
9608. 箏の稽古(53):乃木調子の明るい音に癒されて
時刻は午後7時半を迎えた。午前中のオンラインの箏のレッスンを受けて、先ほど夜の自主稽古をした。その際には、先生に改めてコツを教えていただいたトレモロに関する練習に時間を割いた。トレモロはだいぶ板についてきた印象だ。そこから、アプリを使って平調子から乃木調子に調弦をした。先生のおっしゃっていた通り、乃木調子は平調子に比べて明るい雰囲気を発している。冬の寒さの厳しいこの時期に明るい雰囲気の音を聞くと、心が幾分明るくなる。手持ちの小曲集の第2巻が乃木調子の曲を集めているので、先ほどざっと曲を拾っていった。小曲集の曲はそれほど難しくないので、サクサクと進んでいき、明日も続きの曲を演奏していきたい。技術的な側面を伸ばしていくためには、やはり小曲集よりもテクニック集の良いような気がする。一方で、実際の曲の中で具体的にどのようにある技術が使われているのかというコンテクストを押さえた上で練習するのであれば、やはり小曲集の方がいいし、自分が好きな曲を用いた方がより効果的だろう。小曲集の曲を一通り弾き終えたら、テクニック集の1巻をさらに弾き込み、以前ハ長調の指使いを練習していた2巻に戻っていこうと思う。
今夜は就寝まで時間がもう少しあるので、神道に関する書籍の音読を続けていく。明日からは、宗教とテクノロジー、そしてテクノロジー神学に関する2冊の書籍を音読していく予定である。神学大学院に行くまでに、自分の研究テーマにつながる書籍を出来る限り音読していき、向こうでの研究を本格的に始めるための出来る限りの準備を今のうちにしておこうと思う。今は力を蓄える時期である。フローニンゲン:2022/12/18(日)19:38
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