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9448-9457: 日本滞在記 2022年11月18日(金)



No.4180 伊勢の神(その1)_A Kami of Ise (Part 1)


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1989, A Floating Cloud

I’m like a floating cloud.

I can be anything.

I can go anywhere.

Groningen; 10:28, 11/18/2022


No.1990, A Pierrot Moment

Time has a feeling of a clown.

This is a pierrot moment.

Time flows freely but with drollery.

Groningen; 10:54, 11/18/2022


No.1991, Life as the Look of the Sky

Our life is like the look of the sky.

It varies.

However, that’s fine.

That is what our life is.

The sky is not ours.

But our life is ours.

Groningen; 11:42, 11/18/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の2曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

9448. 今朝方の夢

9449. TOEFL試験に向けた最終調整を終えて

9450. 急に冷え込み始めたオランダ

9451. 映像作品の鑑賞の意義/パーソナルトレーナーからの連絡を受けて

9452. 責任の発見としての自由

9453. 自己を形成する景観/年末年始を過ごす場所

9454. ホテルのジムを見学して

9455. 人との交流が生み出す幸福感

9456. マリファナ·ヘンプ博物館を訪れて

9457. オランダのカンナビス事情


9448. 今朝方の夢


時刻は午前8時半を迎えた。フローニンゲンの気温は一気に下がり、今日の最高気温は6度、最低気温はマイナス3度とのことである。今年最初のマイナスを記録する。明日は最高気温が4度で、最低気温はマイナス4度である。今日と明日は異様に冷え、明後日もまた最高気温2度、最低気温1度と寒いが、明々後日からはまた少し気温が元に戻るようだ。明日のTOEFL試験に向けて今日自宅を出るときには、マフラーと手袋をしていこうと思うし、明後日のジークンドーの稽古に向けて道場に行くときにも暖かい格好をしておこうと思う。今日は昼過ぎに自宅を出発して、アムステルダム中央駅から近いマリファナ・ヘンプ博物館に足を運ぼうと思う。この間、博物館の前を通ったときに面白そうだと思ったが、時間がなかったので中に入るのをやめた。この博物館では、世界のマリファナやヘンプに関する資料や展示品を見ることができるそうだ。


今朝方は1つ夢を見ていた。夢の中で私は、見慣れない外国の街を歩いていた。雰囲気はとても明るく、街は活気付いていた。その街は港に近く、街のレストランでは海産物が美味しいところが多いという噂を聞いていたので、何か海産物を食べようかと思った。レストラン街に入っていくと、そこが不思議な作りになっていた。複数のレストランが同じ建物の中に入っていて、その建物は長屋のような作りになっていた。長屋同士が中で行き来できるようになっていて、その通路がとても狭く、迷路のような作りになっていた。その狭い道を歩きながら、お店の人に声を掛けられながら、どこの店にしようかと悩んでいた。すると、ある店で直感的にここだと思い、その店に入った。店に入ると、韓国人の若い女性が席に通してくれ、お勧めの食事を教えてくれた。彼女は肉料理をお勧めしてくれたが、私は肉を食べないので、海鮮系にしてもらうことにした。すると、今度は南アジア系の女性がやって来て、近所のその他のお勧めのお店を教えてもらった。彼女はタブレットを開いて、店の写真とメニューを見せてくれた。彼女もまた肉料理を私に勧めて来て、自分は肉は食べないと彼女に言うことなく、相槌を打ちながら彼女の話を聞いていた。最後に彼女は、ゆっくりご飯を楽しんでと述べてどこかに去っていった。今朝方はそのような夢を見ていた。フローニンゲン:2022/11/18(金)08:52


9449. TOEFL試験に向けた最終調整を終えて


つい今し方、TOEFL対策の最終調整を行った。いよいよ明日が試験本番であり、本番に向けて準備は万全である。「準備は万全」の意味は、過度に対策をせず、試験問題を解く感覚を取り戻し、試験に向けて心身の状態が良いという意味である。今回はいつにも増して肩の力が良い意味で抜けており、この状態で試験に臨んでどんな結果が得られるか楽しみである。昨日はリーディングセクションの問題で数問間違えてしまうという失態を犯したが、今日の1セットは全ての問題で正解した。18分の制限時間のうち、11分半ほどで問題を解き終え、それで満点だったことにより、随分とリーディングの感覚が研ぎ澄まされたことを実感した。明日は初めてみるパッセージと3つ、ないしはダミー問題があれば4つと出くわす。重要なことは、それらのパッセージを楽しみながら読み、落ち着いて問題に回答していくことである。全てにおいて、この「楽しむ」という感覚が重要になる。リスニング、スピーキング、ライティングにおいても、そこで出題される全ての問題を楽しみたいと思う。その意識が非常に重要だ。


朝に回していた洗濯機が止まった。今から洗濯物を干し、アムステルダムのホテルに宿泊するための荷造りをしよう。荷造りと言っても、今回は1泊しかないので、持っていくものは少なくて済む。トートバックを1つとリュックサック1つで十分である。電動歯ブラシや着替えに関してはトートバックの方に入れていこうと思う。荷造りを終えたら軽めに昼食を摂って、少し早めに自宅を出発してフローニンゲン中央駅に向かおうと思う。フローニンゲン:2022/11/18(金)11:02


9450. 急に冷え込み始めたオランダ


つい今し方、フローニンゲン中央駅のプラットホームに停車していた列車に乗った。間も無く列車が動き出す。今日はこれからアムステルダム市内のヘンプ博物館に行き、ヘンプの歴史と現在の受容状況について理解を深めたいと思う。当初はゴッホ美術館に行こうと思っていたが、ここはすでに過去3回ほど足を運んでいるので、4度目はまた今度にしようと思った。当然ながら、ある場所に足を運ぶというのも縁のようなものがあるので、今度と言っておきながら次はないかもしれない。いずれにせよ、昨日と今日の気分に純粋に従うのであれば、ゴッホ美術館よりもヘンプ博物館の方が魅力的に映ったのである。そこは小さな博物館だと思われるので、ゆっくりと鑑賞を楽しみ、鑑賞が終わったら速やかにアムステルダム南駅と目と鼻の先にあるホテルにチェックインをして、ホテルでゆっくり過ごそうと思う。7ヶ月前にTOEFLをアムステルダム南駅の目の前にワールドトレードセンターのテストセンターで受験したときにもこのホテルに宿泊した。本来は、日本の一時帰国前にTOEFLを受験する予定だったのだが、コロナの影響もあってETS側がテストを中止し、やむなくリスケする形で明日受験することになった。試験のリスケに際してホテルの予約変更ができなかったので、その時も同じホテルに宿泊して、アムステルダム市内の美術館や博物館を色々巡った。その時の記憶がまだ新しい。


それにしても、今日は本当に冷えている。明日や明後日はもっと冷えるそうなので、用心しなければならない。自宅を出発して、最寄駅に向かう途中ですでに寒さを感じていて、駅に到着すると、手がかじかみそうになっていた。マフラーは首に巻いて来たが、まだ手袋をするほどでもないと思っていたのでそれは浅はかな考えであった。この位の気温の時にはきちんと手袋をはめておきたいと思う。おそらく明後日のジークンドーの稽古のために道場に向かうときには、手袋をしておいた方が良さそうだ。何せ最高気温が2度なのだから。


今日のフローニンゲン近郊は小雨である。今も小雨が降っていて、小雨の中、牧場では牛や馬が小雨に打たれながら草を食べている。小雨にも寒さにも動じない彼らの姿はとても勇ましい。そこにはさもしさが無い。外部の世界の状況に右往左往するのではなく、凛とした佇まいでいること。天候のように目まぐるしく変わる私たちの人生おいて、そうした変化に右往左往するのではなく、彼らのように堂々とした姿で絶えずいたいものである。アムステルダムに向かう列車の中:2022/11/18(金)12:54


9451. 映像作品の鑑賞の意義/パーソナルトレーナーからの連絡を受けて


今夜、夕食を摂りながら、また新たに映画を視聴しようと思う。日々映画やアニメを含めて映像作品を鑑賞しているのだが、そこには読書にはない楽しみと価値があることを実感する。自分の場合、映画を通じて、今の現代社会の様子や問題の兆候を身体感覚的に把握するように努めている。映像と音楽があることによって、単純に視点を登場人物に取ることを超えて、感情移入や立場の理解を速やかにしているように思う。社会の中で様々な形で生きる人々の実存状況に接近し、できる限り共感的に理解するきっかけを与えてくれるのが映像作品の1つの良さだろうか。映像作品は、社会に対する考察材料を豊富に与えてくれ、それを日々の学術研究から得られた枠組みを通じて再解釈していく往復運動が自分の実践としてある。毎日書籍を読むだけではなく、映像作品にも触れることをこれからも継続させていこう。


昨夜、通っているジムのパーソナルトレーナーのエリーザからメッセージが届いた。パーソナルトレーニングに関する目標と頻度について教えて欲しいというものだった。今、自分は日々ジークンドーという武術をしていることを伝え、武術の動きに適していないであろうボディビルダーのような体になりたいわけではないことを伝えた。あえて目標を掲げるのであれば、簡単にイメージしてもらうために、ジークンドーの創始者であるブルース·リーのような肉体になることだと伝えた。今のところ、彼女には週に1度トレーニングを見てもらって、もう1回は自主的にトレーニングしようと思う。トレーナーについてもらうことによって、トレーニングのメニューがどのように変化するのか楽しみであるし、何より、自力でトレーニングをしていた時との変化を見るのが楽しみだ。肉体的にも精神的にもここからまた自分は新たに生まれ変わるような気がしている。武術の鍛錬と筋力トレーニングの最適なバランスを自分の中で見出し、おそらくそのバランスもまた生き物のようなものであろうから、その生き物とうまく今後一生涯付き合っていきたいと思う。アムステルダムに向かう列車の中:2022/11/18(金)13:05


9452. 責任の発見としての自由


小雨が止み、列車の外を眺めると、大きな風車が回転し、その下の牧場で、牛や馬、そして羊たちが悠々自適に過ごしている。レヴィナス的に言えば、自由というのは責任の発見であり、逆に自由というのは自由の欠如を指すという矛盾的性質を孕む。その観点で言えば、風車も動物たちも自由を享受しているわけではなく、むしろそうした矛盾的な性質に自覚的になれる人間側に自由というものが存在しうるように思えてくる。自由が責任の発見であるというのは言い得て妙である。自分もまた経済的·時間的自由を獲得して以降、この社会の中で果たすべき責任というものが確かに明確なものとなったという経験をした。自由にも種類と度合いがあるとするならば、ここから少しばかり自由の種類と度合いが自分の中で変わることによって、また別の責任を発見するかもしれない。人間は社会の中で生きながら、社会を引き受ける存在でもある。だからこそ自由の獲得の裏返しとして、この社会に対して果たす責任というものが芽生えるのだろう。むしろそれは芽生えるべきであるという規範的な意識が芽生える。自己中心的な自由ではなく、もっと大きく豊かな自他的な自由というものを獲得すればするほどに、社会的責任への意識は強まるはずなのではないかと思う。


列車は順調に進行している。出かける前に本を1冊持って行こうと思い、残り積読が3冊となった思弁論的実在論関係の書籍の中から、“Indexicalism: Realism and the Metaphysics of Paradox”という書籍を選んだ。終着駅までに初読が終わるだろうし、明日またアムステルダムからフローニンゲンに戻ってくる際には再読が終わるだろう。今、様々な観点から思弁論的実在論について学んでいる。思弁論的実在論に関する学術書はほぼ全て購入したと言っても過言ではなく、専門領域の異なる著者が執筆したそれらの書籍を読み進めていくことによって、自然と多様な角度から思弁論的実在論の性質と応用可能性を学ぶことができている。しばらくこうした読みを続けていき、精読の過程の中で、自分の専門分野や関心と強く引き付けて考察を深めていきたいと思う。


今、ズヴォレの駅に到着した。ここは来週の水曜日にまた訪れる。この町には移民局があって、過去7年の間に随分とお世話になった。来週の水曜日には、オランダ永住権と欧州永住権の申請のための指紋の再採取とパスポートのコピーの提出がある——コピーは移民局側で取ってもらえるので、パスポートを持っていくだけでいい——。プラットホームを歩く人たちは寒そうだが、この国の人たちは寒さに慣れているようで、寒さとうまく付き合う術を知っているかのように見える。アムステルダムに向かう列車の中:2022/11/18(金)13:48


9453. 自己を形成する景観/年末年始を過ごす場所


景観によって養われる何かがきっとある。そんなことを直感的に思った。ズヴォレを出発した列車が橋を渡り、うっすらと明るくなって来た午後の光に川が照らされた光景を見たときに、景観が自己を養う側面について直感的に何か理解した。川に一羽のカモメが着水し、カモメが水平方向に泳いで水面に作った跡を眺めながら、取り巻く環境が自分を形成する力の大きさについて思った。車窓から見えるこの長閑な景色は間違いなく自分の心をより大きく、より優しくすることに貢献している。そんな環境の中で7年間過ごして来たことに本当に感謝したい。7年間というのはかなりの年月である。シュタイナーが述べる発達のサイクルの一つ分であることを考えると、自分は間違いなくオランダの環境によって育ってもらった側面がある。ここで生まれた新たな自己を持って、来年からは再びアメリカに戻って新たな生活を始めたいという思いが込み上げて来て、その展望が開けて来ている。静かな熱情と展望をもたらしてくれる国。それが自分にとってのオランダなのかもしれないと思う。


列車はあと1時間弱で目的地に到着する。駅に到着して少し歩いたところにマリファナ・ヘンプ博物館がある。幸にも小雨が止み、今は晴れ間が空に見えている。フローニンゲンはオランダ北部の町であり、ズヴォレを通り過ぎてしばらく経つので、今はオランダ中部にいる。北部と中部、そして南部とではきっと天気が若干異なるのだ。天候について考えていると、早いものであと1ヶ月ちょっとでやってくる年末年始について思いを馳せた。今年はモナコ公国とスペインのマヨルカ島で年末年始を過ごそうと思っている。フローニンゲンから飛行機を使わずに列車でモナコ公国に行こうとすると、行けなくはないがかなりの時間がかかる。まだ足を運んだことのないロッテルダムで2泊ぐらい観光がてら滞在して、そこからモナコ公国に列車で行くのであればそれほど時間がかからないかもしれないと思った。この旅程も考慮に入れて、来週末ぐらいにでも旅の計画を練ろうと思う。アムステルダムに向かう列車の中:2022/11/18(金)14:07


9454. ホテルのジムを見学して


時刻は午後6時を迎えた。アムステルダムにやって来た時には小雨が止んでいたが、今はまた小雨が降っている。今、アムステルダム南駅と目と鼻の先にある“INNSiDE by Meliá Amsterdam”というホテルの自室にいる。このホテルに宿泊するのは3回目であり、部屋の広さ、綺麗さといい、とても心地良いホテルだ。最近器具を用いて筋力トレーニングを始めたことにより、ホテルについているジムの様子が気になって、先ほど18階のジムを見て来た。誰も使っておらず、部屋に入ると自動的に明かりが付き、部屋には筋トレ器具で有名なTechnogymの器具が多く置かれていた。窓の外にはアムステルダムのビジネス街が広がっていて、高い建物が数多く見られる。オランダでこのようなビル群を見れるのはさほど多くないので、貴重な景観である。ジムを見に来たのは単なる下見のためであり、そこで運動をするわけではなかった。というよりも、昨日かなり追い込んで筋力トレーニングをしたこともあって、そのような余裕はなかった。今日と明日はゆっくりと筋力を休めることが必要である。明後日はジークンドーのプライベートレッスンがあるので、そこで筋力に少々の刺激が加わり、月曜日にまたジムに行って強い刺激を加える。


今、箏のレッスンといい、ジークンドーのレッスンといい、ジムに通うことといい、とても良いバランスが保たれている。それらに加えて旺盛な学術研究が実現されていることを見ると、日々の充実ぶりが窺える。先ほどホテルのジムを見て、今後は旅行中にはできるだけホテルのジムを有効活用したいと思った。ジムを活用するためにわざわざ専用のシューズを持っていくのはかさばるような気がするので、持参する室内のスリッパを普段使っているビルケンシュトックのサンダルに代え、それでジム用と室内用を兼ねたいと思う。そのサンダルは、ある程度の運動に耐えられるような作りになっているのでちょうどいいかと思う。早速年末年始のモナコ公国とマヨルカ島旅行の際にサンダルを持っていき、ホテルのジムを活用したいと思う。この旅行に関して言えば、やはりフローニンゲンからモナコ公国までは随分と距離があり、ロッテルダムなどに宿泊しても大して距離と時間が変わらないことを鑑みると、飛行機を使って向かった方が良いと分かった。それを踏まえて、今週末か来週末に旅行の各種予約を進めたいと思う。アムステルダムサウス:2022/11/18(金)18:12


9455. 人との交流が生み出す幸福感


時刻は午後7時を迎えた。ふと、アムステルダムに向かう列車内での一コマを思い出している。乗車した一等車両の暖房が効いておらず、フローニンゲンで乗車した時に車掌がその点について乗客に説明していた。大抵の客は遠くの一等車両に移って行き、自分と中年の男性だけがその車両に残った。1時間ほど経った時、ズヴォレの駅の前で1人の男性が寒いと言って立ち上がり、自分の前に座っていた中年女性がその男性に車両の暖房が効いていないことを伝えた。2人はオランダ語でやり取りをしていて、2人は見知らぬ人同士だった。2人のやり取りを聞いていた他のオランダ人数人も2人の会話に入り、とても楽しそうにしていた。彼らの会話は全てオランダ語だったので詳細まで理解することはできなかったが、暖房が効かないという1つの事実だけであれだけ楽しそうに盛り上がれるのはすごいことだと思った。オランダではこのように何気ないコミュニケーションが公共空間でよく起こる。自分はそのことがとても好ましいことに思え、そこに人同士の交流が生み出す温もりをいつも感じる。日本においてはこうしたコミュニケーションは文化的に希薄であるが、旅をしていると、そうした温もりのあるコミュニケーションが生まれる瞬間に立ち会うことがある。日本を旅していて、そうした瞬間が一番幸せかもしれない。それを考えると、人の幸せとは人との関係性の中から生まれてくるものだということが見えてくる。もちろん幸せには色々な種類があるのかもしれないが、人との交流が生み出す幸福感というのは、社会的な生き物である人間にとって最も大切な幸福感なのではないかと思う。幸福は常に私たちに近いところにある。他者との交流によって幸福感が滲み出してくることを思うと、どこか積極的に人とコミュニケーションを図りたいという気持ちにならないだろうか。自分はそのような気持ちになる。アムステルダムサウス:2022/11/18(金)19:16


9456. マリファナ·ヘンプ博物館を訪れて


今日はホテルのチェックインをする前に、アムステルダム市内のマリファナ·ヘンプ博物館に行って来た。端的には、ここに足を運んで正解だったと思う。ゴッホ美術館に行くよりも得るものが多かったように思う。この博物館はレッドライト地区にあるので、その周辺は独特な雰囲気を発しているが、そうした雰囲気もまた一興である。この博物館は2つに分かれていて、お互いが数十メートルほどの距離にある。その間にヘンプティーが飲める場所があって、博物館で入場料を支払うと、ヘンプティーが一杯無料でそこで飲める。まず最初に、ヘンプギャラリーの方から見学した。ここでの展示物を通じて、改めてヘンプの可能性を様々な角度から見直すことになった。ヘンプが多岐にわたって活用されて来たことはよく知られているが、改めてその用途の多様さに驚かされた次第だ。麻は海水に強いので、船舶のロープに使われていたり、車やバイクにも部分的に活用されていたりもする。マリファナが医療目的で活用されていることもよく知られたことだが、オランダのオーガニックスーパーなどで手軽に買えるヘンプティーは大変健康に良いことが改めて分かった。以前少しばかりヘンプティーを午後に飲んでいた時期があったが、全てのティーバッグを使い切った後は飲むのをやめてしまったので、またヘンプティーを飲む習慣を作ってみようかと思う。ヘンプギャラリーを訪れた後に立ち寄ったお洒落で落ち着いたカンナビスショップでヘンプティーを一杯もらったのだが、それにはハイになる効果はない。ヘンプティーに含まれているのはCBDという成分で、こちらはマリファナなどに含まれるTHCとは成分が異なる。薬局などで売られているCBDオイルと同じものがヘンプティーに含まれていて、ハイにさせる作用があるのはTHCの方である。


ゆっくりとヘンプティーを味わった後に、ヘンプで出来たブックマークを1つ購入した。ヘンプギャラリーで発見だったのは、聖書の最初のコピーの材料は麻だったということである。麻から作られた紙で聖書の最初のコピーが印刷されていたとは知らなかったことである。その後、同じ通りにあるもう1つの博物館の方に移動し、そこでまた様々な展示物とオーディオガイドによってヘンプについて色々と知識を得た。そこのミュージアムショップでルイボス入りのヘンプティーと、世界の様々なヘンプに関する図鑑“The Big Book of Buds: Volume 3”を購入した。ヘンプギャラリーでは、アムステルダムとバルセロナにあるヘンプ博物館での展示資料に解説を加えた“Weed of Wonder”というオールカラーの文献を購入した。こちらはデザインもお洒落で、300ページ近くある読み応えのあるハードカバーである。どちらの博物館のミュージアムショップも店員が親切で、ヘンプギャラリーの方ではグッズを購入したらマグネットを1つもらい、もう1つの博物館のミュージアムショップではなんと3つの種類のステッカーをそれぞれ2枚ずつもらった。とりあえずそれぞれのステッカーは、購入した文献に記念に貼り付けておこうと思う。フローニンゲンの自宅に戻ったら、購入した文献を集中的に読み込んで、ヘンプについてもう少し詳しくなろうと思う。アムステルダムサウス:2022/11/18(金)19:55


9457. オランダのカンナビス事情


今、マリファナ·ヘンプ博物館でもらったパンフレットを眺めている。今夜時間があったら購入した2冊の文献にも目を通したいが、明日はTOEFL試験なのでできるだけ早めに就寝する予定だ。ヘンプについての関心が高まっているが、それへの知的興奮は押さえて、今夜は速やかに就寝しよう。アムステルダムにはカンナビスカレッジというNPOがあって、1998年に設立されたこのNPOでは、カンナビスに関する正しい知識を普及することが目的とされている。カンナビスは歴史的に色々と物議を醸して来たものであるし、政治とも密接に結びついているものなので、誤った知識や偏ったプロパガンダが流布しやすい。そうしたことを鑑みて、啓蒙活動をしているのがこのNPOだ。実はオランダではカンナビスは合法ではない。厳密には、カンナビスはオランダ政府が認める、通称「コーヒーショップ」と呼ばれるところか、「スマートショップ」と呼ばれるマジックトリュフを含めた精神変容物質が購入できる場所でしか入手できないようになっている。ライセンス認定を受けたコーヒーショップでは、18歳以上の成人に5gを上限にしてカンナビスを販売できる仕組みになっている。アムステルダム市内を歩いているとよくマリファナの匂いがするが、路上でカンナビスを使うことは違法である。フローニンゲンでも時折公園や家の扉からマリファナの匂いがすることがあるが、後者は問題なくても、公園でのマリファナの使用は厳密には違法である。1つ知らなかったのは、個人で使用する目的であればカンナビスを5本までなら自宅の庭に植えてもいいというものだ。なるほど、だから今の自宅の共有ガーデンにマークがカンナビスを植えていたのだ。確かに5本以下の本数に抑える形でマークはカンナビスを育ている。ただし、このカンナビスを巡って住民同士でトラブルがあった場合には、警察がそれを除去する権利を有している。また、個人で使用する目的ではなくそれを誰かに販売しようとしたら、それは特別なライセンスが必要のため違法になる。そのような面白い事情を持つオランダなのだが、定期的にカンナビスを消費する国民は、全体のわずか5%に過ぎず、その割合はヨーロッパで最も少ないらしい。カンナビス及びヘンプの可能性については、今後も注目をして行きたい。自分も常日頃からオーガニックショップで購入したヘンププロテインを摂取しているのだが、その他にも食用のヘンプオイル(オメガ3・6・9のバランスが大変良い)などもあり、これも以前夕食にかけてよく使っていた。今夕食にはオリーブオイルを使っているが、またヘンプオイルを摂取する生活に戻してみてもいいかもしれない。アムステルダムサウス:2022/11/18(金)20:11

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