No.4133 円の宝石_A Circle of Jewels
本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)
No.1944, Shinto Cosmology
One of my research topics is to explore Shinto cosmology.
I’ll apply the essence to unpacking the nature of technology and money.
Kogakkan University; 11:11, 11/4/2022
No.1945, A Divine Inner Technology.
We need to restore and reinvent a divine inner technology.
That’s the way for our truly peaceful life.
Sando Terrace; 11:43, 11/4/2022
No.1946, Kotodama
I decided to study Kotodama as a series of my research on Shinto cosmology.
Kotodama is the most important aspect of Japanese spirituality.
Ise Grand Shrine Geku; 12:11, 11/4/2022
No.1947, A Magical Power of Kotodama
I’m obsessed by language.
That’s why I study Kotodama.
It has a magical power.
Ise Grand Shrine Geku; 12:20, 11/4/2022
下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。
本日の2曲
全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。
楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。
タイトル一覧
9355.【日本滞在記】伊勢観光に向けて
9356.【日本滞在記】日本の衰退と滅亡に関わる日本神話の理解
9357.【日本滞在記】今朝方の夢
9358.【日本滞在記】神宮徴古館と新宮美術館を訪れて
9359.【日本滞在記】伊勢神宮を参拝して
9360.【日本滞在記】式年遷宮と「常若」の精神
9355.【日本滞在記】伊勢観光に向けて
日の出旅館に日が昇る。カラスの鳴き声だろうか、今、高らかにカラスが朝空に向かって鳴き声を上げた。時刻は午前6時半を迎えようとしている。先ほど朝風呂に入り、さっぱりしてきた。朝風呂から自室に戻ってこようとしたところ、昔の文豪はこのような旅館に宿泊しながら作品を書き上げていったのかもしれないと感慨深い気持ちになった。この旅館にはそのような感覚を誘引してくれる素晴らしい雰囲気がある。旅館の説明によると、第二次世界大戦の時に一度全焼してしまったらしく、そこから時間をかけて再建し、近年になってはバリアフリーの旅館ということで脚光を浴びて今に至るようだ。部屋に入ってすぐに気づいたが、部屋のテーブルに古事記が置いてあった。よくホテルで聖書が置かれているのは見かけるが、古事記が置かれているのは初めてであり、さすが神道の中心地の伊勢だと思った。現代語訳されたその古事記を紐解くと、「古事記を全国のホテルに置こう!」プロジェクトというものがあるらしく、そのプロジェクトの一環としてこの古事記と出会えたのだと思う。この旅館のお土産売り場にはそれとは違うが現代語訳の古事記が販売されていて、せっかくなのでそれを1冊購入しようかと思う。というのも神道研究を始めたにもかかわらず、まだ古事記を通して読んだことがなく、それはキリスト教神学を研究するのに聖書を読んだことがないのと同じ状況かと思った。今日の夕方に旅館に戻ってきたタイミングで現代語訳の古事記を記念に購入しようと思う。
今日は本格的に伊勢を観光する予定であり、まず最初にどこから行くのが良いかと悩む。歩いて20分くらいとのことなので、まずは神宮美術館に行き、そして神宮徴古館に足を運んで佐川記念神道博物館に行ってみようと思う。そのあたりは皇學館大学の敷地でもあるので、大学の雰囲気も合わせて味わいたい。それらの美術館の見学を終えたらまた旅館の方に戻ってきて、外宮に行って参拝し、バスに乗って内宮に移動して参拝を楽しもうと思う。ジークンドーのプライベートレッスンの先生であるロビンさんがお守りが欲しいとのことだったので、内宮で2つか3つほどお守りを購入したいと思う。旅館に置いてあった伊勢に関する英語のパンフレットと合わせてプレゼントをしよう。内宮を参拝し終えたらゆっくりとまた旅館の方に戻ってきて、今日もまた早めの夕食を摂りたいと思う。日の出旅館:2022/11/4(金)06:40
9356.【日本滞在記】日本の衰退と滅亡に関わる日本神話の理解
今日の伊勢もすこぶる天気が良い。少なくともこれらから1週間は雨が降らず、今日は雲1つない快晴に恵まれそうだ。気温に関しても、最高気温は22度ほどまで上がるようなので、半袖で観光できそうである。今、旅館に備え付けてあった古事記をパラパラと眺めていたのだが、冒頭の解説の中に歴史学者のアーノルド·トインビーの言葉が引用されていた。そこには、「12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」と書かれていた。日本人が日本の神話としての古事記を学ばないことは民族の衰退および滅亡に関わることなのかもしれないとふと思った次第だ。一昨日の会食の席でも日本の著しい衰退が話題となった。日本が国力をどんどんと失っていく背景には、民族の神話について無知であるということも関係しているのではないかと思う。国力の衰退というのは非常に複雑な要因によってもたらされる現象であり、経済政策や政治政策、さらには外交といった要素は最重要なものになるだろうが、そうしたある意味外面的な要素だけではなく、まさに日本人の集合的精神性を司る内面の要素として自国の神話を理解するというのは不可欠なのではないだろうか。自国の神話の理解を通じて初めて日本文化と呼ばれるものが醸成され、1人1人の日本人としての精神性や霊性が育まれるのではないだろうか。それは別にナショナリスト的な見解ではなく、統合的·包摂的に考えてみれば当たり前のものの見方なのではないかと思う。古事記の現代語訳を眺めてみると、意外と短いことがわかった。もっと膨大な記述量かと思ったらそれほどでもなく、それであれば購入した古事記は欧州に戻る前に一度全体をざっと読み通すことができるかもしれない。旅館のテーブルに置いてあった現代語訳の古事記の解説によると、古事記にはたくさんの神様が登場するが、最初は名前を無視していいとのことであった。名前を覚えようとすることに努めてしまうと、登場する神様の数があまりに多いため、読解を挫折してしまうことに繋がりかねないと書かれていた。それは親切な手引きであり、自分も古事記を読む際にはそのような形で読み進めていくだろうと思った。その読み方は学術書を読む時にも採用しているものでもある。いずれにせよ、日本の神話を理解し、日本の最奥に流れる精神性や霊性を理解する上でも、古事記をゆっくりと何度も繰り返し読んでいきたいと思う。日の出旅館:2022/11/4(金)06:55
9357.【日本滞在記】今朝方の夢
つい今し方、旅館の自室で朝食を摂り終えた。非常に美味しい和食をゆっくりと味わうことができた。ホテルのビュッフェと違って食べ放題なわけではないので、今日はもしかしたら内宮近辺のおかげ横丁で昼過ぎに和菓子でも買って食べるかもしれない。これから少しばかり部屋で作曲を含めた創作活動に従事して、午前9時前に旅館を出発して観光に出かけようと思う。
今朝方は1つ印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、車の教習所に通っていた。晴れて路上での運転に乗り出したのだが、やはり路上での運転は教習所内での運転とは随分と異なり、戸惑うことが多かった。道そのものも見慣れたものではなく、初めて見る道ばかりだったので尚更運転を難しくさせた。とは言え、教習所での訓練が路上での運転でも活かされていて、なんとか運転を続けていた。小高い丘を上り、そこから下っていく時に事件が起きた。丘から3車線ほどの道路が伸びていて、私はその一番左側を通っていた。丘から下に向かってかなり急なカーブを描いたその道は、事故が多発しそうだという直感があった。実際にそこはよく事故が起きる場所のようだった。一番左側の道路を走っていると、車の速度がどんどん上がり、それにもかかわらず、なんとブレーキが効かなくなってしまって焦った。急勾配を降りながら急カーブを切った先に信号機があって、すでに数台ほどそこで止まっていたのだが、ブレーキが効かないこともあり、このまま行くと停車している車に後ろから突っ込んでしまうと思った。なので私はハンドルを切り返して、車にぶつかることを回避しようと思った。幸いにも車に衝突することはなかったが、その代わりに自分の車は道路脇の大きな池に落ちてしまった。ボチャンと落ちた車は反転して、どんどんと水の中に沈んでしまった。しかし不思議なことに、自分の意識は丘から降って急カーブを曲がっている段階ですでに車の中の自分の身体の中にはなく、車全体を天から見る位置にあった。なので冷静になって車が池に落ちるところを眺めていた。池に沈んでいく車を眺めていると、小中学校時代に一番背の高かった友人(YK)が現れ、笑いながら池の中の魚の弁償代を請求してきた。請求書を見ると、8百万円ほどの請求であり、その金額に驚いた。保険適用できないのかすぐに確認が必要だと思ったし、こんな事故を起こすぐらいならもう車の運転はやめようと思ったとこで夢から醒めた。日の出旅館:2022/11/4(金)08:14
9358.【日本滞在記】神宮徴古館と新宮美術館を訪れて
時刻は午後2時を迎えた。伊勢観光を大満足の形でつい先ほど旅館に戻ってきた。今朝は朝食を食べて1曲作った後に、すぐさま旅館を出発した。ぶらりと散歩しながらまず訪れたのは神宮徴古館である。ここですぐ近くの新宮美術館と外宮のせんぐう館の3つを訪れるチケットを購入した。ここでの特別展示「生きる正倉院:伊勢神宮と正倉院が紡ぐもの」は本当に素晴らしかった。何が素晴らしかったかというと、展示品そのものが魅力的であったのに加え、合計6章立てで3つの館にまたがって展示がなされていて、そこに物語性がもたらされていたことである。神宮徴古館では第1章「神々と貴人の威儀:壮麗な装い」と第4章「いにしえの至宝」そして第5章「いにしえへの回帰」が割り当てられていた。ここでは特に見事な刀剣に目を奪われた。保存状態も素晴らしく、刀剣の輝きは眩いものがあった。次に訪れた新宮美術館では、第2章「神々と貴人の暮らし:彩の美」と第3章「神々と貴人の衣装:優雅な染織」が割り当てられていた。ここで一番感銘を受けたのは、和琴を見たことである。さらには世界で唯一の五弦の琵琶を見たことである。琵琶の装飾の夜光貝の輝きは忘れることができない。自分自身が箏の演奏を始めたことに伴い、伝統的な楽器を見る目が変わり、今回も展示品から得られるものが多々あった。また、「神々と貴人の衣装:優雅な染織」のコーナーに置かれていた各種の着物もまた、実際に先日に着物を仕立てたことによって着物への関心が高まっていて、展示品から感じられることが随分と増していたように思う。このように、自分の関心領域が広がり、それに合わせて勉強をしていくことによって、こうした美術館での展示品から汲み取れることが増してきていることを嬉しく思う。神宮徴古館と新宮美術館を訪れた後は、神道研究のメッカである皇學館大学を見学しに行った。大学前の大鳥には鳥居があり、大学内にも鳥居があって、本当に雰囲気の良い場所にあると思った。前回2年前に一時帰国した時には高野山に行き、高野山大学もまた素晴らしい環境の中にあると思った。それと同じことを皇學館大学に対しても思った次第である。皇學館大学の敷地内にある佐川記念神道博物館もぜひ館内を見たかったのだが、あいにく今日は工事のため臨時休館であった。しかし、職員の方が館内に置かれている資料までなら見てもいいとおっしゃってくださったので、それらの資料を眺めた後、来た道を戻って外宮の方に向かった。外宮に向かう参道沿いにある「参道TERRACE」というカフェで一服し、水出しコーヒーと伊勢茶カステラをおやつ代わりに食べた。このカフェはとても雰囲気が良く、中も綺麗でコーヒーとカステラもまた美味であった。日の出旅館:2022/11/4(金)14:31
9359.【日本滞在記】伊勢神宮を参拝して
充実した伊勢参りができたことを本当に嬉しく思う。外宮と内宮ではそれぞれ異なる神様が祀られていて、前者は豊受大御神を祀っていて、後者は天照大神を祀っている。どちらの神様も神道において非常に大切な存在であり、2つの神様から多大なエネルギーを分け与えてもらったように思う。ロビンさんから依頼をされていたお守りも、外宮と内宮でそれぞれ1つずつ購入した。また、伊勢神宮を紹介する意味でも解説動画を2つほど撮って送った。伊勢神宮に来てみて実際に調べてみるまでは、外宮と内宮で祀る神様が異なることを知らなかった。どちらも魅力的な神社で、外宮に関してはせんぐう館に行って、特別展示の第6章「神宝調製の技と素材」を鑑賞した。その時にふと、改めて神道のコスモロジーを深く探究したいという思いが湧き上がり、神道コスモロジーの観点からテクノロジーとマネーの内在性質を探究していくことを今後の大きな研究テーマにしようと思った。さらには、言語と言葉への関心から、神道に由来する言霊学の探究もまた本腰を入れて行なっていきたいと強く思った。研究テーマに対する動機づけとそれを遂行するだけのエネルギーを伊勢神宮から与えてもらったことに大いに感謝したい。ここは本当に巨大な霊的エネルギーを内包した場所だと思う。神社の敷地内には大そう立派な木が生えていて、それに触れることによって大いなる力を分け与えてもらったように思う。ここで涵養された巨大な生命力を持ち帰る形で欧州に戻って行こうと思う。
外宮から内宮へはバスも出ているが、タクシーを使った。タクシーの運転手の方はとても気さくな方で、自分が半袖であることに驚いていて若さを褒めてもらったが、伊勢は気候が良く、冬でもさほど寒くないそうなのだ。コロナも落ち着き、観光客も戻ってきていて、老夫婦や4人·5人ぐらいの女性のグループでの旅行客が多いとのことだった。外国からの観光客も増えてきているそうであり、ただし彼らは内宮や外宮に参拝に行くというよりも、おかげ横丁での買い物を楽しむ傾向があるそうだ。やはり神道に対する関心と理解がないと内宮と外宮の参拝は楽しめないのかもしれない。いずれにせよ、今日は伊勢神宮を参拝することによって、自分の霊力と生命力の双方が最大限に涵養されたように思う。これでもう思い残すことなく欧州に帰ることができるし、ここから心置きなく探究·実践生活に戻っていくことができると確信している。日の出旅館:2022/11/4(金)14:45
9360.【日本滞在記】式年遷宮と「常若」の精神
時刻は午後8時を迎えた。今日は早めに就寝し、明日は少し早めに起床しよう。明日はいよいよ成田空港近くのホテルに宿泊し、欧州に帰る準備をする日である。基本的には明日は伊勢からホテルへの移動しかなく、焦ってホテルに行く必要はないが、旅館のチェックアウトが午前10時までなので、ホテルには早めに到着することができるだろう。伊勢滞在の最後の日の夜は、旅館近くの「割烹寿司 桂 外宮」に行って、伊勢名物のてこね寿司と伊勢うどんを食べた。どちらもとても美味しく、伊勢最後の夕食を締め括るにはふさわしいものだったように思う。
本日伊勢神宮を訪れた時に、改めて式年遷宮という制度に驚かされた。以前から話は聞いていたが、20年に1度、社殿を新しくするだけではなく、神様の御装束や神宝の全てを新調するという大変な作業が伴う行事が行われる。タクシーの運転手の方曰く、この制度があることによって、技術の伝承が途絶えないのだそうだ。式年遷宮のシステムには、常に若々しい生命の輝きを願う「常若(とこわか)」の精神が体現されている。タクシーの運転手の方は、私が若々しく元気に半袖姿でいることに対して、常若の精神が流れていると褒めてくれた。瑞々しい生命力を絶えず持ちながらこれからも毎日を生きたいものである。
伊勢の温かみと特別な光。天照大神が鎮座した聖地というだけあって、この地は光に満ちている。穏やかな風と澄み渡る空気が伊勢神宮に流れていて、それを体一杯に浴びていた自分。どうやらこの地は、自分にとって特別な場所になりそうだ。ここからの神道研究において、今回伊勢参りで得られたことは決定的な重要性を持つだろう。今回の滞在で自分の内側に流れ込んできたエネルギーと着想が、今後の神道研究を根底から支えてくれるに違いない。日の出旅館:2022/11/4(金)20:24
コメント