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8896-8899: フローニンゲンからの便り 2022年8月8日(月)



No.3908 光の挨拶_A Greeting of Light


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1698, De Hoge Veluwe National Park

I’m staying a hotel near De Hoge Veluwe National Park.

I came here for the first time in 4 years.

Nature around the park is fabulous.

It makes me deeply relax.

Otterlo; 08:20, 8/8/2022


No.1699, Navigation of Morning Light

Morning light navigates me toward the place where I should go.

The place must be other-worldly and blissful.

Otterlo; 08:23, 8/8/2022


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本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8896. デ·ホーヘ·フェルウェ国立公園にやって来て

8897. 思い出に残るであろう動画撮影に向けて

8898. 今朝方の夢

8899. 嶋内さんとクレラー·ミュラー美術館を訪れて


8896. デ·ホーヘ·フェルウェ国立公園にやって来て


小鳥の鳴き声が聞こえて来る。今、時刻は午前6時を迎え、朝焼けがとても美しい。今日はいつもと違う場所で目覚めの時を迎えた。今朝の目覚めは、デ·ホーヘ·フェルウェ国立公園の近くにあるHotel de Sterrenbergというホテルで迎えた。自然豊かな国立公園の近くのこのホテルはとても雰囲気が良い。宿泊は2度目であり、前回は4年前に宿泊した。その時にこのホテルの雰囲気やサービスの質も含めた大変素晴らしかったので、今回の滞在でも利用することにした。ホテルにはバルコニーがついていて、そこには2つの椅子と小さなテーブルがあり、寛ぐことができる。国立公園の近くだからなお一層のこと静かであり、同時に小鳥たちの種類も豊富なのか、普段フローニンゲンの自宅で聞く鳴き声とは少し違う種類の小鳥もいるようだ。いずれにせよ、目覚めの瞬間に小鳥たちの清澄な鳴き声に包まれていたことは至福の時間であった。むしろ、彼らに夢の世界からこちらの世界にそっと連れ出してもらったような感覚さえある。それは決して強引なものではなく、とても優しくそっと手を差し伸べるような形で、夢から覚醒の世界にやって来たような形での目覚めだった。


昨夜は少し興奮状態で、頭が冴えているような状態で睡眠に向かう形となった。というのも、知人の嶋内さんが無事にオランダに来られ、正午から午後10時までおよそ10時間ぐらい楽しく様々な話をしていたことによって、脳に随分と刺激があったようだった。嶋内さんとはもう3年半ほどご一緒させていただいていて、毎月1回はミーティングで話をしているのだが、実際に会って話をすると、あれよあれよというままに楽しく時間が過ぎていき、気がつけば夜の10時だった。昨日は、ホテルにチェックインした後、ホテル内の雰囲気の良い共有スペースで仕事の話を含め、そこからもう実に様々な話をしていた。そこで盛り上がっていると気がつけば夕食の時間となっていたので、事前に調べておいたオランダの地元の食材が食べられるレストランに出かけた。昨日は日曜日だったので、国立公園の宿泊客だけではなく、レストランだけを目当てにやって来た人たちも多くいるようで、席は満席に近い状態だった。夕食を食べ終えた後ふと気づいたのだが、オランダで7年目の生活を迎えたにもかかわらず、そう言えばこの6年間は、一度も夜に外食したことはなく、嶋内さんとの昨夜の夕食が、オランダでの初めての外食であることに気づいたのである。もちろん、今の家に引っ越してからは近所のピザ屋が閉店するまでは、夜にピザを注文することはあったが、それはお持ち帰りであった。また、昼であれば、以前ドイツからオランダにやって来てくれた日本人の友人とランチを共にしたことはある。しかし、ディナーに関しては昨夜が初めてのことだとふと思って、自分でもおかしくなって笑った。会計の際にチップの額を尋ねられ、そう言えばオランダもまた伝統的なレストランではチップを求められると、オランダ語の初級講座を受講していた時に先生が述べていたことをふと思い出したのだ。そんなこんなで、オランダでの初めての夜の外食を嶋内さんと共にできたことは自分にとっても良い経験となり、何よりも夕食の時間はとても楽しく過ぎていったことを嬉しく思う。オッテロー:2022/8/8(月)06:17


8897. 思い出に残るであろう動画撮影に向けて


時の流れがとても緩やかで優しい。デ·ホーヘ·フェルウェ国立公園の周りは静寂に包まれていて、聞こえて来る音はどれも小鳥の鳴き声が虫の鳴き声など、自然の音である。時刻は午前6時半を迎え、辺りはもうすっかり明るくなっている。今日は午前9時にレストランで朝食を摂る。4年前に来た時にはビュフェスタイルだったが、滞在日の変更に伴ってホテルに電話した際にホテルのスタッフの人から聞いた話によると、レストランの人員削減によって、今はアラカルトスタイルでの朝食になっているようだった。いずれにせよ、4年前にレストランで朝食を食べた際に、非常にこだわった質の良い食材の料理を食べたことを覚えているので、後ほどの朝食もまた楽しみだ。そこでもまた嶋内さんとの話が弾むだろう。今日は月曜日ということもあって、クレラー·ミュラー美術館の開館は正午からなので、それまでの時間を動画の撮影の時間とすることを嶋内さんと話し合った。事前に嶋内さんが25本分の動画のコンテンツ案を考えて来てくださっていて、昨日もその打ち合わせをし、朝食後にその半分ぐらいを撮影しようということになった。動画の分類は大きく分けて4つであり、フランクフルト学派の発達思想、フローニンゲン学派の発達思想、成人発達理論の学び、海外で学ぶ意義という内容である。そのうちの最初と3番目のものをホテルで撮影する予定になっている。ホテルにはいくつか共有スペースがあり、いずれの場所も雰囲気が良いので、この撮影自体が自分にとっても思い出深いものになるだろうし、普段とはまた違った場所で話すことによって、必然的に意識状態が変わるであろうから、降って来る洞察や話す内容にも変化が見られるのではないかと期待する。2番目と4番目のものに関しては、明日にフローニンゲンに移動した際に、フローニンゲン大学のメインキャンパス内で撮影ができたらと思う。久方メインキャンパスの中には入っていないが、先日その前を通った時にも大学は開いているようだったので、そこで撮影をしたい。自分がよく通っていたのは行動社会科学キャンパスであり、そちらもメインキャンパスから近いが、雰囲気としては卒業式や大事な式典がある時に使われるメインキャンパス内での撮影が望ましいだろう。オランダ政府からの奨学金授与式が行われた部屋か、博士号の学位授与式がある部屋か、あるいは自分がサスキア·クネン教授から祝電の言葉と修士号を授与してもらった部屋のどこかが空いていれば幸いである。今から朝食までまだ時間があるので、朝食後に撮影する項目について改めて目を通しておこう。実際に話し始めて初めて開示される洞察や知識を大切にしたいが、新フロイト派とエリック·フロムについての言及に関しては少し自分も記憶と考えを整理しておきたいと思う。オッテロー:2022/8/8(月)06:43


8898. 今朝方の夢


時刻は午前7時半を迎えた。今日のオッテローは快晴に恵まれ、最高気温も23度か24度までしか上がらないのでとても過ごしやすい。明日からはオランダ全土で気温が上がり始め、明後日からはオッテローは30度を越す日が5日間ぐらい続く。その期間はオランダ北部のフローニンゲンも20度後半から下手をすると30度ぐらいまで気温が上がる。月間の天気予報を見ると、これが今年の夏の最初で最後の気温が上がる日である。昨年も数日間ほど30度に達する日があったのだが、どうやら今年も暑い日はそれぐらいしかないようだ。


つい先ほど、ホテルの1階のコーヒーサーバーに行き、エスプレッソとコーヒーを淹れて自室に戻って来た。朝食後からの撮影に向けて、Go Proのデータ容量を確認したところ、SDカード内のデータは削除しているにもかかわらず、わずか55分ほどしか撮影容量がなく、どうしたものかと思った。以前にも同じことがあったなと思い、改めてその時のソリューションを思い出し、本体の設定を通じて、SDカードをリセットした。それによって、再び5時間ほどの録画ができる状態になったので一安心である。


そう言えば、今朝方の夢を振り返っていなかった。夢の中で私は、今一緒にデ·ホーヘ·フェルウェ国立公園に滞在している知人の嶋内さんと一緒にオランダの街を歩いていた。そこはフローニンゲンのようでいて、少し違う街のようにも思えた。いずれにせよ、とても良い雰囲気であることは変わりなく、その街に張り巡らされた運河に沿って散歩を楽しんでいた。散歩の最中も随分と話が弾み、仕事の話からプライベートの話まで、実に多岐にわたる話を楽しんだ。しばらくそのような形で歩いていると、いつの間にか嶋内さんは消えていて、お一人でこの街を堪能することにしたのだろうと思った。すると目の前に、オランダ風のレンガ作りのアパートメントがあり、ある1室に引き寄せられるように入っていった。中に入ってみると、そこには家のオーナーのフレディさんとペイトラさんがいて、さらにはジョン·エフ·ケネディ大学時代のクラスメートである一回り年上のリズがいた。4人のうち2人はオランダ語が堪能ではなかったので、英語で話をしていたのだが、そこでも笑顔が絶えない話題を話した。その際に、私は今朝方に見た印象的な夢を3人に紹介しようと思った。そして実際に夢を全てシェアした後に、リズに尋ねた。


「いや~、結局夢の中で彼女に告白するのに50万ドル支払ったんだけど、リズ、この夢をどう精神分析する?」


「“Towards shadow means towards joy”ね(笑)」


「スラヴォイ·ジジェク的な物言いだね(笑)」


私を含め、4人はこのやり取りに大笑いし、そこでハッと目覚めた。夢の中でリズが述べた言葉がとても印象に残っている。アメリカ人の彼女が発した言葉ではあるが、文法的に正しくないような表現だが、意味はとてもわかる。自分のシャドーに近づこうとすることは、喜びに近づこうとすることなのだ。それは自己暴露的、あるいは自己開示的なシュールな喜びである。確かに、自分のシャドーを知ろうとすることには、どこか怖い側面もありながらも、奇妙な愉悦的感情を引き起こす。リズはそれを見事に見抜いた発言をしたのであり、その言葉はどこか、ジャック·ラカンに多大な影響を受けたスロヴェニアの哲学者スラヴォイ·ジジェクの言葉を思わせるものがあった。オッテロー:2022/8/8(月)07:47


8899. 嶋内さんとクレラー·ミュラー美術館を訪れて


時刻は午後10時半を迎えようとしている。今でもオランダは9時半ではまだうっすらと明るさがあるほどの日照時間だが、さすがにこの時間帯は暗くなっている。いつもはもうベッドの上で就寝している時間だが、今日もまた嶋内さんと充実した時間を過ごすことができ、先ほどホテルのバスタブの湯に浸かってゆっくりし、この日記を書き留めたら就寝に向かおうと思う。今日は午前9時から嶋内さんと朝食をご一緒して以降、結局今日もまた午後9時半過ぎまで時間を過ごしていた。朝食はアラカルトメニューだが、今宿泊しているホテルは外装も内装もお洒落で落ち着きがあるだけではなく、食事の質も味も見事である。楽しく話しながらゆっくりと朝食を摂った後に、1時間ほどの動画撮影を行った。それは今朝方の日記で書き留めていた内容についての話であり、フランクフルト学派や、企業人や対人支援者、さらには国政に関わる方への成人発達理論の学び方に関する動画を撮影した。動画を撮影し終えた後に、デ·ホーヘ·フェルウェ国立公園に向かい、入り口で入園料を支払って、そこから無料のサイクリング用の自転車を借りて、クレラー·ミュラー美術館に向かった。今回は3回目の訪問になるが、これまでは全て1人で訪れていたので、誰かと一緒に旅をするのもいいものだと思った。今回は気心の知れた嶋内さんとご一緒の旅なので、なお一層のこと楽しさと充実感がある。4年ぶりに美術館に到着し、まずは特別展示の植物を取り上げたスケッチや写真の展示を見た後に、メインのゴッホの作品を堪能していった。嶋内さんと一緒に作品について話をしながら、結局3往復ぐらいしてゴッホの作品をじっくり堪能した。ひまわりの作品、桃の木の作品、じゃがいもを食べる人たちの作品はいずれも名作なのだが、やはりそれらの作品の印象が強い。ゴッホ以外でいけば、嬉しいことにオディロン·ルドンの作品が6点ほど飾ってあって、それらも2回ほど時間を変えて堪能することができた。その他にも、ピカソのバイオリンをモチーフにしたキュービズムの作品やブラックの作品、キリコの作品、モンドリアンの作品など、色々と印象に残る作品を鑑賞することができて大変有意義であった。美術館のミュージアムショップでは、以前訪れた時には購入していなかったクレラー·ミュラー美術館の全所蔵作品に関する画集を購入し、思い出のある文献になった。今日は嶋内さんがいてくださったおかげで、過去2度では1人でできなかった、公園内を横断する形でのサイクリングをした。道が少し複雑で迷いそうになってしまったが、公園の奥の方に初めて行き、クレラー·ミュラー氏が住んでいた白のような邸宅を見ることができたのは大きな収穫であった。サイクリングを終えてホテルに戻り、今日は近くのスーパーで夕食を購入し、それをホテルのレストランの屋外でゆっくり話しながら食べた。今日の締め括りとして、今年の秋の一時帰国の際の打ち合わせをして、普段お世話になっているアントレプレナーファクトリーの10名のメンバーのそれぞれの方へのメッセージを兼ねた音声ファイルを嶋内さんと一緒に作成して今に至る。明日はオッテローを出発し、フローニンゲンに向かう。嶋内さんと明日もまたフローニンゲン観光と共に、動画を撮影したり協働をさせていただきながら、楽しく充実した1日が過ごせたらと思う。今日もまた大変思い出の残る1日であった。オッテロー:2022/8/8(月)22:45

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