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8816-8819: フローニンゲンからの便り 2022年7月25日(月)

更新日:2022年7月31日



No.3860 ヨーテボリの神_God of Gothenburg


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1671, The Essence of Groningen

The essence of Groningen is tranquility.

It soothes and nurtures my soul very much.

Groningen; 11:43, 7/25/2022


No.1672, A World and the World

Today’s world will end soon.

Then, a new world will come tomorrow.

Yet, the world itself is always unchanging and eternal.

Groningen; 19:22, 7/25/2022


No.1673, A Simple Proof

Everything is included in the whole world.

Therefore, it exists outside of anything.

That’s it.

The proof is so simple.

Groningen; 20:50, 7/25/2022

下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8816. フローニンゲンに戻って来て見た最初の夢

8817. 静かな朝を味わいながら

8818. 原稿の加筆修正を進めながら

8819. 原稿の加筆修正を終えて


8816. フローニンゲンに戻って来て見た最初の夢


時刻は午前7時半を迎えた。フローニンゲンに戻って来てからの最初の朝は、とても穏やかで静かである。ストックホルムの街は賑やかだったので、昨夜は静かな環境の中で眠れることの有り難さを思った。熟睡をし、心身共に素晴らしい状態にある。小鳥たちの清澄な鳴き声に耳を傾けながら、今朝方の夢について振り返っておきたい。そう言えば、ベッドの上で夢を振り返り、枕元のノートにメモしている際に、夢の背後にある夢を生み出している存在そのものに気づく瞬間があった。おそらくそれはフロイトの用語で言えばイドに当たるだろうか。夢の根源にあるそれに触れるような感覚があったことがまず印象的である。ちょうどラカンの精神分析について見直そうと思っていたこともあり、その問題意識が夢の根源に触れさせるという体験を生んだのかもしれない。いずれにせよ興味深い体験だった。


夢の中で私は、知人の女性の画家と彼女のプロデューサーと一緒に旅行を楽しんでいた。その旅行は高校の修学旅行でもあり、周りには高校時代の友人がたくさんいた。場所は日本の地方の風光明媚な場所であり、城下町や古代遺跡のような歴史的建造物もあって見所が多かった。観光をしている最中、私は大抵知人の近くにいたが、それほど言葉を交わすことはなかった。私は彼女を見守る役目を果たしているようだった。観光中、彼女のスマホにはひっきりなしに仕事のメッセージが届き、そのたびにスマホが音を鳴らしていた。それを見て、彼女は相当忙しそうだと思ったし、もっとちゃんとした休息が必要なのではないかと思った。しかし、そんな心配をよそに、彼女は終始笑顔で観光を楽しんでいて、ある洞窟の中では人一倍無邪気に笑い声を上げていた。その日の観光が終わって宿泊先の旅館に戻ると、そこにはカラオケボックスがあった。そこで、プロデューサーの方と一緒に歌を歌って盛り上がった。その時には2人でデュオの曲を歌った。カラオケを終えて爽快な気分になっていると、プロデューサーの方が自分に相談事があると真剣な顔をして話し掛けて来た。話の内容は、画家の彼女の将来に関することであり、相談内容について何をどれだけ自分にできるかわからなかったが、できるだけ協力することを約束し、話を終えた。そのような夢を見ていた。実際のところは、この夢に関してはもっと細かな描写があったように思う。それについてはもう少し回想してみたい。フローニンゲン:2022/7/25(月)07:58


8817. 静かな朝を味わいながら


時刻は午前9時半を迎えようとしている。ちょうど今、洗濯物を干し終えて、朝のコーヒーを淹れたところである。スウェーデン旅行の際にふと、緑茶が飲みたくなったので、今度街の中心部のコーヒー豆·茶葉専門店に足を運んだ際には、緑茶の茶葉を購入しようと思う。今日の最高気温は24度であり、幾分曇りがちとなるようだ。明日は最高気温が18度までして上がらない。フローニンゲンもまだまだ涼しくて有り難い。先ほど欧州のニュースを取り上げているポッドキャストを聴いていたところ、今年は欧州では歴史的な暑さを記録する場所が続出しているとのことだった。イギリスやフランスの地域でとても暑くなっている場所があるとのことであり、昨日まで滞在していたストックホルムも歴史的な暑さに見舞われる日があった。いずれにせよ、それは地球環境問題に起因しているとのことであり、体感を通して地球がおかしくなっていることが明白になりつつある。この問題についても自分の探究に含まれるものであるから、さらなる考察と実践的処方箋の提唱に向けて探究を進めていこう。


朝方に動的ストレッチを通して体を動かしていると、アメリカの美術館の強さを思った。スウェーデンの画家のヒルマ·アフ·クリントの作品は、ニューヨークのグッゲンハイム美術館に数多く所蔵されていて、そこからなぜスウェーデンの画家の作品がアメリカの美術館に多く所蔵されているのかを考えていたのである。一昨日に訪れたストックホルム現代美術館のミュージアムショップの中に、美術館の終焉に関する書籍があった。それを眺めている時にも、世界の美術館の力関係は決して同じではないということに考えを巡らせていた。資本主義の権化であるアメリカは、資本にものを言わせて美術品を買い集めているのだろうか。そのあたりの事情についても今後調べていきたいと思う。


今日からはまた落ち着いた形でフローニンゲンの生活を営んでいく。明日に編集者の方と打ち合わせがあり、それまでに書籍の原稿を再度加筆修正していきたいと思う。それに加えて、創作活動も旅の最中と同様に旺盛に進めていく。「人間は作る生き物である(ホモ·ファーベル)」というベルグソンの指摘通りに生きている自分がいる。自分は形を作りながらにして新たに作られていく存在である。書籍の執筆もまた自分が作る生き物であることの証左のように思える。絶えず形を生み出し、形を作りながらにして、世界をより良い方向に作っていくことができないだろうか。そんなことを考える朝だ。フローニンゲン:2022/7/25(月)09:35


8818. 原稿の加筆修正を進めながら


時刻は午後2時を迎えた。今日はうっすらとした雲が空を覆っていて、昨日よりも気温が低い。今日は午前中から今にかけて、書籍の原稿の2度目の加筆修正を行なっていた。最初にそれを行なったのは、スウェーデン旅行の最中であり、そこから数日間文章を寝かせていると、また色々と修正したい事柄が見つかった。今ちょうど半分ほどの加筆修正を終え、今日はここからも引き続きその作業を行なっていく。今回は音読しながら加筆修正を行なっていて、実際に声に出してみることによって、そのリズムや音の流れなどを確認することができる。旅の最中で加筆修正を行なっていた際は、文章を黙読していたので、その違いもあってまた新たな修正箇所の発見があるのかもしれない。午前中はずっと音読をして作業をしていたから、脳が活性化され、先ほど仮眠を取った際には不思議なビジョンを見ていた。それは今朝方の夢の延長にあるような世界を描き出していた。夢というのは興味深く、それを見たことによって完結するのでは決してなく、午後の仮眠時におけるビジョンや次の日の夜に見る夢と接続されたものなのかもしれない。それぐらいに無意識の領域は広く、まだまだ未知のことがたくさんある。先ほど仮眠の最中に見ていたビジョンでは、世界がうっすらと白く彩られていたように思う。感覚としては優しい感じがあり、仮眠から目覚めた後にもその感覚が身体を包んでいた。


それではここからまた原稿の加筆修正を進めていこう。もう1時間半ぐらい加筆修正をしたら、近所のコピー屋に行き、コピーを依頼していたものを受け取りに行く。そこからノーダープラントソン公園を横切って、行きつけのオーガニックスーパーに行って買い物をしてこようと思う。その際の散歩は心身をリフレッシュしてくれるだろう。できれば今日中に全ての加筆修正を終えたいと思うので、ここからまた集中してそれに取り組みたい。フローニンゲン:2022/7/25(月)14:11


8819. 原稿の加筆修正を終えて


時刻は午後7時を迎えた。今日は1日を通して曇っていたが、今は遠くの方に青空が広がっているのが見える。午前中から書籍の原稿の加筆修正に集中していたこともあって、夕食前に無事に2回目の加筆修正を終えた。これ以上加筆修正を行うことは今のところないので、これを編集者の方に原稿を渡そうと思う。明日にちょうど編集者の方と打ち合わせがあり、その後にすぐに原稿を送ろうと思う。まだ出版会議で通るかはわからず、無事に出版されるのか未定だが、今の自分が伝えたいと思うことは随分と表現することができたので、なんとか書籍の形で世に送り出せたらと思う。出版会議で仮に通れば、そこからは編集者の方の手が加わった原稿に対する加筆修正プロセスに入る。それまではまだ時間があるだろうから、それまではまたこれまでと同様に、日々読書に明け暮れようと思う。8月に書籍の一括注文を控えているが、過去に読んだ書籍の中で再読したいものが随分と溜まっているので、明日からはそれらを読み進めていこうと思う。


ストックホルムで楽譜屋に訪れた後、再び楽譜を参考にして曲の原型モデルを作ることに面白さと意義を見出した。今夜はまだ時間があるので、数曲ほど原型モデルを作り、もう1曲ほど作曲実践をして本日を終えていきたいと思う。日記の執筆、創作活動、そして読書を毎日静かに進めていく日々がこれからまた始まる。そこには毎日新たな表情と彩りがあり、新たな自分がそこに待っている。フローニンゲン:2022/7/25(月)19:10

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