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8791-8794: ヨーテボリからの便り 2022年7月19日(火)

更新日:2022年7月23日



No.3826 神聖な紋章_A Sacred Emblem


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1684, Close Friends

The universe of Gothenburg wants to shake hands with me.

We are very close friends now.

Gothenburg; 07:54, 7/19/2022


No.1685, Slow Time

Time is so slow here in Gothenburg.

It is positive and preferable to me.

It embodies natural and organic time.

Gothenburg; 12:13, 7/19/2022

No.1686, A Rich Duration

I’m feeling a rich duration now.

My self is totally being absorbed in it.

The Gothenburg Museum of Art; 12:52, 7/19/2022


No.1687, Anthropocene

Seeing romanticism pairings, we know that the world was not contaminated by human domination.

The world used to have intact nature more.

The Gothenburg Museum of Art; 13:05, 7/19/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8791.【ヨーテボリ滞在記】本日の計画

8792.【ヨーテボリ滞在記】今朝方の夢

8793.【ヨーテボリ滞在記】ヨーテボリ市立博物館・ヨーテボリ美術館・国際文化博物館を訪れて

8794.【ヨーテボリ滞在記】見えない次元の人新世


8791.【ヨーテボリ滞在記】本日の計画


時刻は午前6時半を迎えた。今、部屋の窓からホテルの吹き抜けを眺めると、天窓から朝日が差し込んでいる姿が見えた。どうやら今日は天気が良く、最高気温も24度まで上がるらしい。明日に関しては、スウェーデンでは珍しく、何と30度まで気温が上がるそうだ。今日の計画としては、ホテルの朝食をゆっくり摂り、部屋で少し休憩した後に、市立美術館(Gothenburg City Museum)に行く。そこはホテルと目と鼻の先で、開館は午前10時からである。ちょうど協働者の知人の方は、自分が到着する前日にこの美術館を訪れていたらしく、その時は息子さんがいてあまりゆっくり見て回ることができなかったとのことであり、息子さんの今日の試合は午後3時からなので、一緒に美術館を見て回ろうということになった。その連絡はまた後ほど来るだろう。調べてみると、元々この美術館は、スウェーデンの東インド会社として1762年に設立されたらしく、建物が持つ歴史は長い。美術館として使われるようになったのは、そこから100年後の1861年とのことだ。知人の方曰く、ヨーテボリの歴史と絡めてマネーの歴史に関する特別展示があるとのことであり、それは楽しみだ。知人の方と美術館を堪能して少し時間があれば、カフェで話をするかもしれない。その後、知人の方と別れた後に向かうのは、ヨーテボリ美術館(Gothenburg Museum of Art)である。市立美術館からそこまでは歩いて20分弱であり、本日水曜日は閉館が午後8時までなので、焦って行く必要もなく、美術館でゆっくりできるだろう。そのように思っていたら、今日はまだ火曜日だった。なので、閉館は午後6時であり、それを念頭に置いて行動しよう。ヨーテボリ美術館にはゴッホやピカソの作品があり、スウェーデンの現代絵画もあるようなので、それらが見ものになるだろうか。新しい画家との出会いに期待しながら、今日は芸術鑑賞を楽しむ1日としたい。ヨーテボリ:2022/7/19(火)07:06


8792.【ヨーテボリ滞在記】今朝方の夢


自室の窓から吹き抜けを見下ろしてレストランを眺めると、午前7時を迎えたので、ちらほら人の姿が見える。このホテルは結構宿泊客が多く、昨日の午前9時頃にはレストランには人が一杯だった。それを踏まえると、今日は少し早めにレストランに行って朝食を摂ってもいいかもしれない。旅行中は朝食を割としっかり摂るようにしており、そのおかげで一日中活動することができる。マルメのホテルのレストランもそうだったが、ヨーテボリの宿泊中のホテルのコーヒーも濃くて美味しい。この日記を書き終えて、朝の動的ストレッチを終えたら、コーヒーと水をもらってこようと思う。


今朝方は1つ印象的な夢を見ていた。夢の中で私は、欧州のとある街にいた。そこは確かに欧州なのだが、そこに日本で働いていた会社のオフィスがあった。仕事の前日にスポーツ大会があり、それに参加していた私は、その疲れからか、仕事の当日に寝坊をしてしまった。このようなことは初めてであり、それほどまでに昨日の運動がハードだったのだろう。私は遅刻の連絡をしないままオフィスに遅れて到着した。オフィスに到着したのは、始業時間から1時間半ぐらい遅れてのことだったように思う。オフィスに到着し、自分の席に座ったところ、後ろの席の上司が私にそっと声を掛けてきた。何かの理由で遅れて出社することは仕方ないが、その場合にはきちんと連絡を入れるようにと言われた。それは当たり前のことだなと思い、今度からは気をつけなければいけないと思った。しばらく机でボーッとしていると、別の上司が仕事の進捗具合について尋ねてきた。そういえば昨日、ある税務仕分けの仕事を依頼されていたことを思い出したのである。自分は税理士ではないため、税務仕分けがどれほど正確か分からないが、やり終えた仕分けを見せた。するとその上司は、隣の部門の税理士のメンバーのところにその仕分けを持って行った。そして、私はその税理士の年配の方に呼ばれ、その方の席に向かった。すると、税務仕分けの基礎がわかっていないと優しく窘められ、もっと勉強した方がいいと言われた。しかし、自分は税務の専門家になりたいわけではなかったので、そうした仕事は今後は誰かに任せようと思っていた。そのような夢を見ていた。確かこの夢の前には、大きな畑の脇でサッカーをしていた場面があったように思う。そこにはコーヒーの木が植えられていて、雰囲気としては通称「コーヒーベルト」と呼ばれる暑い地域のそれだった。コーヒーの木が太陽の光を浴びて嬉しそうにしており、時折服風に枝が揺れていた。この気候であれば、きっと立派なコーヒーの実を実らせるだろうと確信した場面があったのを覚えている。ヨーテボリ:2022/7/19(火)07:19


8793.【ヨーテボリ滞在記】ヨーテボリ市立博物館・ヨーテボリ美術館・国際文化博物館を訪れて


時刻は午後6時を迎えようとしている。先ほど、少し早めの夕食をホテルの自室で摂り終えた。今日もまた充実した1日を過ごしていた。今日のヨーテボリは天気がすこぶる良く、日差しの中を歩いていると汗が滲んできそうだった。幸いにも木陰に入ると北欧の涼しさのおかげもあり、汗をかかずに済んだのだが、今日は本当に温かい1日だった。明日はさらに気温が上がり、30度ほどに達するそうなので、そのつもりでいよう。


今日はまず最初に、ヨーテボリ市立博物館を訪れた。そこは0階から3階までの合計4つのフロアから成り、随分と見応えがあった。ヨーテボリの歴史を政治や経済の観点から辿っていく工夫がなされていて、非常にわかりやすかった。個人的に興味を持ったのは0階のマネーに関する特別展示であり、今日は正午からしかミュージアムショップが開いておらず、その前に博物館を離れたこともあり、明日ミュージアムショップだけ再度訪れてみて、マネーに関する特別展示のガイドブックか何かが購入できないかを確認したいと思う。


その次に訪れたのはヨーテボリ美術館であり、ここもまた見応えがあった。6階までフロアがあり、見応えがあるのは6階の20世紀の絵画である。そこにはピカソ、モネ、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホなどの代表的な画家の作品があるだけではなく、同時代の北欧の画家の作品も数多くあり、このフロアで一番長い時間を過ごした。その次に時間を充てたののは、特別展示のBarbro Östlihn(1930-1995)というスウェーデンの女性の画家の作品である。彼女はニューヨークで長く活躍していて、彼女の抽象画は大変興味深く、1つ1つの作品をじっくり見て行った。帰りがけにミュージアムショップに訪れ、そこで彼女の作品の薄い画集を購入した。


今日はもう1箇所博物館を訪れた。最後に訪れたのは国際文化博物館である。ここで印象に残っているは、メキシコの死の文化に関する展示、各国の民主主義の捉え方や実践の仕方の違いに関する展示、そしてもう1つ、ヨーテボリ大学の女性の心理学者の特別展示である“Mind the Gap”というものだ。最後の特別展示は、人は誰しも自分の理想と現状とのギャップを生きていて、そのギャップとどのように向き合うかに関するものだった。その中で、ギャップと向き合う際のナラティブの大切さが指摘されていたことが印象に残っている。博物館のミュージアムショップでは、展示物に影響を受けてか、現代の民主主義に関する書籍と、現代の資本主義に関する書籍をそれぞれ1冊ずつ購入した。毎回の旅と同様に、訪れた美術館や博物館では、色々と文献を購入することが多く、旅の思い出と相まって、書籍の内容は記憶に定着しやすい。今回購入した一連の文献もまた、それは旅の記憶と共鳴し合って長きに渡って記憶に留まり続けるだろう。ヨーテボリ:2022/7/19(火)18:13


8794.【ヨーテボリ滞在記】見えない次元の人新世


本日訪れた国際文化博物館の特別展示の中で、「人新世(anthropocene)」を取り上げたものがあった。これは元々地質学の言葉であり、今世界の地質のほとんどは人間が生み出したものによって覆われていることを指している。確かに、今日もヨーテボリの街を歩きながら、生活圏の全てが人工的に作られたものであることを実感した。国際文化博物館の前に訪れたヨーテボリ美術館には、ロマン主義の絵画作品がいくつか展示されていて、それを見ると、当時はまだ人工的ではない自然の世界が残されていたことを改めて思った。18世紀から19世紀にかけては、人工的な世界が今ほど猛威を奮っておらず、作品を見ながら何か懐かしさを覚えたのである。自分はその時代を生きていたわけではないが、ロマン主義の画家たちが表現しようとしていたことに共感の念を持つ自分がいた。そのようなことを思い出しながら、国際文化博物館の展示物を振り返ってみると、そこでは人新世の別の意味である、世界に対する様々な考え方を主軸にして展示物が陳列されていたのが印象的だった。文化をどのように見るか、政治をどのように見るかなど、そこには多様なものの見方があり、その一環として民主主義が取り上げられていたのである。その他に具体的に取り上げられていたものとして印象に残っているのは国境である。民主主義にせよ国境にせよ、それらはいずれも人工的なものであり、そうなってくると人新世というのは、物質的な次元において人工的なものがこの世界を覆っているだけではなく、目には見えない情報次元においても人工的なもので溢れ返っていることがわかる。そして、そうした人工的なものがマトリックス世界を作っているのである。昨日協働者の知人の方から紹介してもらった「知の理論」の観点で言えば、そうした認識次元の人工的なものを対象化していくことは、マトリックス世界の抑圧から自己を守る上で非常に重要なことだと改めて思う。


時刻は午後6時半を迎えた。この時期のスウェーデンは日が長く、この時間帯はまだ燦然と太陽が輝いている。国際文化博物館からの帰り道、ヨーテボリ市内に数多くある公園には随分と癒された。そこでは日光浴を楽しんでいる人たちが随分いて、今日が平日であるということを忘れさせてくれるかのようなゆったりとした時間と寛いだ雰囲気が街全体を覆っていた。この時期はサマーバケーション中であるから、明日もまた同様の雰囲気だと思われる。こうしたゆったりとした時の流れに絶えず身を置いていると、自分の内面も随分変化したものだなと改めて思う。ヨーテボリ:2022/7/19(火)18:32

 
 
 

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