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8778-8782: マルメからの便り 2022年7月16日(土)



No.3821 複眼_Multiple Eyes


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No,1678, Time and the Soul

Time walks with the movement of the soul.

Once the unity disappears, the taste of time will be banal.

Also, the soul will lose its vitality.

Malmö; 10:37, 7/16/2022


No.1679, Multiple Universes

There are an infinite number of doors in front of my eyes.

Multiple universes exist over the doors.

Malmö Konstmuseum; 13:11, 7/16/2022


No.1680, Invisibility & Visibility

However invisible my thoughts actually exist.

Here is the embodiment of my thoughts.

Malmö City Library; 15:19, 7/16/2022


No.1681, A Public Library

A library should be a public heaven.

It’s a place for everyone’s well-being.

It gives us wisdom and peace.

Malmö City Library; 15:42, 7/16/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8778.【マルメ滞在記】今日の観光計画

8779.【マルメ滞在記】笙を演奏しようとする夢

8780.【マルメ滞在記】今朝方の夢の続き/原稿の加筆修正に向けて

8781.【マルメ滞在記】神聖な儀式の本質/資本主義という共同幻想

8782.【マルメ滞在記】マルメ美術館とマルメ市立図書館を訪れて


8778.【マルメ滞在記】今日の観光計画


時刻は午前6時を迎えた。今、マルメ上空は少し曇っている。どうやら今から少し小雨が降るかもしれないとのことだが、それは午前10時頃までに止み、そこからは晴れ間が広がるようだ。ちょうど朝食を摂り終えたぐらいに雲が消え、空が晴れてくるようなので有り難い。今日もマルメの最高気温は19度までしか上がらないようなので、羽織るものを持って出かけようと思う。今日はまず最初に、マルメ美術館に行く。ここはスウェーデンでも随所の作品数を誇っているので、ゆっくりと鑑賞を楽しみたい。昨日訪れた2つの美術館では、関心を引く作品がほとんどなかったので、今日のマルメ美術館には期待したい。ホテルから美術館まではわずか1kmであり、歩いて10分ほどだ。道も複雑ではなく、地図を一度見ただけでどのように行けばいいのかがわかってしまうほどだ。朝食を摂り終え、ホテルの自室で1時間ぐらい休憩したら美術館に向かおう。美術館の開館は午前11時であり、11時を迎えるぐらいにホテルを出発したい。美術館で鑑賞を楽しんだら、今日はもう特に行くところはないので、マルメ市立図書館にでも行って読書を楽しもうかと思う。持参したフィリップ·グッドチャイルドの書籍の精読が半分ほどまで終わり、今からまた読み進めていこうと思っているが、図書館の雰囲気の中で読書に取り組めば、また随分と読書が捗るのではないかという期待感がある。この図書館は、「世界でいつか訪れたい図書館」のうちの1つに入るもので、外側も内側も大変立派だ。「こんな図書館で読書をしたらきっと良い思い出になるだろうなぁ」と考えていたので、今日はそれを実現させようと思う。読みかけの“Capitalism and Religion: The Price of Piety”を鞄に入れることを忘れないようにしよう。


明日はマルメを出発し、ヨーテボリに向かう。明日は移動だけなので、マルメを出発するのはホテルのチェックアウトギリギリの正午前にしようかと思う。マルメ中央駅からヨーテボリ中央駅までは高速列車が走っていて、わずか5駅、時間にして2時間半ほどの列車の旅になる。そう思って改めて調べたところ、高速列車の出発が11時のものがあるのだが、その次が15時のものしかなく、それであれば3時間ちょっとかかるが、高速列車ではなく、普通の列車でいいように思えた。ヨーテボリからストックホルムに行く際にも同じ高速列車に乗ろうと考えていて、時間帯が合えばその時にどんな列車なのかを体験するために乗ってみればいい。明日は、正午過ぎに出発する普通の列車に乗り、景色を眺めながらマルメを北上して行き、ヨーテボリに向かいたいと思う。マルメ:2022/7/16(土)06:37


8779.【マルメ滞在記】笙を演奏しようとする夢


時刻は間も無く午前7時を迎えようとしている。先ほど、明日のヨーテボリ行きの列車のチケットをオンラインで購入した。明日は12:08の列車に乗り、15:20にヨーテボリに到着する。マルメからヨーテボリに北上する際に見える景色が楽しみである。距離としてはヨーテボリからストックホルムの方が長いように思えるため、さすがにストックホルムに移動する時には高速列車を使おうと思う。


今朝方は1つ印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、見慣れない学校の体育館にいた。どうやら今は文化祭が行われているらしく、暗くなった体育館の中では出し物が行われていて、明るく照らされたステージをみんな眺めていた。私はひょんなことからステージで雅楽器の笙(しょう)を友人(TK)と演奏することになっていた。友人の彼は篳篥(ひちりき)を担当することになっていて、2人でコラボ演奏をすることになっていたのである。実は私は、笙よりも箏の演奏がしたかったのだが、なぜか笙の演奏をすることになった。正直なところ、練習は全くしておらず、演奏する予定の曲は全く吹けない状態だった。彼の方は随分と篳篥の演奏が上手いようなので、こちらはアドリブでなんとか時間をつなぐことができるだろうかと気楽に構えていた。ところが、全校生徒の視線が集まることを考えたときに、さすがに焦りが出始めた。もちろん今から焦っても仕方ないのだが、本番までできることは全てやっておこうと思った。控え室で友人と最終リハーサルをやっているときに、雅楽器に詳しい後輩の女の子がやって来て、私の楽器を見て、それは本物の笙ではないと述べた。確かに、本来は確か17本の竹でできているはずだが、自分のものはなんとわずか3本しか竹がなかった。しかも、それら3本はリコーダーに差し込まれていて、自分が見ても明らかにおかしな作りをしていた。音色に関しても、やはり本物の笙ではなく、音がかすんで聞こえていた。本番まであと少しなので、今から楽器を変えることはできなかったので、もうそのままその変な楽器を演奏しようと腹に決めた。いざ私たちの番になると、彼がまず最初に独奏することを忘れていて、私もステージに出てしまった。彼は私がステージにいることにまだ気付いておらず、私はそこで自分が出るのはもう少し後だったと思い、その場で思いつきから、「ショートコント。気が早い」と大きな声で述べ、気が早くステージに上がってしまった自分を自虐的に取り上げるコントをし始めた。すると、それが全校生徒に大ウケであり、そのおかげで自分の緊張も一気に解けた。ショートコントを終え、気が早くステージに上がってしまったことを友人に詫びて、再びステージ脇に身を隠した。そのときに、確かに自分は上手い演奏ができないかもしれないし、楽器の音もかすれているが、少なくとも心を込めて一音一音を演奏していこうと思った。マルメ:2022/7/16(土)07:11


8780.【マルメ滞在記】今朝方の夢の続き/原稿の加筆修正に向けて


時刻はゆっくりと午前10時を迎えようとしている。今、空が少しずつ晴れて来た。結局、天気予報とは異なり、朝方に小雨が降ることは全くなかった。ここから天気がますます良くなり、空はもっと晴れ渡るだろう。


つい先ほど朝食を摂り終え、朝食を食べながらふと、今朝方の夢の断片を思い出した。確か、小中学校時代のある友人(KM)と一緒に話をしていた場面があった。しばらく2人で話をした後に、体を動かそうということになり、彼と何か運動を共にしていたように思う。2人1組のストレッチをした後に、サッカーボールか何かを蹴っていたように思う。そしてそこからはバスケのボールを使ってパスをしていた。その光景を数人の先輩たちが眺めていて、後ほど、先輩からパスについてフィードバックを受けたことを覚えている。


さて、マルメ美術館に行くにはまだ早く、あと1時間ぐらいはホテルの自室でゆっくりしようと思う。朝食の前にも読んでいた書籍の続きを読もう。本書を読み終えたら、同著者のもう1冊のマネー神学に関する本を読み始めるか、それともここで一度書籍の原稿を読み直すか迷うところである。当初の予定では、スウェーデン旅行中は原稿を寝かせておこうと思ったのだが、早く読み返したい気持ちが出て来ており、加筆修正をしていきたい衝動が芽生えている。この旅行の間にも実は、読書の中で得られた事柄や閃いた事柄を原稿に反映させていて、完全に寝かせている状態ではなかった。また、参考文献リストも切り良く500冊の書籍を紹介したいと思っていたので、リストへの追加も行っていて、それは昨日の午前中に終えた。今朝方も、フィリップ·グッドチャイルドが資本主義経済に関して興味深いことを述べている書籍の箇所を参考にして、少し原稿に加筆していた。幸いにも、旅を終える再来週の火曜日に編集者の方と早速打ち合わせをすることになっている。その時までに原稿の加筆修正を終えて、打ち合わせの後にすぐにでも原稿を渡せる状態にしておきたいという考えが芽生えたのである。そうしたこともあり、今精読している書籍を読み終えたら、ここで一度原稿を最初から最後まで読み返していこうと思う。誤字脱字の修正と加筆をしていきながら、原稿の完成に向けて励みたい。おそらく原稿の加筆修正が終わるのは、ヨーテボリ滞在中か、遅くともストックホルム滞在中になるのではないかと思う。マルメ:2022/7/16(土)09:58


8781.【マルメ滞在記】神聖な儀式の本質/資本主義という共同幻想


時刻は午前11時を迎えた。空は晴れ渡り、今、朝の太陽の光がマルメの町に降り注いでいる。今日は土曜日だからか、昨日よりも辺りの雰囲気が穏やかである。この日記を書き終えたら、マルメ美術館に向かおうと思う。


死は道徳心を支えるものであり、死の喪失は、道徳心の喪失を招いてしまうであろう。現代の資本主義社会においては、死は絶えず存在しているのだが、死を感じにくくなっている社会が出来上がっている。この傾向が進行すると、死から出発した道徳心が溶解してしまうのではないかと危惧する。そのようなことを考えながら、改めて今朝方の夢の場面について思い出していた。早朝の日記で書き留めた、文化祭で音楽を演奏する夢の場面について再び思い出していたのである。ステージに上った私は、練習不足を言い訳にするのではなく、とにかくその場でできる最高の演奏をしようと思った。その一音一音を大切にする姿勢は、神聖な儀式の本質だと思ったのである。儀式の本質は、その行為の正確性ではなく、神秘性にあるというグッドチャイルドの指摘を思い出し、まさに夢の中の自分は、音楽の演奏を儀式の本質に則って行おうとしていた。その姿勢がステージを見ていた全校生徒に伝わり、彼らを感動させる演奏ができたのだと思う。儀式と神聖さについては、ビョンチョル·ハンも書籍の中で取り上げていたことなので、ハンの書籍も再び参照してみようと思う。


グッドチャイルドは、資本主義の世界においては、全ては仮初のもの(一時的なもの)となることによって値段が付けられると指摘している。そこでは永遠なるものが蔑ろにされ、むしろ有限なものをまるで無限であるかように仕立て上げる幻想を生み出す。そして、グッドチャイルドが述べるように、資本主義における経済活動は、欲望を根元にした共同幻想によって成り立っているのである。


ベルグソンは、人間は道具を作る生き物であることに加え、神話を作る生き物であるとも述べている。人間はマネーとテクノロジーという巨大な力を持つ道具を作り、資本主義という神話を作った。それらの道具と神話は相互に影響を与え合っていて、その絆を深め続けている。そのようなビジョンが立ち現れ、気づけばそろそろホテルを出発する時間になっていた。マルメ:2022/7/16(土)11:08


8782.【マルメ滞在記】マルメ美術館とマルメ市立図書館を訪れて


時刻は午後6時半を迎えた。今、土曜日の夕方を祝福するかのように、マルメ上空には穏やかな夕日が姿を見せている。今日の観光はとても充実していて、まずはマルメ美術館を訪れた。ここはスウェーデンでも随一の美術館で、数多くの所蔵作品を誇っているだけではなく、行ってみて驚いたが、元々は城であり、まだ城塞の建築物を残していて、その見学もできた。何か中世の香りがまだ残っているかのようで、それもまた一興であった。何やらこの城は中世以降、色々と役割が変化し、例えば戦争の資金を賄うために貨幣の造幣局として機能していたこともあり、第二次世界大戦中にはナチスの手から逃れたユダヤ人が生活できる場所として提供されていたようだった。美術館と城の見学はとても充実していて、3時間弱滞在していた。肝心の美術品で言えば、「成長:それは一体なんだ?」という、まさに自分が直近で書き上げた書籍のテーマと合致するような内容の現代アートの特別展示がとても印象的であり、そこに置かれている作品と解説文を隅から隅まで読み、3回その部屋に入り直したほどだった。作者の問題意識と自分の問題意識が強く合致していて、部屋に置かれていた作者が執筆したより詳しい解説文のパンフレットをもらって帰って来た。マルメ美術館には水族館と自然博物館があり、そこで様々な魚や両生類、そして様々な蛇や大きなトカゲなどの爬虫類も見れた。実はまず最初に芸術作品よりも生き物を見たいと思ったので、そこに向かい、じっくり時間をかけてそれぞれの生き物を眺めることを楽しんだ。ここ最近は生き物を見る目が変化して来ていて、多種多様な生き物を眺めていると、意識が超越的な次元に行き、不思議な感覚になる。生命の多様性とそれを創造する宇宙の力に畏怖心を抱くのである。生き物にはやはり不思議な力があるし、人間にはその力を汲み取る特殊な力があるように思える。そこからは芸術作品の鑑賞を楽しみ、マルメ美術館のチケットで入館できるすぐ近くの科学博物館にも足を運び、そこでは実際の潜水艦の中に入ってみたり、テクノロジーの歴史を辿っていける展示物を楽しんだ。博物館の鑑賞を楽しんだ後に、城を囲む広大な公園の中を散歩して楽しんだ。城壁の周りには池があり、そこではボートに乗って楽しんでいる人たちをちらほら見かけた。公園内は緑豊かで、今日は土曜日だからか、家族連れの人も多く、芝生にシートを広げて横になっている人たちが結構した。公園内の森林が日陰を作ってくれていて、とても涼しく、森林浴を楽しみながら、公園の角に面したマルメ市立図書館に行った。ここは観光客でも無料で入ることができ、そこの静かな閲覧室で、持参したフィリップ·グッドチャイルドの書籍の続きを読み、1時間半ほどかけて全てを読み終えた。この図書館は、デザインがお洒落であり、館内には子供が遊べる場所やレストランもあり、福祉国家スウェーデンの図書館の素晴らしさを垣間見ることができた。図書館で勉強するのは久しぶりであり、図書館の雰囲気はやはりいいものだと思った。マルメ:2022/7/16(土)19:04

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