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8768-8773: マルメからの便り 2022年7月14日(木)



No.3815 夕日のフラクタル_Fractals of the Evening Sun


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1674, A Purposeless and Aimless Trip

From today, I’ll visit Sweden.

It is a purposeless and aimless trip.

That’s why I’ll be bestowed many things.

Groningen; 07:09, 7/14/2022


No.1675, Copenhagen

I just arrived in Copenhagen after I went out from the hell of congestion at Schiphol Airport in Amsterdam.

Now, I feel like heaven.

By the way, I respect some airport staff members who were very friendly to people.

Also, I admire people who kept smiling and who did not complain about the ultra crowded situation.

Copenhagen; 16:37, 7/14/2022


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本日の3曲


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タイトル一覧

8768.【マルメ滞在記】スウェーデン旅行に向けた出発の朝

8769.【マルメ滞在記】今日から始まるスウェーデン旅行

8770.【マルメ滞在記】列車の汽笛と共に

8771.【マルメ滞在記】箏に関する夢を思い出して

8772.【マルメ滞在記】スキポール空港の歴史的混雑に巻き込まれて

8773.【マルメ滞在記】『パブリック 図書館の奇跡(2018)』を見て考えさせられること


8768.【マルメ滞在記】スウェーデン旅行に向けた出発の朝


時刻は午前6時半を迎えようとしている。今、小鳥が鳴き声を上げ、再び静かになった。この2日間は朝方の空に雲がかかっていたので朝日を拝むことができなかったが、今朝は朝日を拝むことができている。今の気温は11度なので肌寒いが、朝日に祝福されているかのようだ。それは、今日から始まるスウェーデン旅行に対する祝福のように映る。スウェーデン旅行に出発する朝方は、それほど印象に残る夢を見ていなかった。昨日は、ようやく書籍の参考文献リストの作成が完了し、その安堵感からか熟睡できたのだと思う。結局、本文の執筆はわずか4日で終わったが、参考文献リストの作成に3日間を要したというのは面白いことである。自分の中でそれは一興であった。参考文献リストを念入りに作成することで、自分がこれまでどのような本を読んでいたのかを改めて振り返ることができたし、忘れてしまっているような本もあった。また、ここ最近探そうと思っていたが、段ボールのどこにしまったかを忘れてしまっているような書籍も発見することができた。とりわけ段ボールにしまっている本は発達理論関係のものが多く、昨日は発達理論関係の書籍を探しに1階に降りていき、段ボールを片っ端から全て開けていった。発達理論及び発達科学関係に関する書籍は合計で40冊から50冊ほど取り上げたのではないかと思う。主には、フローニンゲン大学で研究していたときに使った発達科学の書籍を優先して文献リストに掲載していった。昨夜の段階で全てのリストアップを終え、あとはナンバリングをするだけだ。ナンバリングをしながらリストを作らなかったのは、次々に追加される書籍の著者の名前をアルファベット順に並べているので、新しい書籍が追加されるたびに番号が変わるためである。そうしたことから、全ての文献のリストアップを終えてからナンバリングをしようと思っていたわけである——後から考えれば、ワードの機能を使えばその心配は全くなかったのだが——。今日からのスウェーデン旅行の移動の時間や、空港のラウンジやホテルに滞在している時の時間を使って、ナンバリングを一気に完成させたいと思う。おそらくそれも2時間ぐらいあれば完成してしまうのではないかと思うので、まずはフローニンゲンからスキポール空港に向かうまでの列車の中で着手しよう。それが終わったところで、原稿の本当の意味で完成となる。


さて、今朝方はほとんど印象に残る夢を見ていなかったのだが、覚えていることがあるとすれば、誰か日本人の知人と話をしていたことである。その方は男性で、歳も近く、彼はとても優しい性格の持ち主だった。その方と何を話していたのかは覚えていないが、お互いの最近の関心事項についてシェアをし、対話をしていたのを覚えている。フローニンゲン:2022/7/14(木)06:38


8769.【マルメ滞在記】今日から始まるスウェーデン旅行


穏やかな朝日が書斎の2階の窓から部屋に差し込んでいる。昨日は気温が上がっていたが、今日はまた涼しい。天気予報を見ると、これからの1週間はフローニンゲンは晴れが続き、天気がとても良いようだ。来週の月火水は、気温が30度近くになり、随分と暑いことが予想される。とはいえ、今日から自分はスウェーデンに行くので、フローニンゲンの気候は関係ないのだが、それでも少し気になったので調べてみた。それでいくと、今日からまず滞在するマルメの気候はどうかを確認してみた。すると、金曜日の深夜から土曜日の朝にかけて雨が降るぐらいで、活動している日中は天気に恵まれるようなので何よりです。今回は、マルメで3泊4日、ヨーテボリで4泊5日、ストックホルムで2泊3日滞在する。ストックホルムの滞在が短いのは、ストックホルムには今から4年前に訪れ、その時に随分と観光して回ったからである。今回は、ヒルマ·アフ·クリントの作品が見れたらいいなという気持ちで、現代美術館を中心にして、いくつか厳選した場所だけを訪れようと思っている。いずれの都市でも美術館を中心に観光をするのだが、今回は書籍を執筆し終えたこともあり、ゆっくりと寛ぎたいと思う。街は散歩する程度に巡って、基本的には美術館や博物館でゆっくりする。そういえば、ヨーテボリでは大きな植物園に行こうと思っていて、そこでは様々な植物を眺めながら、自然に触れることができるだろうか。自然と言っても、もちろんそれは人の手によって作られた場所だが、それでも多様な植物と触れ合うことは、美術館や博物館での鑑賞体験とはまた違う体験をもたらしてくれるはずである。それを実感したのは、先日訪れたエストニアでの動物園での体験である。久しぶりに動物園に行ってみて、動物を近くで見ることによって、普段人間とばかり接している自分からしてみると、不思議なエネルギーを感じることができた体験だった。それと同じようなことが、今回ヨーテボリで植物園に足を運ぶことによって起こるような気がしている。


昨夜の段階でもうスーツケースの荷造りをほぼ終えている。衣服に関しては全てスーツケースに入れていて、あとは小物だけを入れたらおしまいである。今日は速やかに自宅を出発できるだろう。フライトの時間と、空港での万が一の混雑を想定し、今日は少し早めに出発する。自宅を出発するのはあと1時間後の午前8時である。少し早めにフローニンゲン中央駅に行き、駅構内のカフェでモーニングコーヒーを注文し、少しそこでくつろいで、列車に乗る。列車も混雑しないとは思うが、早めに列車に乗り込もうと思う。さて、今回の旅がまたどのような刺激を自分にもたらしてくれるのか楽しみである。そして、旅の前後で自分がまたどのように変化するのかも楽しみにしたい。フローニンゲン:2022/7/14(木)06:56


8770.【マルメ滞在記】列車の汽笛と共に


「あっ、ゴミを捨てなければいけない」「あっ、水筒を忘れた」など、自宅を出発する前に少しドタバタしたが、今は無事にフローニンゲン中央駅のプラットホームに止まっている列車の中にいる。スキポール空港行きのこの列車は、あと10分ほどで出発する。日常と非日常の間(はざま)にいるこの感覚がいつも旅の始まりを実感させてくれる。フローニンゲンでは、先週の土曜日に銃殺事件が起きたところだが、市民はまた日常に戻っている。おそらく、フローニンゲン市民の中でその事件を知らない人はいないと思われるが、ロイ·バスカーの存在論が指摘するように、自分には体験できないが実際に起こったイベントをどのようにリアリティを捉えるかは本当に難しい世の中になっていることを実感する。発泡が起こる前にちょうど口論が起こって、住人が家の影に隠れて動画を撮り始め、その動画がYoutubeで見れたり、フローニンゲンのニュースのウェブページに添付されていたりするのだが、そうした動画を見ると、ますますその事件がまるで映画のワンシーンであるかのように感じられる。意識がますますシネマティックコンシャスネスになってしまっているかのように、断片的な情報の波に晒されることの怖さを思う。現実感というものが麻痺しないようにするにはどうしたらいいのか。それについてもしっかりと考えていかなければならない。少なくとも、まずは自分にやって来る体験たちを大切にし、存在の下部構造のその部分を確固としたものにしていこう。自分には体験できないが実際に起こっているイベントの世界に対するリアリティを感じにくくなっていることはおそらく不可避なのだろうし、リアリティを強く感じることが良いかどうかさえわからない。それぐらいに今世界では、異常な出来事が絶えず無数に起こっているのだから。


列車はあと5分で出発する。スキポール空港に行くときにはいつも一等車両に乗っているのだが、混雑はそれほどしていないが、旅行に出かける様子の人たちが多い。スーツケースを引いているのですぐにわかる。昨夜も考えていたが、7月の半ばのこの時期から欧州はもうサマーバケーションの時期のようなのだ。日本にはお盆が夏季休暇の期間として存在しているが、欧州は夏季休暇に入るのが早く、そしてその期間が長い。一応自宅を早くし、スキポール空港に到着するのを早めたが、確かにこの様子だと、空港の混雑はある程度覚悟しておかなければならない。幸いにもチェックインカウンターで預ける荷物はないので、そこで並ぶ心配はない。問題は、セキュリティーでどれだけ並ぶかである。一応それを想定して、並んでいる間に読む書籍を持ってきた。それは今回の旅を通じてじっくり読もうと思っているフィリップ·グッドチャイルドのマネー神学に関する書籍だ。おそらく今回が三読目だと思う。今回は一言一句、最初から最後まで精読をしていきたい。ちょうど今、汽笛が鳴り、列車がスキポール空港に向けて出発した。スキポール空港に向かう列車の中:2022/7/14(木)08:48


8771.【マルメ滞在記】箏に関する夢を思い出して


時刻は午前10 時半を迎えた。列車は順調にスキポール空港に向かっている。今日は天気がとても良く、美しい青空が広がっている。いつものように、畑や牧草地帯を眺めていると、心が和んでくる。先ほど、列車のトイレを利用するために立ち上がったところ、一等車両も随分と混んでいて、二等車両は満席だった。さらには、車両と車両との間のスペースには立っている人たちがいるほどだった。彼らのうちどれほどの人たちがスキポール空港に行くのかは定かではないが、やはり今はサマーバケーションのシーズンであり、平日の午前中においても移動する人が多いのだろう。さて、空港にはもう20分ほどで到着する。すぐさまセキュリティーに向かうが、そこで少し並ぶことは覚悟しておいた方がいいかもしれない。数週間前のように数時間並ぶようなことになっていなければと思う。空港がフライトの本数を減らし、スタッフを拡充したとのことだったので、混雑していないことを願う。


先ほど、今朝方の夢についてふと思い出した。夢の中で箏が登場したのは初めてか、2度目ぐらいのことなのではないかと思う。夢の中で私は、一面雪景色の世界の中にいた。おそらくそこは、雪が降る前は草原だったのではないかと思う。私はそこに建てられている小屋で生活を営んでいた。ちょうどその日は、小屋から歩いて近くにある公民館のような場所で、箏のレッスンがあった。私は今回初めてレッスンに参加することになり、実はちょうどその日に箏が届けられたばかりだったのだ。箏が梱包された箱を開けることなく、それを持ってレッスン会場に向かった。そこに到着すると、先生は東京藝大を卒業した若い女性の方で、生徒がすでにちらほらいた。生徒のほとんどは子供であり、しかも女の子ばかりだった。自分以外に男性はいなかったのではないかと思うぐらい、女の子が多かった。私はその場で箱から箏を取り出した。今日箏が届いたばかりの初心者であることを先生に伝え、その場にいる全員が私が箏を箱から取り出す様子を笑顔で眺めていた。箱から箏を取り出すと、白い紙が弦の下に差し込まれていて、それを丁寧に取り出し、これから始まるレッスンに備えた。すると先生は、いきなり自分の箏を演奏するのではなく、1本だけの弦で作られたおもちゃのような箏を貸してくれた。まずは指の動きを覚えることが大切とのことであり、そのレッスンから始まるのかと思ったら、一風変わったレッスンから始まった。先生は、生徒全員に外に出るように伝え、雪の積もる場所で足腰の訓練からレッスンを始めたのである。生徒が一直線に並び、1人ずつ右足と左足を交互にピョンピョンと飛び跳ねながら前に進んでいくレッスンが始まった。足腰を鍛えることと箏の演奏がどのように繋がるのか少し疑問だったが、長時間演奏できる体力をつけるという意味があるのかと思い、私も子供たちに混ざって雪の積もった草原をピョンピョンと飛び跳ねていった。そのような夢を見ていた。夢の振り返りを終えて、ふと車窓の外の景色を眺めた。すると、もう間も無くスキポール空港に到着することが景色からわかった。いよいよ空港に到着する。スキポール空港に向かう列車の中:2022/7/14(木)10:46


8772.【マルメ滞在記】スキポール空港の歴史的混雑に巻き込まれて


目を開けたらいつの間にか空の上だった。アムステルダムを出発し、今、コペンハーゲンに向かっている。地上で飛行機が動いているあたりから目を閉じていたところ、気がつけば爆睡していて、今はオランダ上空にいる。アムステルダムからコペンハーゲンはわずか1時間ちょっとのフライト時間で、今フライトアテンダントの人たちが飲み物と軽食を配っている。先ほど爆睡していたのはおそらく、長時間の立ち疲れだろう。さて何の立ち疲れかというと、恐れていた通りに、空港が大混雑だった。セキュリティーに並ぶ列は依然として改善しておらず、表示には「90分+」と書かれていたが、その「+」の部分が異常に長く、結局3時間前に空港に到着したが、セキュリティーを抜けたのは、搭乗時刻の20分前だった。厳密には、自分の前に妊婦の女性がいて、その夫婦がほぼ同じ時間のバルセロナ行きのフライトだったので、途中から列を飛ばして優先的にセキュリティーに案内してもらえた。なので、表示は「90分+」だったが、おそらくあのまま並んでいたら180分以上並んでいたことになるのではないかと思う。正直なところ、空港駅に到着した際には混雑を感じなかった。空港駅から空港に入る際に、フライトが4時間以内の人しか入れないようになっていた。その看板を目にした時にもまだ混雑が予想できず、そこからチェックインカウンターの階に上った時に、目を疑う光景が広がっていた。そこにはセキュリティーに向かう列が大蛇のようにうねりにうねり、空港から外に出て、さらに空港から中に戻ってきてからもうねりにうねってようやく3階のセキュリティーのあるフロアに到着し、そこからも長蛇の列ができていた。私の横には、一人旅をしているというアメリカ人の女学生がいて、彼女とそこからは時折話をし、この異常な事態を楽しみながら3時間過ごした。彼女も前の夫婦と同じくバルセロナ行きのようであり、自分と搭乗時刻が5分しか変わらず、彼らも3時間あれば余裕だと思っていたのだろうが、結局のところ、前の夫婦の奥さんが妊婦だったことに救われて、最後は列を飛ばす形でセキュリティーまで漕ぎ着けた。自分の後ろにはオランダ人の女性がいて、彼女はこれからヴェネチアに行き、そこから2時間ほど北に行った山に1週間ほど滞在するとのことだった。彼女はフライトまで4時間あったので、余裕を持って——いや、彼女も3時間半ぐらい列を並んでいたはずだ——セキュリティーを抜けられたのではないかと思う。いやはや、この空港の混雑は常軌を逸していた。空港スタッフが列に並ぶ人たちにアイスクリームやペットボトルの水を無料で配っている姿は微笑ましかった。自分はアイスはいらなかったのだが、隣にいたアメリカ人の女学生がアイスを待ち望んでいると笑いながら何度か話していたので、彼女にあげると、彼女は喜んでいた。自分はのちにペットボトルの水をもらった。以前までは水をセキュリティーに持ち込むことは禁止されていたが、もはやテロ対策が緩んだのか、あるいはそれをチェックしているとセキュリティーがより混雑するのか、水の入った水筒とペットボトルの水を持って行けたことは救いであった。このような長蛇の列にもかかわらず、ほとんどの人が嫌な顔をしていなかったのが、印象的である。こちらがどうこうしようが状況は変わらず、ある意味達観しているのか、それともサマーバケーションの季節でみんな気持ちが穏やかなのか、苛立っている人がほとんどいなかったことが印象的である。この混雑は歴史的な異常さだったから、自分もまたこうした状況を楽しんでいて、ユーモアの精神も絶えず持ち続けていた。妊婦の女性のおかげで、セキュリティーまでこぎつけた時、空港スタッフの男性が親切にも夫婦に話しかけ、「もし妊婦であることをスタッフに伝えてくれていたら優先的にお通ししていたので、今度はぜひその旨おっしゃってください」ということを笑顔で伝えていた。すると、夫婦は笑顔でお礼を述べ、後ろでそれを聞いていた私は、「私は男性ですが、それだったら妊娠すべきですね」と述べたら、空港スタッフの男性、前に夫婦、そして横にいたアメリカ人の女学生の全員が笑った。さて、もう少ししたらコペンハーゲン空港に到着する。コペンハーゲンに向かう飛行機の中:2022/7/14(木)15:31


8773.【マルメ滞在記】『パブリック 図書館の奇跡(2018)』を見て考えさせられること


時刻は午後7時を迎えた。マルメのホテルに到着し、チェックインをして部屋に荷物を置いてから、近所のスーパーに出かけて夕食を購入した。道中に、思わず足を止めてしまうギャラリーがあり、すでにギャラリーが閉まっていた時間だったが、外からガラス越しに中の作品を眺めてみると、自分の美意識に合致するような作品ばかりが飾られて、しばらく時を忘れて作品を眺めていた。しばらくしてハッとして、ギャラリーをあとにしてスーパーに入った。マルメに到着した時は、少し雨雲が上空を覆っていて、小雨が降ったり止んだりを繰り返していた。そこから2時間ぐらい経ち、今はもう空は青く晴れ渡っている。気温に関して言えば、やはりスウェーデンと言ったところだろうか、やはり寒く、7月も半ばを迎えたが、上に羽織るものが必要だった。ちょうどカーデガンを持ってきていたので、それを羽織って買い物に出かけた。明日からも同じような気温になるようなので、常にカーデガンを持参したいと思う。


買い物からホテルに戻っている最中に、若い女性の浮浪者を1人見かけた。彼女は裸足で、少し震えるようにして遠くを見つめていた。少し精神もおかしくなっているように思えた。スウェーデンは福祉国家として有名だが、実は『ザ·スクエア 思いやりの聖域(2017)』という映画でも描かれているように、国内における格差は激しい。この映画では、貧しい人たちが街の郊外に隔離されるかのようにしてアパートで生活をしている姿が描かれている。ちょうど先ほど、アメリカのシンシナティを舞台にした映画『パブリック 図書館の奇跡(2018)』を見終えた。この作品の原題は、“The Public”というもので、まさに公共性とは何かを描いている。この作品は、先ほど目にした浮浪者を生み出す現代社会の在り方ともつながってくるし、まさに執筆を終えた書籍のテーマとも関係している。新自由主義の魔の手は、福祉国家にも公共的なものにもすでに深く浸食していて、その問題を改めて強く考えさせられる。先ほど見た映画から考えさせられたことを改めて原稿に反映させたいぐらいである。少し考えを練ってみようと思う。原稿についてはまだまだこれから加筆修正を施していく段階なので、旅行中に考えたことや、スウェーデン滞在中の読書の内容も反映させていこう。マルメ:2022/7/14(木)19:30

 
 
 

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