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8596-8599: アインホーフェンからの便り 2022年6月12日(日)



No.3719 宇宙の開いた口_An Opening Mouth of the Universe


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.1597, Creating and My Life

Creating something is continuing my life.

The Jheronimus Bosch Art Center; 12:08, 6/12/2022


No.1598, Wisdom of Body Feeling

Trust your body feelings instead of your thoughts.

You’ll immediately grasp the essence.

The Design Museum Den Bosch; 14:10, 6/12/2022


No.1599, Eloquent Silence

Silence in each art work eloquently speaks to me.

The silence invites me to a unique tranquil time and space.

Het Noordbrabants Museum; 14:44, 6/12/2022


No.1600, A Soul of Passions

I’m a soul of passions.

My soul takes me to the divine.

Het Noordbrabants Museum; 15:31, 6/12/2022


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

8596.【アイントホーフェン旅行記】今日の観光計画/今朝方の夢

8597.【アイントホーフェン旅行記】デンボスに向かう最中に

8598.【アイントホーフェン旅行記】ヒエロニムス·ボス美術館を訪れて

8599.【アイントホーフェン旅行記】北ブラバント美術館を訪れて


8596.【アイントホーフェン旅行記】今日の観光計画/今朝方の夢


時刻は午前5時半を迎えた。今、日曜日のアイントホーフェンが眠りから覚め、辺りが随分と明るくなっている。昨日は本当に良い気候であり、今日もまた気候がいい。最高気温は21度ぐらいとのことだから、今日は半袖ではなく、長袖一枚で移動するのがいいだろうか。いずれにせよ、今日もまた天気に恵まれることを有り難く思う。天気に恵まれる今日は、アイントホーフェンの隣町であるデンボスに訪れる。この町には以前から足を運びたいと思っていて、オランダ人の知人たちの話を聞くと、彼らも一様にこの町は魅力的であることを述べていた。この町を訪れたいと思っていた最大の理由は、敬愛する画家のヒエロニムス·ボスのゆかりの地であり、ヒエロニムス·ボス美術館があるからである。今日はまず最初にヒエロニムス·ボス美術館に向かう。美術館が開館するのが午前11時からであり、アイントホーフェン駅からデンボス駅までは電車で20分、1駅ほどの距離なので、ホテルを出発するのは午前11時前で良いかと思う。ヒエロニムス·ボス美術館を訪れたらその足で、北ブラバント美術館に訪れたい。北ブラバント美術館に隣接する形で現代美術館もあるようなので、可能であればそこも訪れたいところだ。今日も美術館巡りを楽しみながら、デンボスの町を散策することを通じて、この町の良さを十分に味わいたい。


今朝方は1つ夢を見ていたので、それを振り返り、朝の活動を始めたい。夢の中で私は、実際に通っていた中学校の体育館の中にいた。どうやら今から部活が始まるようであり、バスケ部のメンバーたちの姿がそこにあった。練習の前に私は、メンバーのある友人(SN)と話をしていた。彼が今どのような思いでプレーしているのかを聞くことを通じて、近々やって来る試合で彼にどのように活躍してもらうかを判断しようと思ったのである。彼は今少し悩みながらプレーしているようであり、彼の悩みを全て聞くことを行っていた。その中で、私への要求事項についても話を聞くと、彼は全て話し切ってすっきりしたのか、表情が明るくなった。そんな彼を迎え入れる形で練習を始めた。すると、コートの上に引退したはずの先輩の姿があり、先輩は1人でドリブルやシュート練習をしていた。試合が近づいていることもあり、せっかくなので先輩にも入ってもらう形で紅白戦をしようと思った。いざ紅白戦が始まると、先ほど悩み相談を受けた友人は吹っ切れたかのように思い切ったプレーをし始め、見ていてこちらも清々しかった。拮抗する展開の中、相手に得点を入れられた後、私は素早く自陣のゴール下からリスタートのボールをあるメンバーに渡し、そのリターンパスを受けて、ハーフラインから飛び上がって豪快なダンクシュートを決めた。決めた自分もまさか自分がダンクをするとは思っておらず、また、ハーフラインから飛び上がることができるとは思っても見なかったので驚いた。そのような豪快なシュートを決めた興奮の中で目が覚めた。アイントホーフェン :2022/6/12(日)05:58


8597.【アイントホーフェン旅行記】デンボスに向かう最中に


時刻は午前10時半を迎えた。今、アイントホーフェン駅のプラットホームでこの日記を書いている。もう間も無くデンボス行きの列車がやって来る。アイントホーフェンからデンボスまでは頻繁に列車が通っていて、交通の便がいい。そのように述べていると列車がやって来た。早速列車に乗り込むと、今日は日曜日であるからか二等列車でも空いている。仕事に出かける人はいないと思うので、みんな観光でお出かけのようだ。乗客の楽しげの様子からそのようなことが窺える。日曜日の落ち着いた雰囲気がとても心地良く、それを旅の中で味わえることはまた格別である。今日のアイントホーフェンは晴天に恵まれ、昨日ほどに気温が上がらないこともあり、程よく暖かくて有り難い。これから訪れるデンボスを歩き回ることはとても気持ちいいに違いない。感覚を目一杯開いて、全てを味わおうと思う。


昨日、ファン·アッベ美術館を訪れている時に観想的な意識状態になった。ドイツの思想家のビョンチョル·ハンが述べるように、観想的な在り方は、現代社会の達成主義的な疲労社会のあり方に対する対抗手段になる。また、観想的な在り方によって自己は深い治癒を得る。この在り方を貫き続け、それが絶えず常態的なものになるようにしたい。観想的な在り方が特殊なものではなく、日常的な永続的なものにしていくこと。こうした落ち着いた旅を継続していけば、旅の中の観想的な在り方が日常生活に浸透していき、随時観想的な在り方で毎日を過ごせるようになるだろう。


今朝方にふと、学術研究に関しては、やはり英語が支配的な言語にますますなっており、プログラム言語のように普遍的な言語の地位を確立しつつあることについて考えていた。もはや英語はその地位を確固たるものとして確立したと言ってもいいほどなのかもしれないぐらいに、世界の学者は英語で論文や書籍の執筆を当たり前のように行っている。学術的な世界だけではなく、世界を観光してみるとわかるように、英語が通じない場所がどんどんと減っている。英語による言語的植民地化が進行しているという見方もできる一方で、もはやその流れには抗えないところまで来ているので、自分としては母国語を守りながらにして、英語をプログラミング言語のように普遍言語として学んでいくという付き合い方を今後もしていくだろう。今朝方も随分と英語の発話能力の鍛錬に時間を充てていたが、そのような実践を継続しているのも、英語の重要性がますます強まっていることを実感しているからに他ならない。徒然なるままに日記を書いていると、もう間も無くデンボスに到着する。さて、今日のデンボス観光もまたとても楽しみだ。デンボスに向かう列車の中 :2022/6/12(日)10:41


8598.【アイントホーフェン旅行記】ヒエロニムス·ボス美術館を訪れて


今、デンボス駅のプラットホームにいて、アイントホーフェン行きの列車を待っている。列車の到着まであと7分ほどだ。朝はアインホーフェン駅で日記を綴っていたが、今はデンボス駅で同じことをしている。そうした自分の様子を見ると、つくづく自分にとって書くことは生きることに他ならないのだとわかる。今日はデンボスの町を方々歩き、この町の魅力にどっぷりと浸った。この町の落ち着きを見たときに、仮に来年アメリカでの生活を始め、再び欧州に戻って来た際には、再度オランダで生活を営んでもいいかもしれないという考えがよぎった。そんな未来のことはもちろんわからないわけだが、いずれにせよ、オランダはやはり自分にとって落ち着いた生活を営むにふさわしい国であることに変わりはない。


さて今日は、まず最初にヒエロニムス·ボス美術館に足を運んだ。ここは教会が美術館として開放されていて、入り口で受付の女性に色々と説明を聞き、まず最初に15分ほどのドキュメンタリー動画を見た。教会の中には神秘的な感覚を引き起こす音楽が流れていて、雰囲気がとてもよかった。この美術館は、1階から5階までが見学可能になっていて、2階以降はボスの作品ではなく、ボスの作品から影響を受けた現代人の作品や、デンボスに関係する資料などが展示されていた。やはり注目するべきは1階の作品であり、ボスの原画は貴重であるためか、この美術館に飾られているのはボスの作品のコピーのようだったが、一連の作品を網羅的に見ることができた点は喜ばしい。また、ボスの手書きのスケッチ画が何枚もガラスケースに保管されていて、それは原画であり、とても貴重なものかと思われる。それらのスケッチのモチーフもそうだが、絵画の方のモチーフにおいても、ボスが魚や両生類と人間が混じったような生き物を描いているのは興味深い。どこかで実は人間のDNAは魚のそれと酷似していると聞いたがことがあり、ボスは生命の進化を直感的に捉えていたのだろうか。ボスが生きていたのはルネサンス時代であり、同時代人としてはダ·ヴィンチがいる。ダ·ヴィンチの様々な洞察も見事だが、ボスの洞察も見事だと言わざるを得ない。例えば、人間の善悪や罪に関する洞察、金や権力に堕してしまう人間の欲など、作品を通じてボスの鋭い洞察が窺える。その他にも印象に残っているのは、ボスのアトリエを模した場所があり、そこは地下にあって、洞窟のなんとも言えない香りが漂っていた。その香りと絵具の香りが混じり合い、非常に記憶に残る香りを発していたことを覚えている。作品を十分に堪能した後はミュージアムショップに立ち寄り、そこでこの美術館が監修している2冊の画集を購入した。それ以外にも、ボスの全作品を所蔵したタッシェン社の画集もあったが、それはとても分厚かったのと、タッシェン社の画集であればいつでも購入できると思ったので、今回は購入を控えた。それ以外にも、この美術館で過去に開催されたボスに関する3回の学術会議の論文が収められた3冊の書籍も気になるものだった。それらも今回は購入を見送ったが、ボスはやはりその世界観を含め、学者の研究対象になる芸術家なのだと改めて思った。アイントホーフェンに向かう列車の中 :2022/6/12(日)10:41


8599.【アイントホーフェン旅行記】北ブラバント美術館を訪れて


時刻は午後9時を迎えようとしている。今、アイントホーフェンの夕方の空に夕日が燦然と輝いている。ここのところのオランダは本当に日が伸びていて、午後10時半ぐらいになってようやく暗くなって来るぐらいだ。今夜は今からシャワーを浴びて、明日の朝は出発が早いので、荷造りをしてから就寝しようと思う。


今日2つ目に足を運んだ北ブラバント美術館について言及しておきたい。この美術館は想像以上に作品が充実していて、3時間以上滞在していた。館内に入り受付でチケットを購入しようとしたところ、受付の女性が館内でつながっているデザイン博物館のチケットと合わせて購入するとお得だと教えてくれ、デザイン博物館にも行けるチケットを購入した。まずはそちらの博物館に足を運び、そこでスニーカーの歴史とポスターの歴史に関する様々な展示品を閲覧した。ちょうど昨日、デザインと政治に関する書籍を購入していて、そのテーマに対する意識が強かったので、スニーカーやポスターの背後にある政治的なものに関心を持って展示品を眺めていった。そこから北ブラバント美術館に行き、まずは1階の作品を堪能していった。そこに展示されていた画家は、ピカソ、キリコ、ルドン、ダリ、ミロ、モンドリアン 、クレーなど、自分が好きな画家が目白押しであり、彼らの作品に目を奪われながら鑑賞を楽しんでいた。彼ら以外にも、彼らと同時代を生きた画家の中で何人か非常に興味深い作品を残している画家がいたことが印象に残っている。とにかく、1階の作品はかなり充実していた。この美術館は見かけ以上に広く、1階だけではなく2階にも十分な見所があった。特に2階では、北ブラバント地方にゆかりのあるゴッホやブリューゲルの作品が印象に残っている。とりわけゴッホに関しては大きな部屋を取って特別展示が企画されていて、ゴッホがこの土地にゆかりのあることを改めて知った。例えば、アイントホーフェンから近くのヌエネンはゴッホの故郷なのだ。キャリアの中でゴッホが何度もこの土地に戻って来たことでも知られており、農夫を描いていた頃の作品はこの土地で描かれたものばかりである。偶然ながら、ヒエロニムス·ボス美術館の受付の棚にヌエネンのゴッホのゆかりの記念館があることを知り、今度また足を運んでみたいと思う。魂の画家のゴッホのゆかりの地はぜひともヨーロッパにいる間に訪れておきたい。あとはどこかのタイミングで、フランスにあるゴッホの墓にも行きたいと思う。ヒエロニムス·ボス美術館に続き、北ブラバント美術館も、芸術好きな人には強くお勧めできる美術館である。それらの美術館から得られた事柄は、また明日以降に書き留めておきたいと思うし、そうした経験はゆっくりと消化していこうと思う。アイントホーフェン :2022/6/12(日)21:06

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