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7293-7294: フローニンゲンからの便り 2021年9月4日(日)



No.2672 幾何学的空間_ A Geometrical Space


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.872, Inner Ripples

Ripples lap the beach of the inner sea.

I’m listening carefully to the sound.

It soothes my mind.

My mind becomes the vast peaceful ocean.

Groningen; 08:23, 9/4/2021


No.873, Omni-Rhythm

Everything has a unique rhythm, literally everything does.

Even memory and odors have a rhythm.

Groningen; 09:31, 9/4/2021


No.874, Continuous and Discontinuous Rhythms

Rhythms are both continuous and discontinuous.

They sometimes constantly stay there.

They sometimes repeat to appear and disappear.

Groningen; 09:35, 9/4/2021


No.875, Poetry & Music

Poetry is a precious source of my creativity.

Music is also another one.

Creative activities make my life richer and richer.

Groningen; 20:48, 9/4/2021

下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日の3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7293. 今朝方の夢

7294. 種々のリズム/空間の体験/決定的判断と内省的判断


7293. 今朝方の夢


時刻は午前8時を迎えた。週末の静かな朝が目の前に広がっている。今、空はうっすらとした雲に覆われているが、ここから雲が晴れていくようだ。


気温については引き続き肌寒く、今日もまた最高気温は20度に満たず、最低気温も10度を下回る。気候の面ではすでに本格的に秋に入っている印象だ。


昨日は、現在開発中のプログラムに向けた対談レクチャーを撮影し、その後に、レクチャーを補足するための音声ファイルを19個ほど作成していた。想像以上に多くの数の音声ファイルを作成していた。


昨日の対談レクチャーのテーマは発達測定であり、これまで様々な発達測定に触れ、発達測定の開発にも数回ほど携わり、同時に測定を扱う計量学(metrology)に関する修士号も取得するほどにこの分野に携わってきたことが、話しておきたいことを増やしたようだった。


そこから転じて今日は自分の取り組みにじっくりと時間を充てようと思う。探究活動と創作活動の双方に全ての時間を捧げていく。


昨日はゲーム作りの時間を脇に置いて音声ファイルを作っていたので、今日はゲームを創作する時間を普段よりも多く取ろう。昨日の分も合わせて、新たなシナリオを作成したい。


今朝方の夢を振り返り、朝風呂にゆっくりと浸かることにする。夢の中で私は、小中高時代の親友と一緒にアクションゲームを楽しんでいた。ゲーム機を通じてではなく、私たち自身がアクションゲームの世界の中にいたのである。


彼と様々な課題をこなしながら、ようやくゴール地点目前までやって来た。ゴールがある箇所までは足場がなく、魔法を使って足場となる土台を作る必要があった。


友人が早速足場を作ってくれ、私はそれに乗って前に進もうとしたが、そこに障害物としての木々が生い茂っており、そこには虫がたくさんいるようだったので、彼が警告を発した。そこで友人はまた別の場所に足場を魔法で作ってくれた。それを使っていざゴールへ向かったところで夢の場面が変わった。


次の夢の場面では、私はある製造メーカーの工場の敷地内にある立派な研究施設にいた。私はその会社からの依頼を受けて、その会社の若手20人ぐらいに発達理論の研修を提供することになっていた。それは私1人だけで行うものではなく、見知らぬ講師の男性と協働で提供することになっていた。


研修室に到着すると、すぐに20人ほどの若手社員が少し緊張したような表情で入って来た。彼らは私を見ると、講師が随分と若いことに驚いているようだった。もう1人の講師は私よりも幾分年上であり、中年に該当するような年齢だった。


そんな彼が私よりも少し遅れて部屋の前に現れ、私たちは拍手で彼を迎え入れた。そこからいざ研修が始まり、その研修を取り持っていた上司が人間発達に関して非常に素晴らしいことを述べたので、その言葉を受けていくつか重要なことを伝えようとした。そこで夢から覚めた。フローニンゲン:2021/9/4(土)08:13


7294. 種々のリズム/空間の体験/決定的判断と内省的判断


時刻は午後3時を迎えた。今、爽快な青空が広がっている。気温はすっかり秋のそれであるが、今から買い物に出かける際の散歩はとても清々しいだろう。


午前中から読書が捗り、結局これまでのところ6冊ほどの書籍の初読を終えた。今朝方はまず最初に、フランスの思想家ヘンリー·ルフェーヴラの“Rhythmanalysis: Space, Time and Everyday Life”を読んだ。


バーナード·スティグラーと同様に、ルフェーヴラの思想には芸術を通じた人間解放的発想が見られる。これはテオドール·アドルノにも共通して見られるものだ。


アートを通じた解放に加え、マークーゼ的なテクノロジーを通じた解放、ハーバマス的な対話を通じた解放、そしてそれらを補完する制度的な後押しという全方位的な解放アプローチが求められる。


ルフェーヴラの指摘の中で、記憶にも香りにも全てにリズムがあるというものが興味深く、それについて考えていた。確かに、聴覚的リズムだけではなく、視覚的リズム、嗅覚的リズムがあることに気づく。例えば、風景の連続性からリズムを汲み取ったり、香りの連続性からリズムを汲み取ったりすることができるというのは体験を通じて理解できることである。


自分の日常体験を思い出してみると、触覚的リズムがあることも見えてくる。このリアリティはリズムで構成され、リズムによって動的な生成運動を絶えず行っているのかもしれない。


そこからふと、空間の体験に関する意味を改めて問うていたが、これはなかなか難しいテーマだった。偶然にも、神学者のポール·ティリッヒもこのテーマに向き合っていたことを知る。


フローニンゲンでの生活も6年目となり、欧米での生活も10年目となった。欧米という空間そのものに対する体験に付随する意味。それはこれから一生涯かけて紐解いていくものなのかもしれない。同時に、日本という空間に対する体験や、日本という異空間を通じた欧米という空間の相対的客体化という現象も考察に値する。


先ほど読んでいた書籍は、ハンナ·アレントの思想に深く立脚した形で悪について考察したものだった。これはコロンビア大学出版から出版されている批判理論シリーズのうちの1冊であり、同シリーズはいくつか購入したのだが、いずれも得るものが多い。


本書を通じて、あらかじめ定められたスクリプトに則って意思決定をする決定的判断と、世界に開かれた形でその場で自らの内省力を働かせる内省的判断は全く別種のものであることを思った。どうも現代人は前者の判断ばかりを自動機械のように行っているように思える。


前者は自閉的に、世界に対して自己を閉じた形で行う判断であり、ナチスのアイヒマンを含めて、こうした形の判断は社会を混乱させて来たという歴史がある。


ファーマコン(pharmakon)としてのテクノロジーが良薬として人々に内省的判断を促すように活用されるための要素と条件にはどのようなものがあるだろうか?フローニンゲン:2021/9/4(土)15:22

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