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7120-7122: アートの国オランダからの便り 2021年7月8日(金)



No.2455 影から_From a Shadow


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.739, Heidegger and Marcuse in a Dream

In the dream that I had last night, Heidegger and Marcuse showed up.

Fortunately, I talked with them about philosophical issues.

Since I’ve seriously researched on the philosophy of technology recently, if they appear in my dream again, I want to discuss the theme with them.

Heidegger and Marcuse in the dream would be symbols that facilitate and navigate my research.

Groningen; 06:11, 7/8/2021

No.740, A Symbolic Forest

I’m enjoying creative exploration in a symbolic forest everyday.

In the forest, an infinite number of symbols emerge constantly.

I appreciate every encounter with a symbol, walking in the forest.

I’m a symbol creator for the world and the entire universe.

Groningen; 06:53, 7/8/2021


No.741, Human Spirituality in the Era of Post-Humanism and Trans-Humanism

I’m wondering what kind of effects post-humanism and trans-humanism have on our spirituality.

What would change and unchange?

Groningen; 21:57, 7/8/2021


下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(4つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

本日生まれた3曲


全ての楽曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

楽曲の一部はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

7120. ハイデガーとマークーゼが現れる夢

7121. 象徴の森/今朝方の夢の続き/テクノロジーと権力

7122. 滞在許可証の更新手続きを終えて/本日の探究活動より


7120. ハイデガーとマークーゼが現れる夢


時刻は午前5時半を迎えた。早朝の穏やかさが辺りに充満している。


時間も空気もとても静謐だ。そんな中、小鳥たちが鳴き声を上げているのが聞こえる。


彼らの鳴き声は、2階の左右の窓から室内に入って来る。窓が音響装置のような、まるでスピーカーのような役割を果たしている。


今朝方の空には雲が一切ない。遠くの空に薄オレンジ色の朝焼けが見える。


午後からは小雨が降るようだが、近所のコピー屋に行って、昨夜依頼をしておいた書類の印刷物を受け取ろうと思う。それは滞在許可証の延長に関する提出書類である。


提出に必要な書類を全て印刷してもらい、封筒を持参する予定なので、そこで切手をもらい、そのまま郵便ポストに投函しようと思う。お世話になっている会計士の支援のおかげもあり、非常に速やかに更新手続きを終えることができて嬉しく思う。あとは移民局からの返信を待ちたい。


今朝方の夢を振り返り、今日もまた旺盛に読書に励もうと思う。今日をもってマネー神学に関してはフィリップ·グッドチャイルドの書籍の再読が終わる。そのため、今日からはナイジェリアのニミ·ワリボコのマネー神学に関する書籍を読み進めていこうと思う。


テクノロジーに関しては引き続きバーナード·スティグラーの書籍を読み進めていく。ここ最近はハイデガーやマークーゼの仕事をテクノロジーの観点から見直しているためか、今朝方の夢にはこの2人の偉大な思想家が現れた。


夢の中で私は、見慣れない学校の教室にいた。その教室にはハイデガーとマークーゼが後ろの方に座っていて、今行われているクラスでのディスカッションに耳を傾けていた。


ディスカッションを行っているのはその学校の生徒たちであり、テーマは哲学的なものとは少し違っていた。だが、ディスカッションが進行していくと、少しずつ哲学的な内容になって来た。


ある時、マークーゼが口を開いた。クラスのディスカッションは日本語で行われていたのだが、脳内で自動翻訳されたのか、マークーゼはディスカッションの意味を掴んでおり、鋭い指摘をした。それを横で聞いていたハイデガーは思わず笑い出し、マークーゼの鋭い意見を称えた。


実は、マークーゼが指摘したことは、私が感じていたことと全く同じであり、それを自分も述べるか迷っていたので偶然の一致であった。マークーゼの指摘後、ハイデガーはおもむろに立ち上がり、教室の外に出た。どうやらトイレに行くようだった。


ハイデガーの背中を見た瞬間、気がつくと私はトイレにいた。そのトイレは見覚えがあり、どうやら実際に通っていた小学校の、しかも5年生の時に使っていた教室の横にあるトイレのようだった。


トイレで用を足していると、後ろから背が高くすらっとしたハイデガーがやって来た。ハイデガーは私の右横の便器を使い、要を足し始めた。そしてボソッと何かを呟いた。


私は彼の英語を聞き取ることができなかったが、それは何か重要な哲学的意味の含まれたものだと直感的に思った。ハイデガーは私よりも先に用を足し終わり、離れ際にもまた一言何かを呟いた。それもまた聞き取りにくかったが、私は適当に相槌をして、「また後ほど教室で」と述べた。そこで夢の場面が変わった。


まさか夢の中でハイデガーとマークーゼと出会うことになるとは思ってもみなかった。夢の中の2人の哲学者は、自分にとってはとても親しみやすく、人間味のある人だった。


ハイデガーとマークーゼのテクノロジー哲学をこれから深く学んでいこうと思っていたところであり、その思いが夢の中で形になったのかもしれない。ここから探究が進み、夢の中で再び彼らが現れたら、彼らとテクノロジーに関する対話ができれば幸いである。フローニンゲン:2021/7/8(木)06:04


7121. 象徴の森/今朝方の夢の続き/テクノロジーと権力


時刻は午前7時を迎えた。朝日が燦々と輝いている。朝日を浴びながら足つぼマットに乗り先ほど2枚ほど絵を描いた。いつも絵は無心で描いており、そこから現れるシンボルには自分でも驚くことがある。


象徴の森を散歩し、思わぬ象徴的存在と遭遇するかのような感覚である。象徴の創造者としての自己の役割をこれからも全うしていくという気持ちを新たに持つ。


先ほど朝風呂に入りながら、改めて今朝方の夢について振り返っていた。ハイデガーとマークーゼが現れた夢以外にも別の夢を見ていたことを思い出す。


夢の中で私は、実際に通っていた中学校の教室の中にいた。今はまだ休憩時間のようだが、もう間も無く授業が始まろうとしていた。自分の席に戻って次の時間の準備をしようと思ったら、自分の席に親友(YU)がいて、彼は私がやって来るのに気付くと慌てて咳を立った。


しかし、慌ててしまったためか、机の中に入れていた水筒が机から飛び出してしまい、それが床に落ちて床が水浸しになってしまった。何をしてるんだかと思ったが、私は彼に床を拭かせるのではなく、ちょうど床に落ちていたタオルで水を拭いた。


すると、先生がやって来て、すぐさま授業が始まった。授業が始まってしばらくすると、後ろに座っていた女性友達(AS)が短いフレーズの面白いことを呟き始めた。その言葉の意味は不明だったが、その言葉のリズムや質感が耳に心地良く、自分も思わずそのフレーズを口ずさんでしまいそうだった。


すると、左隣に座っていた別の女性友達(NI)が和歌を歌い始めた。和歌を朗読するのではなく、文字通り、音楽を歌うかのようにして歌い始めたのである。思っていたよりもなかなか良い歌声だなと思って彼女の歌に聞き入っていると、教室が暑いことに気づいた。


そう言えば、教室の暑さに気付く前に、床に溢れた水を拭く際には上半身裸になっており、先生が教室に来てからはニット帽を深く被って授業を聞いていたように思う。そのような夢の場面を回想する。


それではこれから作曲実践をし、その後、本日の読書を始める。今日もまた読書が捗る予感がしている。少しずつ着実に自分のテーマに関する理解を深めていく。


スティグラーはテクノロジーの発生と権力の発生の関係性を指摘しており、そこからフーコーの権力論に行き着いた。以前も何度かフーコーの仕事を参考にしていたが、テクノロジーと権力の関係からフーコーの仕事を捉え直してみようかと思う。


マネーもそうだが、テクノロジーと権力の結びつきは極めて強い。フーコーの「生政治」そして「生権力」という言葉を借りれば、政治的意図が混入したテクノロジーが、私たちの知覚や感覚を変容させるという生権力の濫用は頻繁に目にする。


テクノロジーによって私たちの知覚や感覚だけではなく、行動も変わってしまうのだ。テクノロジーのデザイン1つ取ってみても、それがもたらす影響は多大なものである。


テクノロジーの設計とその運用において、深い規範的意識と倫理観が求められるはずなのだが、現実社会においてはそうではないことを危惧する。規範的意識と倫理観の復権と涵養に神学はどのように寄与することができるのだろうか。やはり政治神学についても探究の幅を広げていこうと思う。フローニンゲン:2021/7/8(木)07:22


7122. 滞在許可証の更新手続きを終えて/本日の探究活動より


時刻は午後5時半を迎えた。先ほど雷を伴う夕立に見舞われたが、今はそれが嘘のように穏やかな夕方の世界が広がっている。


雷雨が降る前に買い物を終わらせ、近所のコピー屋にも立ち寄って来た。コピー屋では、滞在許可証の延長に必要な書類を全て印刷し、無事にそれを郵送した。あとは移民局からの反応を待ち、無事に延長の申請が受理されたら、新しいカードをまた移民局に受け取りに行く。


今回の更新によってもう5年間ほどオランダに滞在することができる。来年の8月を迎えれば、オランダ永住権と欧州永住権の申請資格を得ることができるので、来年は9月あたりに永住権の申請をしようと思う。


今日も読書が捗る1日であった。これまでもずっと書物の目次は全体観を把握するために活用していたが、冒頭の目次には掲載されていない小見出しの重要性に改めて気づいた。それらを含め、重要な書籍については小見出しを含めた目次を全て手書きし、絶えずそれと照らし合わせながら読書をしていくことにした。


早速スティグラー、グッドチャイルド、ワリボコの書籍の目次を紙に手書きし、それと照らし合わせながら読書を始めた。目次を書き出すことによって、改めてその書籍の構成が理解でき、それによって書籍の内容理解も深まることを実感している。


今日もまたいくつか雑多なことを考えていた。午前中にふと、過去の記憶だけではなく、未来の記憶が喚起される感じがした。これもまた不思議な知覚現象であり、喚起された未来の記憶に従って生きている自己がここにいることに気づいたのである。


未来の記憶に導かれている自己。その導きに身を委ねれば良いのだという深い安心感がある。


マネー神学に関する動画を隙間時間にいくつか視聴する中で、イエスは洗礼を受けるまで大工だったことを改めて知り、それについて考えていた。道具というテクノロジーを司る仕事に従事していたイエス。


キリスト教神学においてテクノロジーがどのように扱われているのかに強い関心を持ち始めている。それでは他の宗教においてはどうなのだろうか。仏教や道教、神道など、自分に馴染みのある宗教においてテクノロジーはどのように扱われているのだろうか。直感的に、キリスト教よりもその探究は進んでいないように思えるのだが、実際のところはどうなのだろうか。


それと角度は似ているが、マネー神学に関する一連の書籍を読んでいると、キリスト教神学の観点から現在のマネーを取り巻くシステムのおかしさを指摘しているのだが、それ以外の宗教の教義的観点から見ると、どのような批判を加えることができるのだろうかという興味が湧く。


この点についても、現代の金融資本主義はやはりユダヤ·キリスト教の影響を強く受けており、他の宗教の観点から金融資本主義を取り上げている研究は少ない印象を受ける。このテーマについても調べてみて、今後の探究領域としたい。フローニンゲン:2021/7/8(木)17:52

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