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6512-6514: アートの国オランダからの便り 2020年12月30日(水)


No.1687 光の回廊_A Corridor of Light

本日の言葉

Since all is empty, all is possible. Nagarjuna


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本日生まれた5曲

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タイトル一覧

6512. 自然と愛

6513. 今朝方の夢

6514. 輝く太陽光を浴びて/陶酔感と調和


6512. 自然と愛


時刻は午前4時を迎えた。とても静かな朝の世界が広がっている。


明日はいよいよ大晦日であり、2020年の最後の日となる。今年がどのような形で始まったのかもう覚えていないが、振り返ってみると、今年もなんだかんだでいつの間にか終わりになっていたという感じである。


人生もこのような形で進行していくのだろうか。人生の終わりを迎えるにあたって、そのような感じを受けるのであれば、それはこの人生を日々充実した形で歩んだことの証になるかもしれない。


時の進行過程と歩みを共にして、日々一歩一歩進んでいくこと。そしてその歩みを楽しむこと。それらを行っていれば、どこか一種の満足感と爽快感を持って人生の終わりを迎えることができるように思えてくる。


昨日は終日雨が降っていたので、結局買い物に出かけることができなかった。今日は一日中晴れのようであるから、夕方にでも街の中心部のオーガニックスーパーに立ち寄りたい。今日は水曜日であるから、中央市場は休みであり、それは残念だが、代わりの品をスーパーで購入しよう。


昨日、『マーラー(1974)』という映画を鑑賞した。この作品は、作曲家グスタフ·マーラーの半生を描いた物語である。彼の回想や夢の世界を美しい映像と音楽で表現しているなかなかの傑作であった。


若きマーラーにある音楽家が、「自然への理解が欠けている。自然からもっと学びなさい」という言葉を述べ、さらに「自然の中で生きることのできない者に、人の心を打つ音楽がかけると思うかい?」と述べていたことが印象に残っている。


ちょうど先日ガウディに関するドキュメンタリーを見ていたときに、ガウディが自然を愛し、自然の原理から建築理論を構築していったことを知り、ガウディと同様に、マーラーもまた自然を愛していたことを知る。一昨年あたりから、都市に滞在する旅ではなく、自然を巡る旅にいずれ移行していくであろうということを考えていて、より自然に触れられる場所で生活をしていこうと常々思っていることもあり、マーラーの自然信仰には大変共感を持った。


その他にマーラーが残した言葉としては、「義務ではなく愛に従え」という言葉も印象的である。対象に対する義務感から物事をなすのではなく、対象への愛に従って物事をなしていくこと。まさに日々の創作活動や映画鑑賞が一切の義務感から逃れ、純粋にそれらへの愛に基づいて行われているのと同じく、日々の全ての活動を義務ではなく愛に基づいて行っていこう。


日本社会で言われている日々の仕事の生産性や創造性が上がらないのは、それらが義務感——あるいは脅迫感——に基づいている場合が多いことに一つの原因があるのではないかということは見逃せないだろう。


生産性や創造性の源には愛がなければならないことを確認する必要があり、愛のない形で生産性や創造性を上げようとすることは、必ずそのしっぺ返しを食い、歪みや病理を引き起こすだろう。フローニンゲン2020/12/30(水)04:33


6513. 今朝方の夢


開かれた書斎の窓と寝室の窓を冷たく新鮮な空気が通り抜けている。窓を開けるには随分寒い季節となったが、朝の換気は新鮮な空気を取り入れるという物理的な次元の話だけではなく、エネルギーの巡りを良くするというのは目には見えない次元の話でもある。


今日もまた絵を描き、曲を作り、日記を書き、読書をし、そして映画鑑賞をする形で過ごしていこう。活動の主軸は作曲と映画鑑賞であり、その他の実践は作曲と映画鑑賞を補助する役割を担い、また気分転換の役割を担う。


今朝方は夢を見ていた。昨日見たマーラーに関する映画作品を通じて、マーラーは夢の世界から楽想を得ていたことがわかる。マーラーもまた夢を大切にしていた人間だったのだ。


夢の中で私は、見慣れない片田舎の町のコンビニの駐車場にいた。母が運転する車に乗ってそのコンビニに到着し、車から外に出ることなく、じっとしていた。


ふと辺りを見渡すと、1人のホームレスが駐車している車を漁り、車から空き缶を盗んでいた。どうやらその空き缶にはシールが貼られていて、そのホームレスはシールを集めているようだった。集められたシールが何と交換できるのかは定かではなかったが、きっと何かしらの物品がもらえるのだろうと思った。


するとそのホームレスは、うちの車の方にやってきて、黙ったまま仕草で運転席にある空き缶を要求した。運転席に置かれていたのはもう中身のない空き缶であり、ちょうどコンビニのゴミ箱に捨てようと考えていたので、私はそれをホームレスに渡した。するとそのホームレスはそそくさとどこかに消えてしまった。


それを見届けた直後、大学1年生の時の第二外国語のクラスメートがやってきて、「自分の空き缶を知らないか?」と尋ねてきた。「おそらくその空き缶はあのホームレスが持っていってしまったんじゃないか?」と答えると、彼は少し残念そうな表情を浮かべていた。


話を聞くと、彼もまたシールを集めていたようなのだ。「今から追いかければまだホームレスを捕まえられると思うよ」と述べると、彼は少し明るい表情を浮かべた。


彼がホームレスを追いかける前に、私は先日の彼のライブコンサートについて言及した。彼はあるバンドのメンバーを務めていて、仕事の合間にエレキギターの練習をし、当日のライブでは素晴らしい演奏を披露していたのだ。


「演奏から絶妙なサイン波が出ていたね」と述べると、彼は「気づいてくれてたのか」という表情を浮かべて笑顔になった。彼のエレキギターはバンド全体の演奏に華を添え、純粋に演奏に感動したことを伝えると、彼の内側から肯定的なエネルギーが流れ始め、ホームレスを追いかけることにとても前向きになっているようだった。そのような夢を見ていた。


夢の中に登場した友人との会話の中で、彼は17歳からふとしたきっかけでエレキギターを始めたことを述べていたのを覚えている。ホームレス、そしてギターが何を象徴しているのかを少し調べてみようと思う。フローニンゲン2020/12/30(水)04:48

6514. 輝く太陽光を浴びて/陶酔感と調和


——芸術家であるとは、美の情熱に生きることだ。そして美の情熱に生きるとは、「熱愛の対象」の表現にひたすら憑かれることである。それには理屈も何もない。むろんそこには魂の幸福と深く関わるものがあるだろう——辻邦生


時刻は午後8時に近づきつつある。今日は朝から晴れ間が見え、午後には燦々と冬の太陽が輝き、たっぷりと日光浴を楽しむことができた。


相変わらず日暮れは早いため、太陽が出ているうちに街の中心部に買い物に出かけた。買い物から帰ってきて家に到着後、すぐさま雨雲が現れ、雨が降り始めた。


あと数分ほど遅れていたら雨に見舞われたことを思うと、とても幸運だったと思う。天気に関してこうした幸運に恵まれることが多く、自分が天の恩寵のもとに生きているのではないかと思ってしまうほどだ。


時の流れに陶酔し、濃密な陶酔感を味わって生きる毎日が続く。今日も気がつけば1日が終わりに近づいていて、明日はいよいよ今年最後の日となる。


明日は1人静かに今年最後の日を味わおう。とはいえ、いつもと変わらない形で1日を過ごすことになるだろう。創作活動と映画鑑賞に邁進する形で明日を過ごしていく。


今日はいつもより写譜の実践量を増やした。楽譜に込められた作曲家の暗号を紐解いていくことに喜びを感じ、楽譜に込められた暗号を通じた対話を試みている。


楽譜から語り掛けられる言葉に耳を傾け、それを理解し、自分の作曲に活かしていく。今参考にしている曲はどれも時の試練に耐えた作品であり、そこには時間によって風化しない固有のメッセージがある。それこそが作品の普遍的かつ不変的な価値とでも言えるだろうか。


言葉ではない世界に飛び込み、その世界に浸りたいと希求したときに、絵画的な何かや音楽的な何かが立ち現れる。言葉の世界を超越し、言語の分節化作用が及ばない世界の中に生きる時、名状し難い至福さを感じる。それは涅槃的な何かである。


確かに絵や音楽を創作することに伴う絶対的な喜びがあるが、書くことによる喜びも忘れてはならない。しかしふと、書くことによって自分の内側で調和がもたらされるということは、そうでない場合には自分は危機の中に生きているのではないかという見方ができると思った。


そしてそれは書くことだけではなく、絵や音楽の創作においても当てはまる。それらを通じて精神が調和を得ているのは間違いないが、それらが欠けることによって自己が混沌に陥るという危機も暗示させる。


おそらく複数の表現活動に従事しているのは、それらが1つとなってより包括的な調和を生み出すことを実感しているからなのだろう。フローニンゲン2020/12/30(水)20:06

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