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6493-6494: アートの国オランダからの便り 2020年12月21日(月)


No.1651 光の教会_A Church of Light

本日の言葉

It is sufficient that there should be neither love nor hate for understanding to appear spontaneously clear, like daylight in a cave. Jianzhi Sengcan


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本日生まれた5曲

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タイトル一覧

6493. 今朝方の夢

6494. カオスのフラクタル構造/映画を通じた協働学習


6493. 今朝方の夢


時刻は午前4時を迎えた。今日から新たな週となる。12月も残すところ今週と来週となり、いよいよ新しい年を迎える。


昨年はマルタ共和国で年越しを祝い、そこからミラノに滞在した。今年はフローニンゲンで大人しく年越しを迎えることになりそうだ。


年越し祝いを兼ねて、年末は久しぶりに長時間の座禅を組んでみようかと思う。年末のどこかのタイミングで静かに座し、意識を整える形で新しい年に向かっていきたい。


今朝方の夢を静かに振り返っている。夢の中で私は、大きなコンビニエンスストアにいた。場所は日本のようである。


私は小中学校時代の親友たちと旅をしていて、昼食時になったので、親友の1人がコンビニに立ち寄りたいと述べた。ちょうど近くにコンビニがあったので、そこに立ち寄ることにした。


私はすでに昼食を持参していたので、特に何かを購入する予定はなかったが、最近の日本のコンビニではどのようなものが売られているのかに関心があったので、親友たちについていくことにした。


店内を反時計回りに巡っていたところ、親友の1人(YU)が食いかけの菓子パンを見つけた。それはパンの美味しそうな部分だけが誰かに齧られていて、残りの部分が袋に入っていた。


親友はそれを店員のところまで持っていき、おかしなパンがあったことを告げた。私は菓子パンコーナーを後にしようとしたところ、目に入ったチョコチップメロンパンが美味しく見えたが、その味は巧みに脚色されたものであることを知っていたので、購入をやめ、持参したいつもの昼食を摂ることにした。その他にも夢の場面があったように思うが、今覚えているのはそれぐらいである。


今日もまた旺盛に映画鑑賞と創作活動に励んでいこう。昨日の夕方に、シネマセラピーに関する書籍を3冊イギリスの書店に注文した。当初の予定では4冊ほど購入するはずだったが、そのうちの1冊がKindle版しかなく、購入するのをやめた。


Kindleは書籍とじっくり向き合うには不都合があり、学習というものが身体を通じてなされるという性質上、身体性が紙媒体よりも低いKindle版は購入しても無駄であると判断した。注文した3冊のうち、1冊は年内に届き、もう2冊は来年の初旬に届くとのことである。


今は映画を大量に見ていき、映画の鑑賞体験を積み、自分が名作だと思うものをリストアップしている最中である。今後の人生において何度か見返したい作品と出会うためには、今の段階では数多くの作品を実際に見ていく必要がある。


もちろん駄作と出会う確率も上がるわけだが、駄作を見るという体験無くしては傑作を見極める目も養われない。今日はどのような作品と出会うだろうか。フローニンゲン2020/12/21(月)04:23


6494. カオスのフラクタル構造/映画を通じた協働学習


時刻は午後9時を迎えた。天気予報とは少し違って、午後からは激しい雨ではなく小雨が降る程度だった。一方で、気温とは裏腹に、今朝方は足下から冷え、ヒーターをつける時間帯もあった。


気温はまだそれほど低くないのだが、やはりそろそろヒーターをつける時期になってきたことを感じる。先日まではまだヒーターをつける必要ないなどということを述べていただけあって、天候の変わりやすさを思う。


今朝は午前3時半に起床し、そこから「一瞬一生の会」の第2回のクラスが始まるまでに4本ほどの映画を見ていた。今朝方のテーマ設定は、アフリカの紛争、社会主義政権下のポーランドの社会情勢、そしてパレスチナの現代の社会情勢であった。


その観点で、最初のアフリカの紛争については『エンドレス·ウォー(2018)』という作品を見て、社会主義時代のポーランドについては『ワレサ 連帯の男(2013)』と『残像(2016)』という作品を見て、パレスチナの現代の社会情勢については『ガザの美容室(2015)』という作品を見た。もちろん、それらの作品を通じて浮き彫りになるのは部分的なものなのだが、色々と考えさせられることや新たな発見があったことは間違いない。


アフリカと中東の戦争状態を描いた2つの作品を併せて考えてみたときに、カオスのフラクタル構造がそこにあることに気付かされた。それはとりわけ『ガザの美容室(2015)』という作品からもたらされたものであると言っていいかもしれない。


この作品は、パレスチナの小さな美容室を舞台に、絶えず戦争状態に置かれている日常をその店にやってきた女性たちがどのように生きているかを描いている。美容室の外は、男たちの戦争世界が広がっていて、美容室は最初、そうした外の世界とは関係のない平穏な聖域(サンクチュアリー)のような女の世界かと思っていた。


だが作品を見ていくと、女の世界も蓋を開けてみれば、出産間近で苦しんでいる女、外の世界とは関係なく結婚に向けて準備をしている女、ドラッグを使って狂ってしまう女、アラーに祈りを捧げる女、喧嘩をする女たちと大変混沌としていることに気づく。つまり、この世界には純粋な秩序世界というものはなく、カオスの世界の中にある一見すると平穏な秩序世界もまたカオスであることに気付かされるのだ。これがまさにカオスのフラクタル構造と呼べる所以であり、それは私たちの日常世界の本質的な特徴を表しているように思える。


4本の映画を見た後に行った「一瞬一生の会」の第2回のクラスにおいては、古典的な名作『十二人の怒れる男(1957)』を取り上げ、この映画を見るのは今回が3回目であるが、気づきの多いクラスとなった。1人ではなく、複数人と同じ映画を見て、鑑賞体験や気づきや学びを共有することの学習効果を改めて強く実感した。


ちょうど昨日シネマセラピーに関する学術書を3冊購入して、今後このように映画を題材にして語り合うような場を作っていくことができれば、その際には治癒の効果や変容の効果を実現していくような場にしていきたいと思う。明日もまた映画を通じたミクロな治癒と変容を大切にしていこうと思う。フローニンゲン2020/12/21(月)21:21

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