No.1617 虚空の空_The Desolate Sky
本日の言葉
In the garden of gentle sanity, may you be bombarded by coconuts of wakefulness. Chogyam Trungpa Rinpoche
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タイトル一覧
6460. 今朝方の夢
6461. 今朝方の夢続き/テーマに基づく映画鑑賞
6462. 今日を振り返って
6460. 今朝方の夢
時刻は午前5時半を迎えようとしている。昨日と今日はゆったりと、午前5時前に起床した。しかも時刻は全く同じの04:52だった。
その前の3日間は、午前3時頃の同時刻に起床していたことが興味深い。起床にもサイクルがあるようだ。
今、小雨が降っている。どうやらその雨は、夕方まで降り続けるようだ。
12月を迎えて1週間が経ったが、今年の冬は今のところそれほど寒くない。この時期に部屋のヒーターをほとんどつけていないというのは驚きである。こんなことは過去4年間において1度もなかったように思う。
確かに就寝時には湯たんぽを使っているのだが、日中は書斎のヒーターをつけることはほとんどない。朝方につけたことがあるのは数回程度だ。
昨日の夕方に、白い渡り鳥たちの大群が霧がった空を空を舞っていく光景を目撃した。あまりの数に驚いたが、白い姿をした彼らが空を覆い、優雅に舞っていく姿は圧巻であった。
渡り鳥たちはこれから暖かい地域に向かっていく。自分はこの土地に残って過ごすが、心はどこかに向かって一歩一歩前進していく。内面がゆっくりと深まる方向に歩いていくだけだ。
そのようなことを考えながら、今朝方の夢について振り返っている。夢の中で私は、見慣れない学校にいた。どうやら、これから教室で成人発達理論に関する講義をするようだった。
その学校は大学ではなく、小中高のいずれかであり、雰囲気として高校よりも小中学校の可能性の方が高いように思われた。そんな学校に大人たちがやってきて、これから成人発達理論の講義を聞くことになっており、私は講師役を務めることになっていた。
講義を行う教室がどこかを受付のような場所で確認すると、講義開始までまだ随分と時間があるようだった。空き教室を借りて、そこで待機しようと思ったところ、教室を借りるのがどうやら有料らしかった。しかし支払いは誰か別の人が行ってくれるようであり、あとで精算するために領収書をもらおうと思った。
その時、見知らぬ外国人女性が私に声を掛けてきた。歳は中年から老年にかけてぐらいであり、どこかで見覚えのあるような顔立ちをしていた。雰囲気としては、以前私がジョン·エフ·ケネディ大学でお世話になっていた学科長の持つ雰囲気と似ていた。
彼女は私に、休みの期間に執筆した英文日誌の提出を促してきた。そのようなものを書いていた記憶がなく、それは提出できない旨を伝えると、それは困ると言い出した。
よく事情が飲み込めなかったが、英文日誌の提出が義務なのであれば、日本語で書いている日誌をGoogle翻訳にかけてコピペして提出すると私は伝えた。Google翻訳が不正確なのは承知であり、英文日誌をゼロから書くことの手間を考えると、そうした形で提出するのが手っ取り早いだろうと思ったのである。
すると、いつの間にかその女性はどこかに消えていた。気がつくと、もう講義の時間が迫っていた。結果として、待ち時間を潰すことをせずに済んだのだが、空き教室の使用料を支払っていたこともあり、無駄なことをしたと思った。
講義を行う教室に到着すると、すぐさま講義が始まった。それは単独の講義ではなく、ファシリテーターがもう1人いて、その男性からの質問に私が回答する形で講義が進んでいった。
受講者の方々は成人発達理論に造詣が深く、最初に興味深い質問が出てきた。それに対して私の回答をいきなり伝えるのではなく、まずは他の受講者の方々がどのように考えているのかを問い返した。すると、2人ほど回答してくれ、それらの回答は素晴らしかったが、焦点の当て方がとてもミクロなものだった。そうしたこともあり、私はより大きな観点でその質問に回答した。
説明の中で、成人発達理論を取り巻くコンテクストが2019年に大きく変わったことに言及した。そしてその際に、英語の学習のメタファーを用いて、2019年前においては、アルファベットの1つ1つを最初から学ぶことをしなければならなかったが、2019年からはアルファベットの成り立ち、つまり英語の歴史を振り返り、現代における英語を取り巻くコンテクストを考えていくことが重要であるということを、成人発達理論の学習に当てはめて説明していた。フローニンゲン:2020/12/7(月)05:42
6461. 今朝方の夢続き/テーマに基づく映画鑑賞
時刻は午前5時半を迎えた。今、シトシトと降り注ぐ雨の音が聞こえてくる。外の世界が静寂な分、雨の滴る音がよく聞こえてくる。不規則に滴る音に規則性を見出すかの如き状態が続く。
雨音に意識を向けていると、蝋燭の炎を見つめて変性意識状態に入るのと同じような現象が起きる。意識は揺らめくという性質を持っているため、蝋燭や雨音という不規則に揺れる性質を持つものに意識を向けていると、意識は程よく変性意識に誘われるのであろう。
先ほど今朝方の夢について振り返っていたが、夢には続きがあった。起床直前に見ていた夢は、どこか町役場にあるような小さな部屋が舞台になっていた。そこは昭和を思わせるような雰囲気が漂っていて、壁にかけられているポスターは古く、部屋には昔のストーブが置かれていて、ストーブの上にはヤカンが置いてあった。
どうやらそこは職場のようであり、私は小さな組織に所属しているようだった。厳密には、私はその組織のために働く外部コンサルタントのようだった。ちょうどその日は何かのミーティングで会社を訪問していた。
私はよくこの会社に来るため、自分の机まで用意してもらっているようだった。その机は女性社長の左横であり、私のさらに左横には社長の秘書の机があった。その女性社長は私よりも9つほど歳が上であり、知り合いだった。
社長は今、組織内の人間関係で苦しんでいるようであり、とてもストレスが溜まっているようだった。端的には、人間関係上のストレスから鬱を患っているらしく、それは目や表情に現れていた。
今回私が会社を訪問したのは、その件についてである。社長の心の状態が心配だったので、今日は社長の話を色々と聞こうと思った。また、社長だけではなく関係者の話も色々と聞くことによって、彼女の心の状態をシステムセラピー的に整えていくことをしようと思っていた。
私が会社にやってきた時にはまだ社長は到着しておらず、秘書の方と少し話をしてしばらく経ってから社長がやってきた。見ると、朝から元気のなさそうな表情を浮かべていた。
秘書の話によると、どうやら社長は、昨日に社内の誰かと大きな口論をしたようだった。それがまだ尾を引いているような雰囲気が社長にもあったし、職場の雰囲気にもあった。社長がやってきたところで話をゆっくり聞こうと思ったが、そこで夢から覚めた。
今日もまた旺盛に映画鑑賞を進めていこう。映画は小説や詩集を同じようなものであり、同時に哲学書や科学書と同じようなものであるという認識が自分の中にある。つまり、映画に対して小説や詩集から得られるような感動を求めることもあれば、何か特定のテーマについて知識や洞察を得ようとすることもある。今の自分はどちらかというと後者を求めているように思える。
それと合わせて、自分なりの探究テーマを設定して映画を見るようにしている。今日で言えば、北朝鮮の社会経済情勢及び文化がテーマであり、昨日は韓国内で拡大する格差の中で人はどのような心を持って生きているのかがテーマだった。
テーマを設定し、それをインターネット上で検索してみると、誰かがすでにテーマに即した映画をリストアップしてくれているものなので、それを起点にして映画鑑賞を始めることも多い。今日もまた少しずつ探究の幅と深さを拡張していこうと思う。フローニンゲン:2020/12/7(月)06:05
6462. 今日を振り返って
時刻は午後7時半を迎えた。新たな週の最初の1日が、今ゆっくりと終わりに向かっている。
今日もまた、恩寵体験に満ちた1日だったように思う。日々の一瞬一瞬が恩寵であるかのように感じられる形で時間が過ぎていく。
午後に仮眠を取っているときに、ある興味深いビジョンを見ていた。コーザルの深い意識状態から、イマージュを司るサトルの意識状態に移行したときにそれが知覚されていた。
ビジョンの中に自分がいたのではなく、自分はビジョンを見る者であった。それは多分に目撃者的な存在であったが、それはサトルの意識状態が生み出すビジョンの世界を見ている者であるがゆえに目撃者の意識状態とは言えないだろう。ただなんとなく、ビジョンを見ている者としての背後に目撃者としての自己があったかのような感覚が残っている。
肝心のビジョンについてであるが、それは草原の広がる岬を映し出していた。草原の草花が爽やかな風に揺れていて、まるで自分の意識が草原を駆け抜けていく風であるかのように、ビジョンは草原を駆けていた。過ぎ去っていく景色を眺めていると、ビジョンから覚め、仮眠からも目覚めた。
今日は夕方に、「一瞬一生の会」の音声ファイルを作成していた。その中で、ここ3日間で見ていた映画について言及しながら、受講者の方々のリフレクションジャーナルにコメントをしていた。これからもう少し音声ファイルを作りたいと思う。
音声ファイルを1時間ほど作成する時間を除き、今日もまた映画鑑賞と作曲実践に活動時間の全てを充てていた。今日は結局、8本ほどの映画を見ていた。
早朝にすぐさま見たのは、北朝鮮に関する2つのドキュメンタリーである。『真相!北朝鮮のダークな国家秘密(2017)』と『太陽の下で -真実の北朝鮮-(2015)』の2つの作品から、これまであまり知らなかったような北朝鮮の側面が浮き彫りになってきた。それらの点についてはまたどこかで言及するかもしれない。
明日もまた、社会を扱ったドキュメンタリーをいくつか見ようと思っており、少なくとも『そして、兄はテロリストになった』と『ブラックパワー·ミックステープ~アメリカの光と影~』を見たい。
ここ数日間は毎日8本以上映画を見る日が続いているが、映画リストは溜まる一方である。トピックやテーマごとに映画をリストアップしているものを見ると、今、662本の映画がリストに連なっている。明日もまた鑑賞の喜びに浸りながら映画を見ていこう。
作曲実践については、もうしばらくしたら少し方向転換を図ろうと思う。今は1日に2つほど曲の原型モデルを作っているが、今後はもう少しモデルの数を増やしていいかもしれないと考えている。
1日に新しく作る曲は4、5曲ぐらいにして、あとは原型モデルの作成に時間を充てていき、過去の作曲家の曲に範を求める量を増やしていくことを考えている。今の自分はもう少し写譜の投入量を増やした方がいいように思えるのだ。フローニンゲン:2020/12/7(月)20:04
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