No.1510 大阪の静かな夜に_On a Silent Night in Osaka
本日の言葉
You don’t need to see different things, but rather to see things differently. Surya Das
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タイトル一覧
6348.【大阪滞在記】大阪滞在3日目の朝に
6349.【大阪滞在記】大阪でのセミナーを終えて/山口つばささんの『ブルーピリオド』を購入して
6348.【大阪滞在記】大阪滞在3日目の朝に
大阪滞在の3日目が始まった。今朝は午前4時に起床し、時刻は午前5時を迎えた。
旅の最中の生活リズムとして、いつものように、つい先ほど朝風呂から上がった。朝にゆっくりと浴槽に浸かり、そこで瞑想状態をしばし味わうことのなんとも言えない小さな幸せを感じていた。
東京にせよ、大阪にせよ、やはり時空間的な質に関して、そこにゆとりを見出すことができない。至るところの人口密度が高く、それによる人疲れが不可避に生じる。
幸いにも、今のところ東京でも大阪でも、どこかに頻繁に外出することはなく、ごく少数の用事だけをこなしているため、人口密度がもたらす人疲れはさほど感じていない。空間的な観点のみならず、時間的な観点で言えば、東京も大阪も、人工的に作り上げられた早い時間の流れが遍満している。そしてそれが人々を縛っていて、大抵の人はそうした人工的な流れの中で生きていることに気づいていないようだ。
何度も確認する必要はないが、こうした時空間に身を置く限りは、真正の平穏さを感じることは難しく、常に何かに駆り立てられ、絵も言わぬ不安が身を纏うことになるだろう。自分が自分であることを許されず、自分が自分として落ち着くことを許されない時空間。そうしたものが広がっている。
今日は、アントレプレナーファクトリーさんと行っている撮影の2日目だ。昨年にも動画撮影をさせていただいていることもあり、スタジオの雰囲気にも慣れていて、昨日は最初から落ち着いた気持ちで撮影に臨むことができた。
今回の一連の動画コンテンツはインテグラル理論を取り上げたものである。一昨年にインテグラル理論のオンラインゼミナールを開講し、そこで随分と多くのことを話したが、幸いにも今回の動画コンテンツにおいては、今まで話したことのないようなテーマや観点、そして概念が出てきた。
今日と明後日にもまだ撮影があるため、新しくどのようなことが場に出るのかとても楽しみだ。今日は午前中の撮影を終えると、午後からは、リアルセミナーがある。このセミナーにおいても、参加者の皆さんとのインタラクションを楽しみにしていて、どのようなことがその場に出てくるか今から楽しみである。
明後日は、以前から楽しみにしていた高野山に足を運ぶ。アントレプレナーファクトリーの方々と一緒に高野山に1泊ほどして、高野山のエネルギーの恩恵を授かる。そこで癒しを得た翌日に、昨日と今日の撮影、そして本日のセミナーを踏まえて、もう1度動画を撮影する。
撮影が終わり次第、皆さんに挨拶をしてオフィスを離れ、金沢に向かう。そこからは4泊5日の金沢旅行が始まる。
金沢でもまた有意義な時間を過ごすことができるだろう。日本の滞在期間も気がつけば半分が過ぎていた。だがあとまだ半分弱残っていることは幸いか。大阪:2020/10/23(金)05:16
6349.【大阪滞在記】大阪でのセミナーを終えて/
山口つばささんの『ブルーピリオド』を購入して
時刻は午後6時半を迎えた。今、大阪梅田のホテルにいて、つい今し方夕食を摂り終えた。
今日は朝からインテグラル理論に関する動画撮影を行った。昨日に引き続き、これまであまり話したことのないような論点や考え方を紹介することができ、撮影をしながら自分でも面白さを感じていた。
こうした肯定的な感情をもたらしてくれたのは、撮影のファシリテーションをしてくださる嶋内さんのおかげかと思う。明日は嶋内さんのご厚意で、高野山に旅行に連れて行っていただけることになっている。
明日の朝9時にホテルを出発し、電車で高野山に向かう。高野山には初めて訪れるので、先日訪れた鞍馬山との比較の観点においても楽しみであるし、純粋に高野山そのものを体験することもまた楽しみである。
今日は午前中の撮影を終えて、午後からリアルセミナーを行った。コロナの影響もあってか、昨年よりも参加者は少なかったが、その分参加者の皆様の関心を汲み取りながらセミナーが進行していったかと思う。
セミナーの中でいくつか洞察に溢れる質問をいただき、もっと簡潔かつわかりやすい回答ができたのではないかと思うことがあったり、別の観点から回答できたものもあったのではないかと、新たな課題を見つけることのできる質疑応答であった。リアルの場でセミナーをする機会は、1年に1回日本に戻ってきたときだけなので、今後も1つ1つのセミナーを大切にしていきたい。
セミナー終了後、再度ジュンク堂大阪本店に向かった。数日前に東京で行った小松美羽さんとの対談講演会の際に、ある漫画家の方と知り合うことができた。
対談講演会後の懇親会の場で、小松さんとその方が話をしていて、話の輪に加えていただいたときにその方をご紹介いただいた。その方は、2020年にマンガ大賞を取られた山口つばささんという方だ。
小松さんが話の中で、山口さんがマンガ大賞を取られた『ブルーピリオド』という作品について紹介してくださった。作品に関する説明を聞きながら、とても面白そうな漫画だと思い、ぜひ読んでみたいと思った。
この漫画は、主人公が美大を目指すスポ根美術漫画であり、成人発達理論やインテグラル理論とつながる部分もあるのではないかと感じ、先ほど第1巻から第8巻までの既刊全てを購入した。
主人公の成長プロセスを成人発達理論やインテグラル理論の観点から読むと面白そうだと思ったし、そもそも美大受験がどのようなものなのかを理解したいという思いもあった。購入した漫画の帯に、「もう一度「好きなもの」に全力を注ぎたくなるスポ根美術漫画」という言葉が書かれていて、山口さんのこの漫画が、自分の創作活動や探究にまた新しい視点や情熱を注いでくれるのではないかと思ったのである。
明日は高野山に行き、明後日は大阪で再び撮影の仕事があるが、そこからは金沢でゆっくりするので、その期間にまずは全巻を読み通したい。再読ができれば再読をし、母にも読んでもらいたいと思ったら、東京のホテルのチェックアウト時に、スーツやワイシャツと一緒に実家に漫画を送ろう。
自分で何度も繰り返し読みたいと思ったら、オランダに持って帰ることにする。いずれにせよ、良い漫画というのは良い書物と同じであり、子々孫々に引き継いでいくべきものだと思う。大阪:2020/10/23(金)18:46
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