Recent Posts

6304-6307: アートの国オランダからの便り 2020年10月7日(水)


No.1474 夕暮れの無垢な子供たち_Innocent Children in the Evening

本日の言葉

Happiness is possible only with true love. True love has the power to cure and transform our condition and can give our life a profound meaning. Thich Nhat Hanh

下記のアートギャラリーより、本日のその他の作品(3つ:コメント付き)の閲覧·共有·ダウンロードをご自由に行っていただけます。

アート・ギャラリー

本日生まれた8曲

本日生まれた曲はこちらのMuseScore上で公開しています。

本日生まれた曲はこちらのYoutubeチャンネルで公開しています。

タイトル一覧

6304.【日本滞在記】出発の朝に見た夢

6305.【日本滞在記】フローニンゲンを出発して

6306.【日本滞在記】スキポール空港に到着して

6307.【日本滞在記】『セッション(2014)』を見て


6304.【日本滞在記】出発の朝に見た夢

時刻は午前4時半を迎えようとしてる。今朝方は午前4時に目覚めた、今日はいよいよオランダを出発して日本に帰る。

日本に帰るのに緊張しているのか、はたまた興奮しているのか、昨日はすぐには眠ることができなかった。ただし、今朝の目覚めは良かった。

振り返ってみると、日本に帰る前夜はいつも、緊張か興奮かによってすぐに寝付けないことが面白く思う。日本に帰るのに特定の感情がまだ引き起こされる様子を見ると、この先の道がまだ長いことがわかる。

出発前夜に夢を見ていた。夢の中で私は、サッカーの試合に出場していた。私は小中学校時代の友人たちと一緒に、顔の分からない相手とサッカーの試合をしていた。

試合は開始からしばらくは硬直状態が続いたが、ある時をきっかけにして、私は大量に得点を入れ始めた。右足左足、そして頭と、色々な形で得点を量産し、それでもなお得点を入れ続けようとしている自分がいた。

得点を何度入れても私は興奮していて、何点入れてもまだまだ得点を決めたい自分がいた。すると、気がつけば私は日本代表のトレーニング施設にいた。そこで私は、日本代表のエースストライカーの選手にインタビューを行っていた。

その選手と一緒にトレーニングルームの地べたに座り、和気藹々と話を進めていった。すると途中からは真剣な話になった。

その選手は、私に彼の腕や足を見せてくれた。そこには激しいトレーニングや激しい試合をしたことがわかる勲章のような傷がたくさんあった。

先ほどまで笑顔で話をしていたその選手は、突然真剣な表情になり、「僕はその選手に傷があるかを見て、彼がどれだけ真剣にサッカーを取り組んできたのかを判断しています。傷が無い選手?そんな選手はクソですね」と述べた。その言葉はとても印象的であり、私は思わず自分の腕や足を思った。

そこでインタビューは終わり、今度は私たちは実際のトレーニングを一緒に行うことになった。すると、刺青のあるプロボクサーの女性もトレーニングに加わった。というよりもむしろ、私たちは彼女からトレーニングを教わることになった。

ボクシング固有の動きは、普段使っていない筋肉を刺激してくれることがわかった。そのサッカー選手も最初はトレーニングの動きに慣れておらず、動きがぎこちなかったが、さすがプロスポーツ選手である。すぐに慣れて滑らかな動きになった。そこからはお互いに意見交換をしながらトレーニングを進めていった。今朝方はそのような夢を見ていた。

夢について書き終えたところで湯船にお湯が張られた。今から浴槽に浸かってゆっくりと体を温めたい。それによって体が目覚め、出発に向けて心も体も準備が整うであろう。

今日のフライトは午後2時半であるから、朝はゆっくりと自宅を出発できる。とは言え、少し早めに空港に到着しておこうと思うので、自宅を出発するのは午前9時だ。

もう荷造りはほぼ終えているので、出発まではいつものように創作活動に励みたいと思う。1年振りの日本が近づいてきている。フローニンゲン2020/10/7(水)04:37


6305.【日本滞在記】フローニンゲンを出発して


時刻は午前9時半を迎えた。今、フローニンゲン駅に到着した列車の中にいて、出発の時間を待っている。出発まであと10分ほどになった。

今日は幸いにも、天気予報が裏切られる形で、朝から晴天に恵まれた。自宅からフローニンゲン駅までの道のりは、秋の優しい太陽の光に満たされていた。

外気は確かに冷たかったが、朝日のおかげもあり、そして荷物を持って歩いていたこともあり、寒さを感じることはほとんどなかった。今回の一時帰国は結局、スーツケースを2つ持っていくことにした。1つは機内持ち込み可能な大きさの小さなスーツケース、そしてもう1つはそれよりも1回り大きなスーツケースである。

今回の一時帰国に際して、東京で2回ほど対談イベントがあり、大阪でも講演会が1つある。そうした都合上、スーツ1着では着回しができないので、スーツを2着持っていくことにし、ビジネスシューズも1足持っていくことにした。

今回は何よりも、日本から多くの和書を持って帰ろうと思っているので、いつもは持っていかないスーツケースを持参することにした。振り返ってみると、今から3年前ぐらいの一時帰国の際に、この大きめのスーツケースを1度持って帰ったように思う。

その時には、小説家の福永武彦氏の全集や、川端康成氏の全集、さらには小林秀雄氏の全集を随分と持って帰ったように思う。行きはほぼ衣類しか入っていないこともあり、2つのスーツケースを引いて歩くことはそれほど大変ではなかった。

帰りは本が随分と入ることを考えると、帰りはフローニンゲン駅から自宅までタクシーを使ってもいいかもしれない。どれだけ重たいかを考えて、当日にタクシーを使うかを考えよう。仮に雨が降っていたらその時には必ずタクシーを使おうと思う。

ここ最近は南オランダの主要都市(アムステルダム、ハーグ、ロッテルダム)でコロナが再発しているためか、フローニンゲンも以前よりも警戒意識が高まっているように思える。公共交通機関ではもちろん全員がマスクをしていて、先ほど立ち寄ったカフェでは、店員もマスクをしていた。

あと2分ほどで列車が出発する。アムステルダムのスキポール空港に到着するのは11:55である。今からおよそ2時間の列車の旅を楽しもう。

今日は天気が良いこともあり、列車の車窓からは長閑な風景を眺めることができるだろう。車内では作曲実践を行なったり、デスクトップ上に保存してある論文を読み進めていこう。そうした活動に集中して取り組んでいれば、2時間というのはあっという間である。

空港に到着したらまずはスーツケースをKLMのデスクに預けに行く。1つのスーツケースは機内持ち込みできる大きさだが、それも合わせて預けてしまおうと思う。

その後、セキュリティーに向かい、セキュリティーを通り抜けたら、KLMのラウンジで寛ぎながら作曲実践をしたり、絵を描いたり、日記を執筆したりする。今回はKLMのビジネスクラスを用いることにし、機内でのベジタリアン食を楽しみにしていたが、事前オーダーができず、今回は1年振りに魚料理を食べようかと思う。

11時間に及ぶフライトでは、映画作品やドキュメンタリーを鑑賞しようと思う。機内食を食べ終えてしばらくしたら、十分な睡眠を取りたい。そうすれば、気がつく頃には関空に到着しているだろう。スキポール空港に向かう列車の中で2020/10/7(水)09:52


6306.【日本滞在記】スキポール空港に到着して


時刻は午後12:45を迎えた。今、KLMのクラウンラウンジにいる。

フローニンゲンは晴れであったが、アムステルダム上空には雨雲が覆っていて、先ほど小雨が降っていた。今は雨が止み、曇った空をぼんやりと眺めている。

KLMのクラウンラウンジはリニューアルを経て、随分と広くなり、とても快適になった印象だ。しかしコロナの影響もあって、自分で好きな食べ物を取ることはできず、カウンターの前で注文するような形式になっている。

とは言え、私はラウンジで何かを食べる気はなく、飲み物だけ飲めれば十分であり、エスプレッソなどは以前と同様に、自分で取ることができるので何の問題もない。

1時間ほど前に空港に到着した時、前回のアテネ旅行の際の空港の状況を思い出し、両者を比較してみた。アテネ旅行は今から2ヶ月前のことであり、当時はもっと人が少なかった。

今日もまだ空港を利用する人は少ないのだが、以前よりも数パーセントほど利用客が増えたような印象がある。それでも空港の利用率は25-30%ほどだろうか。

人が少ないおかげもあり、荷物のチェックインは全く待つことなく完了し、セキュリティーも全く待つ必要がなかった。今回は日本という非シェンゲン協定国への移動になるため、出国手続きをする必要があった。そこでパスポートチェックを担当する若いオランダ人の男性と少しばかり話した。

係員:「住んでいるのはズヴォレですか?」

:「いえ、フローニンゲンです。ズヴォレの出身ですか?」

係員:「いえ、XXの出身です」

:「えっ、どちらですか?」

係員:「XXです。ご存じないですか?」

:「いや~、ちょっと知りませんね。オランダ南部のどこかの都市ですか?」

そのように私が尋ねると、その係員は笑い、隣の係員も笑みを浮かべた。そして隣の係員にパスポートチェックをしてもらっていた大柄の中年女性も笑顔を浮かべていた。

何やら係員のその方が生まれたその街は、オランダ人にとって有名な都市らしく、ズヴォレの隣町とのことだった。発音が聞き取りにくく、「カンポですか?」と聞き返すと、「いえ、カンポじゃないです(笑)」と返答され、結局正しい発音はわからなかった。そのようなやり取りがあったことを思い出す。

いつも思うが、これは良い悪いの話ではなく、文化的な差なのだが、日本ではこうした会話がパスポートコントロールの際にやり取りされることはないだろう。ある意味、日本では官僚的な手続きだけがなされ、何の会話もなく速やかに手続きが行われるが、そこには人と人とのやり取りが欠落しがちであり、その場での出会いを楽しむという感覚はない。

一方、オランダでは基本的にどのような場においても人と人とのコミュニケーションが成立し、そのコミュニケーションが発生してから完了するまでに時間はかかるが、その場での出会いを大切にするという発想が文化に根差されている。

はて、「一期一会」という言葉はどこの国の言葉であろうか?ということを考える。気がつけば、先ほどの何気ない数分間のやり取りについてつらつらと書き留めている自分がいた。

なるほど、先ほどのあのいっときのやり取りは、つらつらと何かを書かせるに値するだけの意味が内包されていたのだと知る。やはり人と人とのコミュニケーションには大切な何かがあるらしい。

コミュニケーションに時間が発生したとしても、そこでの時間は貴重な時間であり、それによって自分の心が確かに動き、自己及び世界に関して何か新しい意味を開示してくれるのだと思う。

あと1時間弱経ったらボーディングが始まり、その後11時間後に日本に到着する。日本ではどのような出会いがあり、どのようなコミュニケーションがあるだろうか。それを楽しみに日本に向かう。KLMクラウンラウンジ2020/10/7(水)13:01


6307.【日本滞在記】『セッション(2014)』を見て


時刻は欧州時間の午後5時に近づいている。機内食を少し前に摂り終え、さらには映画を一本見た。

先ほど見終えたのは、『セッション(2014)』(原題:Whiplash)という映画である——監督は、『グランドピアノ 狙われた黒鍵』『ラスト·エクソシズム2 悪魔の寵愛』などの脚本を手掛けたデイミアン·チャゼル——

これはもう6年も前の映画だが、成人発達理論や教育理論の観点から非常に示唆に富む作品だと思う。端的には、自己主導型の発達段階に到達するための重要な示唆が込められた作品である。

物語は、世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学した主人公のニーマンが、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることから始まる。しかし、常に完璧を求め、ニーマンに容赦のない罵声を浴びせ続け、絶えずニーマンに限界を超えていくように仕向けていく。そしてレッスンは徐々に狂気に満ちたものになっていく。

作品中、教師のフレッチャーの発言や振る舞いは、一見すると教師のそれではないように思えるかもしれない。実際に、主人公のニーマンに対して体罰とも言えるような仕打ちまでしてしまう場面もある。フレッチャーの狂気じみたレッスンによって、精神を病んでしまう生徒も出てきてしまうほどだった。

そうした観点において、現代の教育観では色々と物議を醸すような作品かもしれない。しかしながら、こと真に自己主導段階に到達するという観点で見てみれば、フレッチャーがニーマンにとっての巨大な壁として立ちはだかり、ニーマンが自分自身を、そして教師であるフレッチャーを超えていく上で、そこで実現されている子弟関係というのは極めて重要な意味を持っていることがわかる。

作品を見ながら、ニーマンが突破したような体験がなければ、真に自己をこの世界に在らしめるという発達段階には到達し得ないのだということを思った。ある発達段階においては、それが物理的に実在する師匠ではなかったとしても、狂気的な師匠を突き抜け、自己を狂気の最中において超えていくような体験が必須なのだということを確信させる。

他者依存的な自己の残滓を完全に抹殺するためには、こうした極限的な超越体験が不可欠であるということを思わせる。

今、改めてラスト10分の場面を再度見終えた。なんという迫力のある演奏だろうか。最後の場面における、ニーマンとフレッチャーのアイコンタクトと笑み。そこには究極的な繋がり、それは魂の繋がり、あるいはダイモーンの繋がりとでもいうような繋がりを見て取ることができる。

果たして現代の教育において、一体何人の人がこうした繋がりを体験したことがあるだろうか。果たして何人の人が、巨大な師匠と本気でぶつかり、以前の段階の自己を木っ端微塵にする形で過去の自分を乗り越えていく体験をしたことがあるだろうか。

この作品が教えてくれることは限りなく大きい。これは今後のゼミナールか何かの学習教材として取り上げることにしたい。今後はこのように、人間や社会を知る上で非常に有益な映画作品やドキュメンタリーを学習教材として多くの人に見てもらうようにしていきたい。

それでは今から睡眠を取り、そこからはドキュメンタリーを見たいと思う。関空に向かうフライトの中で2020/10/7(水)17:05

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

© 2013 All rights reserved by Yohei Kato

 

免責事項:当サイトを利用したウェブサイトの閲覧や情報収集については、情報がユーザーの需要に適合するものか否か、情報の保存や複製その他ユーザーによる任意の利用方法により必要な法的権利を有しているか否か、著作権、秘密保持、名誉毀損、品位保持および輸出に関する法規その他法令上の義務に従うことなど、ユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

 

当サイトの御利用につき、何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を問わないものとします。当サイトが紹介しているウェブサイトやソフトウェアの合法性、正確性、道徳性、最新性、適切性、著作権の許諾や有無など、その内容については一切の保証を致しかねます。当サイトからリンクやバナーなどによって他のサイトに移動された場合、移動先サイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。当サイト内には、他の著作物から引用し、文章を作成している記事がございます。万が一、著作権に抵触する場合にはお知らせください。速やかに対処させていただきます。