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6173-6175: アートの国オランダからの便り 2020年8月30日(日)


No.1302 肌寒い朝の気持ち_A Feeling on a Chilly Morning

本日の言葉

Humans are social creatures and taking care of each other is the very basis of our life. Tenzin Gyatso

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本日生まれた6曲

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タイトル一覧

6173. 「一次元的世界」に対する偉大な拒絶

6174. 「マクドナルド化」と非人間化/今朝方の夢

6175. アマルティア·センの書籍を読んで/書籍の一括注文の追加

6173. 「一次元的世界」に対する偉大な拒絶

時刻は午前6時半を迎えようとしている。今、少しずつ辺りが明るくなってきている。

今日は日曜日だ。そして早いもので来週の火曜日からは9月を迎える。

10月中旬の一時帰国まで本当にあっという間のような気がしている。今続々と到着している書物をゆっくりと読み進めていれば、秋の一時帰国はすぐにやって来るだろう。

書斎の机の上に積み上げられた書籍をどのような順番で読み進めていきたいかを考えていて、今日からは3冊ほど連続して経済学書を読んだ後に、シュタイナーの経済·社会思想に関する2冊の書籍を読んで行こうかと思う。その後に少し美学か霊性学の書籍を挟み、再び経済学の書籍を読み進めていこうかと思う。

本日取り掛かるのは、“Economics for the Common Good”という書籍だ。こちらは注記を含めると500ページほどの書籍だが、可能であれば本日中に初読を終えたい。もしそれが無理そうであれば、明日に橋渡しする形で、明日中に初読を終えようと思う。

著者のジャン·ティロールは、フランスの経済学者であり、2014年にノーベル経済学賞を受賞している。次に読もうと思っていた“Development as Freedom”の著者であるアマルティア·センもかつてノーベル経済学賞を受賞しており、ここからの2冊はノーベル賞受賞者の書籍となる。

ノーベル賞受賞者の思想がいかほどかを知る上でもこの2冊を読み進めることは楽しみだ。おそらくは、シュタイナーが経済社会思想を展開している“Toward a Threefold Society: Basic Issues of the Social Question”や“Social Threefolding: Rebalancing Culture, Politics & Economics”、ハーバート·マルクーゼの“One-Dimensional Man: Studies in the Ideology of Advanced Industrial Society”の方が洞察が鋭いように思えるが、それでも2人のノーベル経済学賞受賞者から何かしらのことは得られるだろう。

ノーベル経済学賞を含めたノーベル賞は、政治経済的な意図が多分に組み込まれた作為的な賞である、というバイアスをいったん横に置き、その後に2人の書籍を読み進めていくことにしよう。そうでなければ、得られるものも得られなくなってしまう。

ハーバート·マルクーゼが上述の書籍の中で、まさにタイトルにあるように、「一次元的人間」について警鐘を鳴らしていたことから得ることは多分にあるだろう。行き過ぎた経済社会は、人間の既存の欲望を掻き立てるだけではなく、歪んだ新たな欲望さえも生み出し、それらをマスメディアやマーケティングなどを通じて既存の生産消費システムに組み込み、その巨大なシステムの中に人間を組み込んでいる。

その結果、人間の行動や思考は極度に歪んだものになり、画一的、すなわち一次元的なものに堕してしまった。そうした事態に対してマルクーゼは、徹底して批判精神を働かせ、そうした一次元的世界の流れに対して抗っていくことの大切さを説いている。

マルクーゼはそのような姿勢に対して「偉大な拒絶(great refusal)」という言葉を当てている。本来、人間の偉大さとは別のところで発揮するべきなのではないかと思ってしまうが、マルクーゼの時代と変わらず、いやむしろ一次元的人間の生産はテクノロジーの発展やその他の社会要因によってさらに拡大しているように思えるため、尚更そうした偉大な拒絶が求められているように思う。フローニンゲン:2020/8/30(日)06:47

6174. 「マクドナルド化」と非人間化/今朝方の夢

時刻は午前7時を迎えようとしている。辺りはとても静かで、そよ風が吹いている。今日は1日を通して曇りの時間帯が多いようであり、午後には少しばかり小雨が降る時間帯があるようだ。

社会の中で合理化が押し進められながらも、そこに生きる人間たちが合理的な思考ができないという皮肉さについて考えていた。社会学者のジョージ·リッツァーは、デジタル化が進む現代社会はより一層「マクドナルド化(McDonaldization)」が進行していると指摘している。

端的には、過度な合理化によって、人間が管理され、商品のようにみなされるだけではなく、人間の行動がその仕組みへフィードバックされることにより、さらにその仕組みが強化されるというループ構造があることをリッツァーは指摘している。

社会の中で合理化が進めば進むほど、人間が合理的な思考を発揮することから逸脱していき、管理され、商品化されるというのは本当に皮肉な話であり、この点もまた先ほどの日記で言及していたハーバート·マルクーゼで言うところの「偉大な拒絶」の態度を発揮していく箇所かと思う。

昨日は記憶に残る夢をほとんど見ていなかったが、今朝方はいくつか印象に残る夢を見ていた。夢の中で私は、小中学校時代を過ごした町にいた。

私はなぜだか、成人になってから知り合った2人の知人と自宅に向かって帰っている最中だった。私たちは自転車に乗っており、先頭に一番年長の友人がいた。その次にもう1人の友人がいて、最後尾にいた私は真ん中の友人と話をしながら自転車を漕いでいた。

しばらくして気づいたが、先頭にいる友人も話に入りたそうにしていたのだが、自転車の隊列上、それは少し難しく、結果として先頭の友人を無視するような形で私は真ん中の友人と話を続けていた。

すると、途中で信号に捕まった。そのタイミングは、先頭の友人に声をかけるチャンスだったが、真ん中の友人との話に盛り上がっていたこともあり、私は先頭の友人に声をかけることをしなかった。

そもそもその友人は私よりも干支ひとまわり分ほど歳が離れている立派な大人なのだから、話に入りたいのであれば勝手に入って来るだろうと思っていた。一方で、私はその友人が構ってほしい気持ちを絶えず持っていることもこれまでの関係上知っていた。

私は彼のそうした無意識的な欲求を知りながらも、それをあえて無視するような態度でいたのである。その友人の対応は少し面倒だなと思ったのと、少しばかり1人になりたいと思ったので、信号に捕まったことを好機捉え、私は横断歩道を渡って反対側の道に行こうと思った。

そこで私は2人の友人と別れた。横断歩道をいざ渡ろうとすると、いつの間にやら先ほどまで乗っていた自転車が消えた。その代わりに、私の足元には、テニスボールぐらいの大きさの白いゴムボールがあった。

私はそれを使ってサッカーのドリブル練習をするかのように、そのボールを転がしながら横断歩道を渡り切った。すると突然、物凄い勢いの雨が降り始めた。

突然の土砂降りに驚いたが、私はそこから近くのスーパーに行くことにした。いざ歩き始めようとした時に、私はボールのコントロールを誤ってしまい、横断歩道を渡り切ったところにある溝にボールを落としてしまった。

もう雨脚が強くなっていたので、溝を流れる水の勢いは強く、溝に落ちたボールはすぐに海の方に流れていってしまった。私は一瞬それを残念がったが、今はとにかくスーパーに駆け込むことが先決だと思い、先を急いだ。

ところが途中の小さな空き地でまたボールが転がっていることを発見し、今度はちゃんとしたサッカーボールだったので、私は嬉しくなり、その場でしばらくリフティングをすることにした。ただし、意外と途中でボールを地面に落としてしまい、リフティングの技術の低下を身を持って知った。

このボールを家に持って帰って、今日からは毎日練習しようと思い、いざスーパーに向かって再度走り始めたところで夢の場面が変わった。

次の夢の場面では、私は東欧諸国のどこかの街にいた。大きな広場に面した建物の中に私はいて、そこで動画の撮影と編集をする学生たちと過ごしていた。

彼らは何か映画のようなものを撮影していて、プロが使うような機械を用いて撮影と編集を進めていた。それらの機械は私にとってとても目新しいものだったので、どのように使うのかを彼らに根掘り葉掘り聞き、色々と勉強になった。

そこでふと私は自分の足を見ると、自分が素足であることに気づいた。そして驚いたことに、私の足の指の本数は3本になっていた。親指が2つあり、その横にとても小さな指があって、端っこの2つの指はなくなっていた。

私はそれを見て、靴の履き方が悪かったからそうなったのかと思ったが、特に痛みもなく、3本しか指がないことに違和感をあまり感じなかったので、病院に行く必要はないかと思った。今朝方はそのような夢を見ていた。

実際にはあと1つだけ印象的な夢があったはずなのだが、その記憶はない。感覚として、確かにもう1つ夢があったということだけが確かであり、その夢の記憶はどこかに隠れてしまった。

最後の夢の場面で、足の指が3本であったことはとても興味深い。ちょうど一昨日に、バッハと「3」という数字でつながっていることについて書き留めていたので、またしても3という数字が夢の中に登場したことは何か示唆深い。

足の指が3本であるというのはどのような意味を持っているのだろうか。何かと三位一体としてこの人生を歩いていけということなのか。

やはり真善美を通じて、この足で人生を歩んでいけということなのか。それとも何か他の意味があるのか。そのあたりを日々の営みを通じてゆっくりと探求していこう。フローニンゲン:2020/8/30(日)07:18

6175. アマルティア·センの書籍を読んで/書籍の一括注文の追加

時刻は午後7時を迎えた。今、日曜日がゆっくりと終わりに向かっている。

この瞬間は、少しばかり空に雲が覆っていて、夕日を拝むことができない。明日からは幸いにも天気が良いようなので、明日は午後に街の中心部のオーガニックスーパーに立ち寄ろうと思う。近所のスーパーで買いたい物もあるので、2つの店をしごしようかと思う。

今日は創作活動に時間を充てるよりも、読書に時間を充てていた。そのおかげで、早朝に書き留めていたように、今日は2冊ほどの経済学書を読んだ。

2冊目に読んだアマルティア·センの書籍の中で、センが指摘していたことが印象に残っている。それは、発達というものを、何かができるようになるプロセスというよりも、何かをできなくさせている不自由さからの解放のプロセスであるとする考え方である。

こうした発想はあまり発達心理学者にはなく、社会変革を志向する経済学者ならではの発想かと思う。端的には、構造的に高次元な領域に到達することを強調するよりも、健全な発達を阻んでいるものを取り除いていくことに光を当てることも忘れてはならない。

抑圧しているものを取り除いていくという発想は、ジョン·ロック、ないしはロイ·バスカーでいうところの「実践的アンダーレイバリング」、つまり自由を抑圧し、発達を阻害するガラクタを取り除いていくという発想にとても近い。

そのようなことを考えながら、現代社会を覆う種々の貧困さについて考えていた。大部分の人たちの金銭的貧困さ、潜在能力を開花させる機会の貧困さ、心や感性の貧困さ、そうした種々の貧困さで溢れる社会において、センの書籍は社会変革に向けた考え方と実践の方向性を示してくれていると思う。

本書を成人発達理論の観点からだけではなく、その他の様々な領域の観点を通じて、少し時間を空けてから再度読み返していこうと思う。

今日は夕方に、先日の一括注文に加えて、再度書籍を注文した。ちょうど数日前に和書を日本のアマゾンから8冊ほど購入し、協働者の方の自宅に送らせていただき、今日は10冊程度の購入にしようと思っていたのだが、結局17冊ほど書籍を購入した。

イギリスのアマゾンから4冊、オランダのアマゾンから12冊、ドイツのアマゾンから1冊ほど購入した。購入した書籍は下記のものになる。

1 Parallels and Paradoxes: Explorations in Music and Society

2 Music at the Limits

3 Musical Elaborations

4 Everything is Connected: The Power of Music

5 Music Quickens Time

6 Token Economy: How Blockchains and Smart Contracts Revolutionize the Economy

7 Composer’s World: Horizons and Limitations

8 The Classical Music Book: Big Ideas Simply Explained

9 The Sociology Book: Big Ideas Simply Explained

10 The Politics Book: Big Ideas Simply Explained

11 The Philosophy Book: Big Ideas Simply Explained

12 How Philosophy Works: The concepts visually explained

13 The Economics Book: Big Ideas Simply Explained

14 The Ecology Book: Big Ideas Simply Explained

15 How Food Works: The Facts Visually Explained

16 How the Brain Works: The Facts Visually Explained

17 How the Body Works

個人的に、DK出版の“~”Big Ideas Simply Explained”のシリーズと、“ How ~ Works: The Facts Visually Explained”のシリーズの説明と図解の分かりやすさは素晴らしいと思い、今回は改めていくつかの分野に関して、図鑑のようなこのシリーズの書籍を随分と購入した。

今日の注文をもって8月の一括注文を終えることにし、これから続々と届く書籍たちと一緒にゆっくりと時間を過ごしていきたいと思う。フローニンゲン:2020/8/30(日)19:30

【追記】

上述の、「実践的アンダーレイバリング」というのはどこかファスティングをしてデトックスを行うようなイメージに思えてくる。意識の発達を実現させる上で、身体の健全性を確保することは極めて大切であり、身体の健全性を実現させるためには、これまで蓄積した様々な毒素を排出していく必要がまず求められる。

思想上・実践上のガラクタを取り除いてくアンダーレイバリングという試みは、そうした毒素の排出行為と似ており、それは個人と組織の発達を実現させる上でかなり重要なことではないかと思う。むしろ、それが最初のステップなのではないかと思わせられるぐらいに重要だ。毒素や不要物でまみれた個人や組織に新たな変容を実現していく根幹的な発達力はないであろうから。

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