No.616 世界の帰還_Return of the World
本日の言葉
Meditation practice isn’t about trying to throw ourselves away and become something better. It’s about befriending who we are already. Pema Chödrön
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本日生まれた11曲
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タイトル一覧
5886. 名前の意味と由来
5887. 周波数の研究と今朝方の夢
5888. アイソレーションタンクへの関心
5886. 名前の意味と由来
時刻はゆっくりと午前6時に近づいている。ここ数日間は、早朝の空には雲がかかっており、朝日を拝むことができなかったのだが、今日は雲がありながらにして朝日を拝むことができている。赤レンガの家々の屋根には朝日が反射していて、心地良い光をこちらに届けてくれている。
昨夜就寝前に、自分の名前の意味や由来について少しばかり考えていた。以前フローニンゲン大学に所属していたときに、お世話になっていたルート·ハータイ教授にお子さんが生まれた。そのときに、息子さんの名前の意味について尋ねたところ、「特に意味なんてないよ」と笑いながら言われたことを覚えている。
日本人にとってみれば、名前には固有の意味があるのが当たり前だが、よくよく考えてみると、アルファベットを用いる欧米の多くの国においては、名前にそもそも意味なんてないのだろう。そこには響きとしての感覚があるだけであり、日本人が名前に付与するような意味はなく、またアルファベットからそうした意味を汲み取ることも難しい構造になっているのだろう。
このあたりも言語的な文化の違いとして面白かったエピソードとして記憶に残っている。そのようなことを考えながら、やはり私は、名前に意味のある文化に生まれたことに幸福さを感じる。
昨夜もふと、「洋平」という名前の意味について、両親から聞いた名前の由来以外にも自分なりの意味付けをしていた。「洋」という漢字からは、日々が希望や幸福感に満ち溢れる「洋々とした」あり方を思い浮かべることができ、水が満ち溢れ、限りなく広がっていくように、そうした希望や幸福感といったものが自分の内から外に満ち溢れながらにして外側に限りなく広がっていく様子を想像することができた。
また、「平」という漢字については、太平洋のように広く穏やかな心で、全ての存在者と平等に交流するあり方が想像できた。平穏、平等、そしてそこに平和を加えたものが「平」に付与された意味なのだと思う。
日々の生活のあり方が名前の通りになっていることに驚く。名前があるからそうした生き方をしているのか、そうした生き方をしていることがそのように意味付けをするのか、はたまたその双方かは定かではないが、いずれにせよ、名前と自分のあり方や生き方が共鳴していることは確かなようなのだ。
自分の名前の意味と由来をぼんやりと考えながら、それを見つけ、育む機会を与えてくれる稀有な文化の中で育ってきたことに感謝の念が芽生えた。
今日もまた、自分の名前の意味の通りに生きていこう。おそらく名前の意味と由来は、現在の自分が行っている創作活動とどこかでつながっている。
平穏な心で、自分の内側に現れる音楽的な何かや絵画的な何かを差別することなく平等に扱い、それを形にしていくこと。創造されることを待つ内的感覚が洋々と外側に溢れてきて、それが音や絵の形になったものは、希望や幸福感で満たされている。そうした大海的な創造物がこの世界の中に静かに広く浸透していく。フローニンゲン:2020/6/7(日)06:12
5887. 周波数の研究と今朝方の夢
時刻は午前6時を迎えた。今朝も肌寒く、暖かい格好をしているのだが、寒気のために書斎と寝室の窓を開けている。もうしばらくしたら一旦窓を閉めようかと思う。
今は雲はあるが、それでも晴れている。ところが昼前からは雷を伴う雨が昼過ぎまで降るようだ。天気の変化は相変わらず激しい。
昨日にふと、手持ちの音楽理論書を参考にし、周波数の研究をしていこうと思った。明確な音としては人間の耳に知覚されないが、それがあるとなしとでは無意識に与える影響が異なる超音波を曲の中で生成することができないかを考えていた。
とりわけ、人に癒しを与えるような超音波の性質を理解し、その周波数が出るような音響構造を持った曲を作っていく道を探っていこうと考えていたのである。
現在手元にある理論書の中でも、周波数などの物理学的な観点で作曲を取り上げているものが数冊あり、それ以外にも、音の周波数帯と意識状態との対応関係についても解説しているユニークな書籍がある。そうした書籍を片手に、まずは自分が心地良いと感じる超音波を突き止め、それを再現性ある形で曲にできるようにしていこう。今日もまた、実験的探究の伴った作曲実践を楽しんでいこう。
今朝方の夢。今朝方は、いくつか断片的な夢を見ていた。
夢の中で私は、一軒家のような場所の部屋の中にいた。その部屋が誰のものなのかはわからないが、そこでくつろいでいる自分がいた。
その部屋には私以外に、元サッカー日本代表のある選手と、私の友人がいた。私たちは談笑を楽しんだ後、そこから少しダーツのようなゲームをしようということになった。
私たちの手元には、15cmぐらいの長細い針があり、その針を壁に向かって飛ばし、うまく壁に突き刺さることを競うゲームをし始めた。最初に友人が針を飛ばしたところ、壁に弾かれてしまい、うまく刺さらなかった。
次に元サッカー日本代表のある選手が針を飛ばしたところ、見事に壁に突き刺さり、私たちは「おぉ」と感嘆の声を上げた。私はその方に、針の飛ばし方のコツを聞き、その通りにやってみたところ、私も一発で壁に針を突き刺すことができた。そこで夢の場面が変わった。
次の夢の場面では、私は駅のプラットフォームの上にいた。到着した列車から友人が降りてきて、私はその友人とその場で立ち話を始めた。そのときに、彼が「仲」という駅からやって来たことを私は予想し、それを告げると、彼は驚いた表情を見せて、「そうなんだけど、なんでわかったの?」と述べた。私もなぜだかわからないが、彼がその駅からやって来たことが想像できた。
また、その駅以外にも、「中」という駅も近くにあり、そちらと混同しないように、「『中』ににんべんを足した『仲』から来たよね?」と確認していたことを覚えている。そのような夢を見た後に、また別の夢を見た。
私は屋外のバスケットコートの脇に立っていた。今からバスケの練習を始めるとのことであり、私は部活のメンバーと一緒にコート周りのランニングを始めた。
私はみんなの先頭に立っていて、私の横には親友(HS)がいた。彼と少し話をしながらランニングをし、今日の紅白戦のメンバー編成をどうしようかと考えていたところで夢から覚めた。フローニンゲン:2020/6/7(日)06:29
5888. アイソレーションタンクへの関心
時刻は午後7時を迎えた。日曜日がゆっくりと終わりに向かっている。
今日は1日を通して肌寒く、室内にいても寒さを感じるほどだった。明日からは新たな週を迎え、6月も第2週を迎えるが、フローニンゲンは引き続き肌寒い状態が続く。
今日も落ち着いた心持ちで、自分の取り組みに従事していた。平穏さと集中の双方が自分の内側に絶えずあり、そうした状態で自分のライフワークの1つ1つに取り組めていることに感謝をしよう。
本日、前野先生の『錯覚する脳』を読み終えた。本書の中にはいくつも興味深い論点があるのだが、あえて小難しくないものを挙げると、アイソレーションタンクに関する先生の体験談が興味深かった。
以前、アイソレーションタンクについて関心を持っており、どこかのタイミングで一度それを体験したいと思っていたのだ。思い返してみると、ジョン·エフ·ケネディ大学に留学していたときに、友人のジョナサンが、古いがお勧めの映画として “Alterd States (1980)”を紹介してくれた。まさにその映画に登場していたのがアイソレーションタンクである。
これはもともとは感覚遮断時に人間がどのような反応を見せるのかの研究に使われていたものなのだが、現在はリラクゼーションやセラピーを目的とした形で使われている。
アイソレーションタンクに入ってリラックスすると、脳波が特殊な状態になり、それに応じて意識状態も特殊なものとなる。そうした点に着目をして、私も一度アイソレーションタンクを体験したいと思っていた。
もちろん、ヨーロッパでもアイソレーションタンクに入ることのできる場所はたくさんあるのだが、今度日本に一時帰国した際に、仮に東京に立ち寄るのであれば、東京のどこかのスパでアイソレーションタンクに入ってみようかと思った。
60分で1万円程度のものなので、価格として全く高くないのだが、一度体験してみて、その効能を感じたら、アイソレーションタンクそのものを購入して自宅に設置することも考えている。
スポーツ選手やアーティストの中には、アイソレーションタンクを愛用している人も少なくなく、治癒や創造性の発揮につなげているらしい。そうしたことから、自宅に設置している人もいるということを知って調べてみたところ、ヨーロッパにいくつか製造メーカーがあり、価格としても100万円から150万円と、それほど高くないことがわかった。
仮に週に2、3回、1年間スパに通うのであれば、1年分でその費用の元が取れてしまう計算になる。欧州永住権取得後、どこかの場所に落ち着くことを決めたら、自宅にアイソレーションタンクを設置することを考えよう。まずは1度体験してみることが先決である。フローニンゲン:2020/6/7(日)19:28